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 日常のありふれた音の記録です
2021年11月
2021年11月28日 相変わらず東の海へ。さすがに12月も下旬となり寒波も襲来。地面には微かに霜も降りている。峠を越えダラダラ坂を下って到着するとまだ夜明け前。しかしどこからともなく銃声らしき音が聞こえてくる。いつもの場所にマイクをセットして、あとはのらのらと山道の散策。銃声はいよいよ激しくなり、たえまなく山のあちこちから響いてきて、反対側の山に反射し長い反響を返す。ハンターはとうてい3人、4人という数ではないという感じだ。おおむね集落よりも北側だが、南側のこちらも安心はできなさそう。山道の散策も程々で切り上げて、集落の東にある堤防の内側を通り湾の反対側までお散歩。気温は低いがよく晴れ渡って光の色がきれいだ。ここもしばらくは来れないかな。
Sample.mp3 3分58秒、4.55MB 寒波襲来。晩秋のウグイスもここに至って出番がない。早朝にいちど遠くで鳴く声を聞いただけ。辺りはすっかり冬の音である。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
2007年11月に購入したPCM−D50。すでに14年経過。今までで一番長く使っている録音機である。その間ほとんど目立ったトラブルはなし。アナログのテープレコーダーやDATだとメンテナンスなしではこれだけの長期間まともには動かない。個人的には信頼感は大きいのである。・・・なのだが、ここに至ってしばらく前から不具合が発生。録音時にLchの音が途切れるのである。始めはマイクコードの断線かと思っていたのだが、新品のコードに替えてもトラブル発生。こりゃこまった。とはいえこの時期買い替えは気が進まない。何とかならないかとさっそくテスト開始。他のマイクに変えても発生するので、やはり録音機本体の不具合である。機体の温度が上昇すると発生。ふっ、という感じで突然音が途切れる。そして大きな音が入った時、これまた突然復旧。ライン入力に切り替えてみたが、こちらでは発生しない。何だか不穏な症状である。そしてここまでやってきたところで、なぜだかトラブルは発生しなくなった。そこでふと気づいたのが側面にあるLINE/MICの切り替えスイッチ。花火の録音がないのでほぼ3年近く操作していないのである。とりあえず何度もカチカチカチと動かして接点のクリーニング。使わなくてもたまには動かさなくっちゃいけません。以後トラブルは発生していない。いまのところ・・・。
2009年6月購入。12年経過。こちらはついに寿命となった。USBプラグへの配線の断線である。部品の入手もメーカーの修理もいまさら不可能。分解してみたがとても人間わざで修理できるようなものではない。そもそも代替できるような部品が手元にない。他に異常はないので録音機としては使用できるのだが、内臓メモリーへのアクセスは不能。マイクロSDは取出せばアクセスできるが面倒だ。長期間こき使ってきたので当然の寿命とも言えるし、耐久設計が少しばかり甘いとも言える。音質的には必ずしも満足できるわけではないが、長く使ってきたのにはそれなりに理由がある。小型軽量、単四電池1本で長時間駆動、使い勝手がいいのである。とはいえ壊れたものは仕方がないので次の機種を探さなければいけない。ただ録音機の状況は以前とはずいぶん変わってきている。適当なもの、見つかるかな。

2021年11月20日 西の空に懸かる満月の月光を背に浴びながら引き続き東の海へ。着くとまだ日の出前の時刻である。2週間ほどの間にずいぶん夜明けは遅くなっている。浜へ降りる道の脇にマイクをセットして、あとはのらくらと海沿いの山道を散策。歩いていると間もなく向こうから軽トラがやって来て北の集落の方角へ下りていく。畑仕事に行くにしては随分早い時刻。少しするとさっき通り過ぎたばかりの軽トラが、目の色を変えてといった感じで引き返してきて、ふたたび南へいそいそと走り去っていく。どうもハンターの車らしい。ここも安心とばかりは言えなくなってきたようだ。休息所の辺りまでで引き返して帰ってくると、今度はリュックを背にしたサイクリングの人が神社へ続く道を下りてきた。浜から引き返してきたところを尋ねたら、これから家に帰るとのこと。ここの神社が目的地らしい。こんな場所をわざわざ訪ねてくる人もいるのかな。午前10時近くなったので浜へ下りて少し録音して引き上げる。よく晴れ渡った好天で、帰り道は暖かい。
Sample.mp3 4分23秒、5.03MB 航空機の音はさほど目立たないが、早朝から海の方は賑やかだ。音の方は相変わらずだが、晩秋からだんだん初冬の様相に変わってきた。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)

2021年11月14日 相変わらずダラダラ坂を下って東の海へ。明日から狩猟期間に入るらしい。イノシシの罠なんかは、滅多に道を外れて山の中には入り込まないし、近くに表示がされているので取りあえず関係ないのだが、猟銃の方はちょっと心配。ハンターが多い場所では出かけたくないところも出てくる。この辺りではほとんど銃声は聞かないので多分大丈夫かも。先週に比べてずっと寒さも厳しくなり、夜明けもまた少しばかり遅くなったが、いつもより30分ほど遅れて到着。相変わらずいつもの場所にマイクをセットしてあとはのんびり散策。今日は早朝から航空機の音が絶え間なく、波打ち際にマイクをセットしてから1時間ばかり、ほとんど連続的に聞こえていたのには正直驚いた。車の騒音はほぼ絶無といっていい場所なのだが、そうそううまくはいかないようだ。
Sample.mp3 3分32秒、4.04MB 前半は午前8時過ぎ。今日は航空機の音が絶え間なく聞こえてくる。後半は上の画像のセッティングで。ほとんど風はないが、左手の岩場の辺りに波が集まる場所があるようだ。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)

2021年11月6日 先週に引き続いて東の海へ。着くとちょうど日の出の時刻である。ここで日の出を見るのは始めて。相変わらず海の方は賑やかだが、いつも通り神社に続く砂浜へ降りる道の脇にマイクをセットして、あとはのたのたとお散歩。海沿いの山道を上の休息所の辺りまでのつもりだったが、そのまま道を下って南隣の集落へ。来たついでにここには確か小さな砂浜があったはず、と堤防で囲まれた湾を反対側まで回って覗いてみたが、確かに長さ5〜6mの砂浜があるものの記憶とはぜんぜん違う。どうも別の場所と思い違いしていたらしい。多分昔からの砂浜の生き残りなのだろう。帰りは集落を通り抜けてこんどは山側の道。帰ってくると海はすでに満潮、風も少し強くなっているので、10時を少し過ぎたあたりで引き上げる。帰路は再び山側の道を通り南隣の集落へ。午前中ずっと薄曇りで、なんだか水で薄めたミルクみたいな天気だ。
Sample.mp3 4分15秒、4.86MB 前半は午前6時45分頃。この辺りのはウグイスはホゲチョビ・ウグイスとアケテミヨ・ウグイス。11月中はずっとこんな感じだ。後半は午前9時半頃。こちらはまもなく訪れるどことなく寒々しい冬の音。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
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