<< >> 過ぎ去った時からへ HOMEへ

 日常のありふれた音の記録です
2023年7月
2023年7月29日 このところ無軌道な暑さが続いている。空は忌まわしいほど晴れ渡り、陽光の圧力さえ感じるような陽射し。毒暑である。今日は久方ぶりにキャンプ場の西の谷へ。集落の道を通って登っていくと、谷の道の半ば程が路面に積もった土砂をブルドーザーで払い除けて掃除がされている。いつものように下の集落の建設業者さんの仕事。最近はこの谷の畑もすべて廃畑になってやって来る人もいないので、他に掃除をする人がいないようだ。こういう所は他にもあって、やはり建設業者の人がショベルカーで豪快に草刈りをしているところもある。今や正真正銘の本物の真夏。早朝は日差しもなく気温も28℃程度。室内だと到底耐えがたい温度だが、こちらは屋外。谷川沿いで微風もあるので、むしろ涼しく快適そのものといっていいぐらいである。それでも午前9時を過ぎると日差しも強くなり、気温も30℃ぐらいになって、いかにも真夏日という感じになる。寿命が尽きて飛べなくなったセミが未練がましく地上を滑走し、路上のミミズは数多の時を経ずして干物になり、谷の奥のカリガネソウと斜面のクサギは花をつけ始めている。真夏である。
Sample.mp3 5分27秒 12.4MB それぞれ午前6時前、午前8時前、午前9時過ぎ。mp3ファイルは今回320kbpsだかビットレートを下げてもサイズが小さくならない。セミの声はmp3には非常に厳しいのだが、破綻はそれほど目立たなかったようだ。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D100で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)

2023年7月22日 梅雨も明けてついに本格的な真夏日。ただ早朝は雲が多く、行くすえどうなるのか分からないような空模様である。先週に引き続き再び鹿忍方面へ。7月も下旬に入ると音の方もウグイスの声といよいよ本格的に鳴き始めたセミの声ばかり。晩春から初夏の多彩な音と比べると単調そのものだが、まあこれが夏の音なのでしかたがない。マイクを下の廃畑にセットして、今日は塩田跡の畑地を一回り。9時半過ぎに切り上げて平野に下りあちこち回ってみたが、天気は回復気味なものの風がしだいに強くなり、いつものようにただぐるぐる回っただけで終わってしまった。それにしても毎んち暑いな。
Sample.mp3 4分36秒 5.28MB 午前8時過ぎ。まだ朝といっていい時刻だが、先週とはずいぶん変わってウグイスとセミの声ばかり。まあ夏なのです。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D100で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)

2023年7月17日 前日は一日中すばらしい炎天。今日も申し分が有り余るぐらい暑くなりそうだ。しばらくぶりに鹿忍方面。いつもの場所に着いてみると道沿いの木を切り払って積み重ねてある。これじゃ入れないやい・・・、というのでどかしてお掃除。下の廃畑にマイクをセットして、まずはのらのらとお散歩に出かける。峠の道を東へ下って県道に出たところで横切ってさらに東へ足を延ばし、山腹の道を下に街並みが見えるころまで進んで下の道に下り、小学校の校門を通って堤防の長い散歩道を進み、また県道に出てのんびりと引き返す。3時間ほどのお散歩。ほどよい時刻になったのでそろそろ引き上げて、あとはあちこち回ってみようと思い録音機を見ると、なんとマイクからコードが外れている。もちろんファイルはすべて無音。不注意千万なオイラとしてはごくまれにありがちな事なのだが、これじゃどうしようもない。しかたがないのでマイクコードをつないでまた録音を再開。今度は南へ下りて街路沿いに西へ進み、まだ行ったことのない谷の向こう側の山の道を登ってみる。もっとも行き着く先は決まり切っていて、峠を越えて海が見えたところで引き返す。こちらは2時間ほどのお散歩である。暑さは暑し、だんだんヨタってきて足元が怪しくなったので本時終了。ハラへった。
Sample.mp3 4分02秒 4.62MB ・・・というわけですでに昼近い時刻。鳴き残りのウグイスと鳴き始めたはばかりのニイニイゼミだけになった。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D100で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)

