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 日常のありふれた音の記録です
2022年6月
2022年6月25日 数日前から突然的に暑くなった。梅雨も明けない前から猛暑、というよりは毒暑という感じである。この分だと先行き心配だが、今年は結局そういうことになりそう。前日の暑さにやられ半分ヨタった状態で相変わらず先週と同じ場所に出かける。いつものようにマイクをセットして谷の上の道をお散歩。1週間前と比べると道の両脇の木と草が驚くほど成長していて実質的な道幅がグンと狭くなっているのに驚いた。このままだと秋までには通れなくなりそうなほど。早朝はまずまずだった天気もだんだん曇ってきて風も出てきたので、あとはもっば谷の道をのんびり散策して過ごす。それにしても後で聞き直してみて車の騒音が思っていたのより多いのには驚いた。地面の温度か上昇する夏になっても、この場所はなかなか騒音が聞こえなくはならないようだ。
Sample.mp3 3分40秒、4.20MB 前半は午前8時前。1〜2週間前からヤブキリがあちこちで鳴き出している。後半は午前9時半頃、道の脇の水路の上で。今日は意外と車の騒音が多い。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
6月に入ってから路上でときどき見かけるようになった正体不明のあやしい生物。べつに正体不明というわけではなくザトウムシの仲間なのだが調べても名前はよく分からない。やっぱり正体不明?。もちろん特段あやしいわけでもなく人畜に有害なわけでもないが、多種多様で華やかなクモに比べるとずいぶん地味な存在である。今年はこの谷で3度ほど目にしているが、休みなく地面をうごめき回り食餌を求める地道な生活者。まあオイラみたいなもんだが、こちらはケチではなさそうだ。昨年の同じ時期の個体と比べるといづれもやや小さめ。気候のせいで成長が遅れているのか。どういう生態なのか調べてもよく分からない。なんだか影の薄い存在ではある。やっぱりオイラみたいなものかな。

2022年6月18日 いかにも梅雨半ばといった早朝からの曇り空で、先行きどうなるのか分からない不穏な天気だ。先週と同じく長浜方面へ。残っていた堤防の下の草も刈られていて、この谷の草刈りはこの季節はこれで終了という感じだ。先週はイヌビワの葉の上に何匹も見かけたイシガケチョウの幼虫は今日は一匹も見当たらない。鳥にでも食われてしまったのかな。マイクをセットして上の道を散歩していると、突然どこからともなく霧が湧きおこったり、雨がパラつき出したり、雲が少し薄くなって衰弱した太陽がおぼろげに顔を出したりと、変わり映えのする天気になった。二回目の散歩は平野に下りて県道を通りぐるりと回るコース。いつもの帰り道を進んでいると、突然見知らぬ景色に出会って道を途中で間違えたのかと戸惑ったが、そうではなく以前はあった廃屋が取り壊されて更地になりすっかり風景が変わってしまっている。散歩のあとはマイクを移動して録音していたが、風がしだいに強くなったので11時前に帰路に就く。明日は晴れたら午後はまた草取りだな。この季節、雑草の成長はすさまじい。
Sample.mp3 3分58秒、4.41MB 前半は午前9時45分頃。この季節の心楽しい音だか、集っているハエの数の割には飛んでいるハエが少なく、ちょっと寂しい感じだ。後半は午前10時半前、水路の上で。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)

