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 日常のありふれた音の記録です
2023年1月
2023年1月29日 先週の寒波襲来。当地はそれほどでもなく、早朝に零度を少し下回ったくらい。むしろその後の方が夜間の気温は低下している。引き続きあいも変わらず鹿忍方面。たまには他の場所もいいのだが、なにしろここは早朝から陽当たりがいい。本日は申し分のない快晴である。マイクをいつもの廃畑の中にセットして、あとは早々に散策に出る。上の峠の池には氷が張り、道路わきの地面は霜柱ができているが、このところ少しづつ強さを増している陽光は暖かい。まずは東の道を下り県道に出てぐるりと一回り。あとはいったん戻ったあと、今度は2ヶ所ほど寄り道しながら南の道を下って一巡りする。いつもの散歩コースと違ってこちらは道が急なので、最近あまり急斜面を歩いていない運動不足のオイラとしては上り下りはけっこう大変。この辺りは山の中とはいっても、概して道は広く傾斜も緩やかで平地と大して変わらない。お年寄り向きの散歩コースなのである。2コース巡ったところで程よい時間になったので午前11過ぎに引き上げる。今日は騒音も少なくまずまずの好日だ。
Sample.mp3 3分07秒 3.56MB 今回はいつもより録音レベルを高めに設定していたのだが、やはりこれは高すぎた。饒舌な鳥の接近でレベルオーバーが随所に発生。リミッターを設定していればクリップは防げるが後が面倒だ。こういう時はやはり浮動小数点フォーマットのレコーダーが欲しいと思ってしまう・・・。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D100で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
前回紛失してしまったカメラの付属部品。左側の画像が5年前に製作した外付けのものだが、じつは首から提げているとモニターの部分がずり下がっていくのを防止するためのストッパーである。なくてもがなで、まあべつにどうでもいいようなものだが、やはり無いとちょっと不便だ。そこで新たに製作したのが右側の画像で、今度は内部に取り付ける形式のものである。この方式は以前もさんざん考えたのだが、けっきょく実現する具体的な方法がいくら考えても思い浮かばす諦めていたもの。なぜか今回はすんなりとアイデアが浮かびあっけなく出来上がってしまった。考えるとなんだか実に不思議なのだが、こういう経験というのはこれまで何回かある。アイデアというのはただ考え詰めているだけではいけないのかもしれない。休眠と熟成の期間が必要なのかも。墳墓に眠る埋葬の酒が長の年月を経て馥郁たる美酒に変貌するようなもの?。それにしても不可解な現象だな。

2023年1月21日 来週は寒波襲来、の予定らしい。もっとも過日すでに−4℃ぐらいまで下がっているので今さらという感じ。というか、昔は当地ではこのぐらいの寒波は日常茶飯事だったような気がする。10年来ということらしいので、この程度だとまだまだ序の口というところ。もっと厳しい寒さは何度も経験している。でもやっぱりオイラ寒いのはイヤである。相変らず本日も鹿忍方面。マイクを下の廃畑にセットしてのらくらと散歩に出たが、天気はすこぶる良し。ふと妙な気を起こして珍しく3ヶ所ほど寄り道したあげく、平野の山すそを通る県道に下りてぐるりと大きく一回り。峠の東側の道から帰還になった。ここの集落から出ている車の通れるどこかに通じている道は8本あるのだが、行きとは別の道を通って帰るお散歩コースの中では距離は短い方。でもあちこち寄り道したのが祟って、いつのまにか2時間ほど経過してしまった。山の中とはいえ録音機材をあまり長いあいだ放置しておくのは好ましくないのである。昼近くなると風も出てきたので11時頃に引き上げる。ところが帰り道でふと気が付いて愕然。本日落し物2件発生である。一つはカメラの付属部品。散歩の途中どこかでで落としたらしい。これは見つかる見込みはほぼ完璧にゼロ。自作のものだからまた作ればいいが結構な時間つぶしになる。もう一つは帰り道で常用のサングラスを紛失。これ以上はない安物だからべつにどうでもいいようなものだが、4つほどあったストックの最後の一つ。代わりはもう手に入らない。さんざん探し回ったあげく道端で見つけたのは、車に轢かれてペシャンコになり粉々に飛び散ったサングラスだった。録音中に長すぎる散歩なんてするもんじゃありません。
Sample.mp3 4分40秒 5.35MB 午前10時半過ぎ、下の廃畑の藪の中で。相変わらずの厳しく寒々しい冬の音の中にも、時として春の兆しを感じることもある。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D100で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
懸案だったPCM−D100の録音レベルの測定を実施。個体としての測定ではなく他の録音機との相対的なレベル差の測定で、異なる録音機で録音したもののレベル合わせが目的である。もっとも測定と言っても録音機の1dB単位のレベルメーターと、大雑把な録音ボリュームの目盛りが頼り。ファンクションジェネレーターからマイク入力に1kHzの正弦波の信号を入力し、レベルメーターでレベルを確認する。まったく信用の置けるものではないが、無いよりはましという程度のいい加減なもの。結果はPCM−D100はPCM−D50よりもマイク入力の感度はかなり低めと思っていのだが、測定してみると結果はほぼ同じでこれは予想外。ボリュームの増減のカーブもほぼ同じ。あと他の2機種でもそうなのだが、録音ボリュームの位置に対するレベルの増減がなめらかでない部分か2ヶ所ほどある。測定誤差にしては大きすぎるが原因は不明。一応なめらかに修正した値を採用しているが、ボリュームの製造上の問題かなにかが原因で、本来そういうものなのかもしれない。