2023年7月15日 先週は呪わしい所用と悪天候に祟られて出かけられず。2週間ぶりに相も変わらず上山田方面へ。最初は真ん中の池の道脇にマイクをセットしていたが、まもなく上の池の上の空き地に移動。途中の廃畑の近くでイノシシに出くわしたが、なんだかご機嫌の良くないヤツで、茂みの中に逃げ込んだあともウ〜ウ〜と不満の声を上げている。2週間前にはまだそれほどでもなかった上の池は水面が残らず赤い水草に覆われている。前年は上の池は赤色、真ん中の池は緑の水草に覆われ、下の池は何もなくて黒い水面だったが、ことしは全部赤い水草に覆われそうだ。道を歩いているとこのところ珍しく3匹のヘビに出会う。シマヘビが2匹とマムシが1匹。さすがに夏は動きが素早い。気温はまだ30℃を越えていないはずだがよほど湿度が高いらしく、昼近くなるとやたらと蒸し暑くなる。10時過ぎに切り上げて帰り道を急いでいたら、道のまん中に軽トラ。バッテリー式のウインチを山側の木に取り付け、反対側の谷側にワイアーを垂らして作業中である。道脇の急斜面の下に仕掛けたくくり罠にかかった小鹿を引き上げるところのようだ。声を掛けたら、いつも見回りに来ている人とは別の人である。なんだかこの辺りに住むのも大変そうだ。
Sample.mp3 4分22秒 4.99MB 上の池の上の空き地と廃畑の道で。キリギリスもあちこちで鳴き始めていかにも夏という感じだ。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D100で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
上の池の近くにある集落の畑の道を歩いていたら、道のまん中にマムシ。今年初めてのお目見えである。いつも注意しながら歩いているつもりだが、たいてい気が付くのは1m〜2mに近づいてから。今回も1.5mぐらいである。あまりウチの裏庭には近づいてほしくない生物だが、ぜんぜん見ないというのもまた寂しい。まだ小さめの個体で60cmぐらい。せっかくだからと撮影を開始したが、すばやくとぐろを巻いて一瞬攻撃的な態度を見せたものの、すぐに体を延ばし道脇の茂みに向かってのたくり始める。あっ、コノヤロー写真撮れねえじゃねえか。そんなに慌てて逃げるんじゃねえ。コチトラまだテメーに用があるんだ。こりゃまて〜。

2023年7月2日 前日の土曜日は一日中雨。のべつ幕なしに降り続いているわけではないが、どうなるのか分からない不穏な天気。日曜日の本日は朝7時から所用が入ってすぐには出かけられない。ゆったりと午前6時に起床。のんびりアサメシをかっ食らって所用を片付け、8時過ぎに慌ててあたふたと出かける。今まで通ったことのないいちばん楽そうで近そうなコースを辿り到着したのは午前9時少し前。さっそくマイクをいつもの場所にセットしてお散歩に出かける。雨上がりの曇り空で辺りは湿っぽく蒸し暑い。いつもは水が枯れている小さな谷川も降り続いた雨で水音が賑やかだ。出遅れた腹いせに午前12時まで居すわってみたが、雨上がりの陰鬱な天気と遅い時刻ではどうしようもない。
Sample.mp3 3分23秒 3.88MB 午前10時20分頃、上の池と真ん中の池の間の廃畑の傍て。谷のこちら側と向こう側の音量の差が大きいが、この時期こんなもの。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D100で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
この時期に実を付けるヤマモモ。帰り道に1本ある他はこの辺りの道沿いではあまり見かけないが、こちらは上の集落の近くの道に落ちているヤマモモの実。ここ数日の雨風で大量に落下し、道に敷き詰めたようになっている。肝心の木の方はと探すともちろんすぐ上にあるのだが、木が高いので他の木に隠れて普段は気がつかない。じつは実が落ちているのを見て初めて気がついた。どちらにしてもオイラとは無縁の存在である。登っていってとることは可能かもしれないが、枝がポロリと折れて墜落しノーミソをまき散らす可能性極めて大。それに食べごろの実というのは意外と少ない。熟れるとすぐに、というより熟れる前からどんどん落ちてしまう。なんだか残念な食べ物なのである。
▲UP 過ぎ去った時からへ HOMEへ