2022年6月11日 早朝から妙にどろりとした曇り空、風も強い。梅雨も間近という雰囲気だが構わず出かける。先週に引き続き相変わらず長浜方面。谷の道はほぼ草刈りが終わっているが、堤防の下はまだの様子。ひょっとすると草刈りの人がやって来るかもしれないので、マイクをセットしたあと注意しながら谷の上の道をお散歩に出かけたが、あろうことか間もなく雨がパラつき始める。そんなこと聞いてないぞ。でも一昨日の天気予報なんて日和下駄と同じようなもの、とっくの昔に有効期限切れである。大雨になるのを心配したが、そういうこともなくぱらつく程度。今日は無事に帰れそうだ。谷の道のイヌビワの葉にはイシガケチョウの幼虫が何匹か取り付いて食っているが、散歩の出がけに撮影して帰りにまた同じ場所に立ち寄ったら、食が進んで葉っぱが小さくなっているのは当然のことなのだが、幼虫の方も一回り大きくなったように見える。ちょっとキツネにつままれたような気分。まさかね。2回目に北の方角を散歩し、桑の実を食い散らかして引き上げる。明日は晴れるかな。
Sample.mp3 4分20秒、4.95MB 午前6時半頃。天気はドロドロした曇り空だし、朝から風も強いし、おまけに気温も低いが、それでもこの季節なりの賑やかさになった。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
谷の上の道を散策していると山イチゴが実を付けているのを見つける。そろそろそんな季節なんだな。あとで以前たくさん実っていた場所をたずねたら今年は収穫ゼロ。一昨年あたりに道の脇の土が清掃で取り除かれたので今は息絶え絶えという感じである。でも桑の実の方は先週よりは減ったがまだ十二分に実っている。こちらは道々選りすぐって食い尽くしながら歩く。味は木によって千差万別。時には小さなカメムシがくっ付いているものもあって、口に入れると独特の異臭を放ち、また格別の味わいを楽しめる。美味なるかな天然。でも来週はちょっと無理かな。峠の桑の木の下は草が手広く踏みつけられていて、近隣の食い意地の張った悪ガキどもが食い散らかしに来ているようだ。

2022年6月4日 いよいよ6月、初夏である。ホトトギスも声もあちこちで聞かれるようになった。さてどこへ行こうと考えながら進んでいると、行き先でカラスが妙に騒がしい。さらに進むと道路の上に見慣れない動物が歩いている。正体不明。しかしよく見るとカラスをくわえたキツネである。カラスが騒ぐ中、キツネは道路を横切って山の中にそそくさと入っていった。なるほど。結局行き先は久しぶりに上山田方面。でも、いやにうすら寒いうえに騒音も多くて何か違和感があり、1時間ほどで切り上げてまた山を越し長浜方面へ。でもこちらも同じようなもの。去年もそうだったが今年はなんだかいよいよ様子が変である。そういえば今年は旺盛な食欲を発揮する肥え太った毛虫もまったく見かけないし、そもそも生き物そのものが妙に少ない。今年も寂しい初夏だな。
Sample.mp3 3分22秒、3.85MB 前半は上山田方面で午前6時半過ぎ。後半は長浜方面。午前10時頃。早朝は騒音が多く、やがて風も強くなった。今日はあまりいい日ではないな。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
早朝は上山田方面。マイクをセットして散歩に出ると、いちばん上の池の湿地帯の太さ20cmほどのマルバヤナギの木の幹が根元近くから裂けるようにベシ折れて倒れている。たしか3月の末にも訪れており、その時は何事もなく茂っていたはずなのである。わずか2か月のうちにこの有様。いったい何時倒れたのか。幹の中は特に虫が食っている様子もなく、腐っているような気配もない。見かけだけではなかなかに信用のできない木なのである。真夏の風の涼しい日にうかつに木陰に身を寄せたり、見晴らしが良さそうだからと駆け登ったりすればどうなるかは保証の限りではない。なんだかちょっと物騒な木ではあるな。
ところで、長浜方面の桑の実。毎年時期を逸して食い逃しているので、今週はもうだめかと思っていたが、まだまだたっぷりと実を付けている。当然ながら最初のお散歩コースは桑の木のある道沿い。先週に勝るとも劣らず、というよりさらにたっぷりと実っているのである。ケチケチ人間としては質より量を重視するのが本道だが、今回ばかりはそんな強欲なことを言っていられる状態ではないのである。そこで道々見目好く美味な実を念入りに選び尽して平らげる。1コース回ってほぼ満腹。ごちそう様。さて、来週はどうなるのかな。
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