2023年1月15日 前々日からの雨模様。今朝はこの季節としてはイヤになま暖かく10℃近い。空に蓋をしたような、一面に暗曇のたちこめる曇り空。東の山際だけが棺桶の蓋のすき間から射し込む墓地の燐光のように微かな光を放っている。なんだかちっとも歓迎できない朝だが、モンクを言っていても仕方がないのでサッサといつもの場所へ出かける。案の定、平野部の道路からの騒音は多め。マイクは下の廃畑の谷底近くの小さな草地のまん中辺りにセットしたが、地を這う草だけの空き地ですぐ近くには木もなにもないので音のドーナッツ現象になりそうだ。なにやら最寄りの神社で神事でもあるらしく、録音を始めて1時間足らずの間に下の集落の長広舌の案内の放送が5回もあったのにはちょっとうんざり。その中でお飾りを焼く話があったが、ここいらは今日15日の朝ということらしい。わが家の近所も昔は15日で、朝近所の人と道のまん中でお飾りを焚火にしてお供えの餅を焼いていた記憶があるが、最近は14日が主流になっているようだ。近隣の山をのらくらと散策し、ついでに件の神社にも立ち寄って午前10時半過ぎに引き上げる。峠の上あたりは賑やかでちょっと早春のような雰囲気だった。
Sample.mp3 4分30秒 5.16MB 午前10時頃、下の廃畑の空き地で。間断なく飛び交う航空機の音のわずかなすき間という感じのひと時である。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D100で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
2023年1月9日 相変わらず鹿忍方面。マイクは同じく下の廃畑にセットする。天気は上々、あちこち散策で呑気にのたくり回って帰宅し、録音を聞いてみて驚いた。なんとRchが全滅、無音である。最初の部分でLchが無音だったがすぐに復旧し、その後まもなくにRchが途絶えてそのまま終了まで無音。チェックしてみたが機材に異常はなし。どうも下の廃畑まで持ち運んでいるときにマイクコードのプラグが抜けてしまったらしい。こういうことはしばしば稀にあるのだが、レベルメーターのチェックだけではなかなか分からないのである。ロックの付いたキャノンププラグなんかを使用すれば安全だが、録音機そのものが大型になってしまう。それに万一大きな力が加わった時には致命的、録音機本体が大破したりマイクコードがブチ切れたりしそうだ。ほどほどに弱点があったほうが良いのかも。外れるときにはポロリと外れれば分かりやすいが、これはこれで接触不良が頻発しそうで心配だ。けっきょく厳重にチェックするしかないのかな。ちょっと考えてみなくっちゃ。

2023年1月2日 月が替わってふたたび寒気到来。といっても一面に霜が降りるような寒さでもない。相変わらず前回と同じ場所だが、今日は早朝から下の藪の中にマイクをセット。あまり人目につかないのと、周辺を木に囲まれているのがメリットといったところ。ただその分出入りには茨のトゲに引っ掻かれたり、木の根に足を取られたり、落ち葉で足を滑らせたり、時々はイノシシがウロついていたりとそれなりに面倒だ。マイクをセットした後は久しぶりに東に下る道をお散歩。道の片側は畑があって開けているが、もう一方は葉の落ちた高い木が立ち並んでいてちょっと不思議な雰囲気だ。午前9時を過ぎたあたりから風も強くなってきたので早々に引き上げる。帰りぎわ、マイクをセットしていた辺りにイノシシのガサゴソいう足音が聞こえていた。
Sample.mp3 3分38秒 4.17MB 午前8時半頃、下の廃畑の藪の中で。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D100で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
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