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 日常のありふれた音の記録です
2022年7月
2022年7月30日  台風の接近で早朝から風が強い。ただ空の方はまずまずの天気で、今日一日はなかなかの苛烈な一日になりそう。行き先は先週と同じ場所だが、途中集落に入る少し前辺りの道沿いでで録音してみようと場所を探してみたが、風の音が大きい上にマイクを置けるような場所はかなり道から離れてしまう。今日は諦めていつもの場所へ。台風接近にもかかわらず朝から真夏全開という感じで気温上昇。空模様は忌々しくも回復気味だ。下の集落を軽く一巡りした散策の帰り道、谷川沿いの真っ直ぐな道とは別の、山腹をぐるぐる巡る七曲りのコースを選ぶ。ところが行けども行けども道は曲がりくねって続くばかり。とても七曲りどころの話ではない。道が急に下り坂になって、これで本当に大丈夫なのだろうかと不安になった頃、見覚えのある民家の倉庫の屋根が下に見えて一安心。二回目の散策は今まで行ったことのない南の道。両側を草原に囲まれた道を上っていくと、辿り着いたのは山の上の幾つもの廃畑が広がる場所。すでに一面の草原になった畑と、何も植えていない裸の畑。この辺りも行く末は山に還っていくのかな。
Sample.mp3 4分14秒 4.82MB 前半は午前7時過ぎ。後半は午前10時前。早朝から真夏もフルパワーで全開という感じだ。mp3は192kbpsだが、かなり破綻気味。これは320kbpsでも同じようなもので、mp3の限界なので仕方がない。ホゲチョビ・ウグイスとホトトギスがどこか遠くで鳴いている。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)

2022年7月23日 このところ早朝はいやに涼しい。先週と同じく鹿忍方面へ。山沿いの農道を通っていたら、道の真ん中に何やら小さな動物が出ている。野良猫か子ダヌキ、あるいはヌートリアのようにも見えるが、遠いのではっきりとは分からない。こちらに気づかないのか逃げる様子もないので、近づいていくと茶色い体に縦じまが見える。イノシシの子供である。親から逸れたのか、それとも箱罠に一網打尽に捕らえられたイノシシ一家の生き残りなのか。こんなに小さな子供が一匹だけ健気にうろついているのも珍しい。でも行く末前途多難だな。こちらに気が付くと文句を垂れながら茂みに入って行った。いつもの鹿忍から長浜へ下りる道の、今日は上の方に陣取って録音。さすがに時間が経つにつれてだんだん気温も上がってきて、いつの間にか夏真っ盛りという雰囲気になる。ニイニイゼミの声の染み通る静かな朝。なぜか今日は一台も車が通らない。
Sample.mp3 4分57秒 6.81MB 午前7時半前。セミは早朝に控えめに鳴き、そのあとしばらく沈黙。ふたたび鳴き始め徐々に音量が増加。全体として大きな波が三つぐらいある。山の中、というより人家に近い場所である。192kbpsのmp3もあまり破綻が目立たない。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)

2022年7月16日 今日は少し足を延ばして鹿忍方面。峠の上の道が5つに分かれた所から北に下りる道を下り、その途中にマイクをセット。谷沿いに通る道の下側は木の生い茂った廃畑になっていて、今は下の池の近くに畑が一つ残っているだけ。道沿いに廃畑へ下りる道の跡が10ヶ所ほどあるが、そのうちの一つでまだあまり木の茂っていない場所である。谷のすぐ下を住宅地からの道路が通っているので夏でも結構騒音は多い。その辺りをのんびり散歩しながら録音していたが、そのうちに下で草刈りが始まり、風も強くなってきたので平野へ下り海沿いに北へ向かう。以前目を付けていた場所へ行ってみたが途中の農道に軽トラが停車して作業中。おジャマするのも悪いのでさらに峠を上り別の場所へ。いかにも先は行き止まりといった感じの谷で、田んぼと畑があり割と静か。でも今日は吹き抜ける風ばかりで音もない。諦めて帰ろうと思ったときにふと気づいたのが谷の途中から分かれて山に上っている枝道。今まで車が通るのを見たことがないがどこへ通じているのか。以前から気になっていたので確かめてみることにした。坂を上るとまもなく下りになり、下の集落へ通じるらしい山道が何本か下りていて、いずれも草が刈ってある。といっても道沿いに神社や何かの施設があるわけでもなく、延々と山の中を通るただの道。結局たどり着いたのは先ほど通った海沿いの道路である。一体何のための道なのか、考えても良く分からない。今日は何だか不可解な朝になってしまった。
Sample.mp3 3分48秒 4.35MB 午前7時過ぎ。150mほど下りるとすぐ大きな道路に出て、さらに50m先には住宅地がある。夏季でもやや下からの騒音の多い場所だ。その割には車はほとんど通らないが、今日は早々にその第一便が通過している。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)

