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 日常のありふれた音の記録です
2024年9月
2024年9月29日 本日は長浜方面へ。途中から切り上げてあちこちうろつく予定なので軽装で出発する。まずは峠を越える手前あたりで道の両側にいる2匹のイノシシに遭遇。たぶん兄弟だろう。若いイノシシで鼻息が荒い。いつも通り貯水池の下にマイクをセットして散策に出たが、つぎに出くわしたのは倉庫の広い敷地の端に横たわるくたばりかけた茶色の猫。上の県道で車にでも轢かれてここまで這い下りて来たのだろう。もはや虫の息で余命いくばくという感じである。午前9時頃に録音を切り上げ、塩田跡の南の道を山沿いに東に向かう。塩田跡の堤防を通り過ぎ道を上っていくと、谷の向こう側に一瞬牛と見間違えたほどの、毛並みもツヤツヤした巨大なイノシシ。距離がずいぶん離れているからいいものの、鼻息だけでも簡単に吹き飛ばされそうだ。さらに道を進むと半島の先端近くでまたまたイノシシが出現。道のすぐ上の草むらの中でブーブー言っていて交渉するも退去してくれない。「テメーとっとと帰らねえと痛え目に遭うぜ」と言わんばかりで対抗心満々である。「コノヤロー、草の中でグダグダ言ってねえでツラを出せ、ツラを・・・」。オイラはすごすごと引き上げてきました。なんだかこの辺りのイノシシ、態度がデカいのである。でもまあ秋といえば毎年こんなもんです。
Sample.mp3 4分08秒 4.74MB 午前9時頃。午前7時半頃。9月の朝はだいたいこんな感じたが、早朝に散歩しているとどこかでかすかに気の早いウグイスの声が聞こえていたようだ。小型マイク"Kalivan"とPCM-M10で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)

2024年9月22日 夜半に雨。早朝は何とかなりそうな天気なので、手近なところで近場のキャンプ場の西の谷へ出かける。結局そのまま帰るまで雨は降らず、時には陽の射す不安定な天気になった。風は少しあるが下の平野からの車の騒音は全く聞こえない。このところ親子連れのイノシシが出没していたが、今日はまったくその気配はなく、代わりに出てきたのはタヌキの三兄弟(姉妹?)、まだ若いタヌキである。昔はタヌキは頻繁に見かけて、道路の上なんかで車に轢かれてくたばっていたり。夜間に近くの小学校の運動場を走り回ったりしていたが、最近はほとんど見かけない。道の上をあちこちうろついていたが、おなじく道をうろつく不審な人間に追われて山に帰って行った。最後に仲間を呼び寄せるためか何度か鳴いていたが、タヌキの鳴き声を聞いたのは初めてである。ただ録音したファイルをいくら探しても見つからない。位置の関係からか録音にはうまく入っていなかったようだ。
Sample.mp3 3分28秒 3.98MB 午前9時頃。今日はイノシシがいる気配がないが、代わりにタヌキ三兄弟が登場。タヌキの鳴き声の実物は初めて聞いたが、録音したファイルをいくら探しても見つからない。実際に聞こえた位置とはかなり異なっていたようだ。それらしいものはあるにはあったが委細不明。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D100で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)

2024年9月14日 久しぶりに長浜方面へ。といってもこの時期あまり音はないので、早めに切り上げてあちこち回ってみようという予定なので軽装で出発。池から20mほど下流の水路の上にマイクをセットして一巡りお散歩に出かける。早朝から風があり、天気も晴れたり曇ったり雨が降ったりの怪しい状態。午前9時前に切り上げようと帰ってきてみると、なんとレコーダーはポーズ状態である。まれによくある致命的な不手際である。ようするにカウンターの進行を確認していないのだが、連日の毒暑のせいだろう。仕方がないのでひと山超えて海沿いに一巡り。最後にたどり着いた久々井のはずれの貯水池の下で1時間ほど録音。結局9時間ほど走り回っただけで終わってしまったようなものだが、まあこの時期はこんなもんです。
Sample.mp3 3分58秒 4.55MB 午前11時過ぎ。巡り巡ってここまで来るといい加減イヤになってきたが、幸いにもなんとか音にありついたようだ。小型マイク"Kalivan"とPCM-M10で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)