2022年7月9日 先週と変わらず長浜方面。前日は雨が降っているので谷の水路の水量は増えている。いつもの場所にマイクをセットしていたが、途中で少し下流の水路の上に移動。2時間ほどで少しづつ風が強くなり、気温はむしろ早朝よりも3〜4℃ほど低下している。セミもまったく鳴き出さず、水路の音のほかはほとんど音のない静かな朝だ。午前10時半を過ぎたあたりから雨がパラつき始め、しだいに本降りになって来たので午前11過ぎに引き上げる。明日は終日諸事繁多で出かけられない。また来週・・・かな。
Sample.mp3 3分22秒 3.85MB 前半は午前7時半過ぎ、後半は午前9時前頃。早朝の前半よりも後半の方が4℃近く気温が低下している。前日の雨で水量が増えた水路の音ばかり。一応山の中なのでゼミの鳴き出すのは平地よりも遅いが、この気温ではどのみち無理なようだ。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
今年はこの辺りではまったく見かけないと思っていたジャンボタニシだが、そうではなく少しづつ紅色の卵を見かけるようになった。とはいうもののわが家の周辺ではいまだにほとんど見かけない。例年この時期にはうんざりするほど見かけたので、少ないことは確か。なぜだかよく分からないが、例年とは異なる気候のせいなのか。あれよあれよという間に広がってしまったジャンボタニシだが、水路が繋がっていない山を越えた地域ではいまだにまったく見かけない。でもだれかが連れ込んだりしたら一気に増えそう。ヌートリアにアメリカザリガニにジャンボタニシ。どれももともと食い物なので飢饉のときには非常食糧になりそうだ。

2022年7月2日 相変わらず長浜方面。早朝まずまずだった天気は、こちらに到着すると一雨降りそうな不穏な曇り空になり、風が強くなった。こんな日はどうしようもないが、いつもの場所にマイクをセットして谷の上の道をお散歩。こちらは草刈りはまだのようで、場所によっては道の真ん中あたりまで伸びてきているが、呑気に散歩する分には好ましい。上の物置小屋がある辺りに来ると、またイノシシの箱罠が今度は道の反対側に置かれている。いったん帰って今度は山を下り平野の道をぐるりと一回り。二度目に帰ってくると長い竹竿を持った近隣の人が軽トラでやって来た。貯水池の放水口の掃除ということらしい。時間もほどほどになったので引き上げて、鹿忍へ回り道をしてみたがこちらも風の音ばかり。帰り道はいつのまにか晴れ渡って雲ひとつない晴天になった。今日も暑くなりそうだ。
Sample.mp3 4分14秒、4.85MB 午前7時45分頃。こちらに来るとまもなく風が強くなりこの有様。オイラとしてはまだまだ十分に早朝といっていい時刻だが、気温はすでに29℃ぐらいある。例年に比べると妙に静かな7月だ。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
ある日、道端でションベン垂れようとしたら、すぐ目の前にマムシ。こういう状況にはときどき出くわすのだが、あとで気が付くときもある。マムシは今年初めてのお目見え。去年は一度も目にしなかった。特に好ましく慕わしいという生物でもないが、ぜんぜん目にしないというのも何となく寂しい。最近はヘビも少なくなってしまって、近所で見かけるヘビはマムシとシマヘビだけ。山に近い地域では路上でアオダイショウがくたばっているのを目にすることもあるが、生きている実物にはまだお目にかからない。なんだか寂しいのである。
そういえば今年は近隣ではジャンボタニシをまったく見かけない。毎年この時期には見かける紅い卵がまったく見あたらないのである。なにか天敵でも現れたのか。原因は分からないがちょっと不気味ではある。
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