2024年9月7日 また河岸を変更して上山田方面へ。9月になってここもいよいよ初秋の音風景になってきた。あまり目立つような音もない単調な朝。陽が高くなり気温が上がればセミも鳴き出すが、この時期はツクツクホーシばかりである。でもこれはこれでここの音風景。そんなに都合の良いことばかりは起こらないのである。マイクは何か所か移動させようと思っていたが、結局最初から最後まで場所に置いたっ切り。それにしても騒がしさに満ち溢れた静けさなのである。
Sample.mp3 4分44秒 5.43MB 午前7時を少し過ぎた頃。早朝はまだ涼しいのでセミは鳴き出していない。ほとんど目立つような音のない朝だが、これがここのこの時期のこの時刻の音風景ではある。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D100で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)

2024年9月1日 本日は行き先を変えて知尾方面。午前4時半過ぎに家を出ると、わずかに明るくなりかけた東の空に糸のような三日月がうっすらと丸く照らし出されて浮かんでいる。地球光である。知尾には午前6時少し前に到着。いつもの神社へ続く砂浜へ下りる道の途中にマイクをセットして散策に出かける。太陽光発電所の横の道を抜けて堤防の外側に出てみようと思ったが、さすがに台風の後とあって堤防の出口は閉止中。仕方がないのでぐるりと回って湾の北側に出てみたが、この時期は釣り客もなし。午前9時を過ぎていったん引き上げ、海沿いの道をしばらく上り、廃畑の跡がまだ残っている場所にセットして録音。休日だが通り過ぎる車は少なく、地元の業者のトラックと農家の軽トラが1台づつ。それに下のキャンプ場に向かう車が数台。あとサイクリングの自転車が一台だけである。午前11時半頃に引き上げ、8月末日で工事が終了しているはずの敷井方面へ続く山側の道を通って帰ることにする。ところが集落の端を通り過ぎると、まだ通行止めの表示が置いてある。今さら引き返すのも面倒なのでそのまま突っ切ったが、前回来た時から舗装はまったく進んでいない状態。上の集落の下の山裾を切り崩して、まだ道路の拡張工事の最中である。さすがに通行止めの赤いコーンに渡してあったバーは取り払われている。バイクや自転車なら通り抜けるもお咎めなしということなのかな。表示を見ると9月末日まで延期になったようだ。
Sample.mp3 5分03秒 5.79MB 9月に入り鳴いているセミはツクツクホーシばかり。鳥の声のほとんど聞かれなくなる月だが、まだいくらか鳴いているもののセミの声に圧倒されてほとんど聞き取れない。小型マイク"Slivikin"とPCM-M10で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
知尾の集落の東の端辺りに生えている芭蕉の実。今日は手の届きそうな辺りに実があったので、早速むしり取って調べてみた。まずはむしり取った切り口からイチジクのような薄い乳白色の液体が滲出。つぎはオイラにとってもっとも重要事であるコレ食えるのか?である。実を割って調べてみるとほとんど皮ばかりで、バナナの実に相当する部分は中心の僅かしかない。やっぱりコレ、食えねえヤツなのである。ところがそれどころではないことに気がついた。なんだかやたらにベトベトする。それも尋常ではないベトベトさである。近くの谷川の水で手を洗ってみたがぜんぜん取れない。しかしどういうわけか乾燥するとサラサラになってまったく分からなくなる。そしてまた湿るとベトベトし始めるのである。なんだか不可思議な物体だ。で、その中身だか、左の画像の如し。
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