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 日常のありふれた音の記録です
2021年10月
2021年10月30日 先週に引き続いてまた海へ。ただし方向は東に転じて、峠を越えダラダラ坂をだらだら下って東の海。集落の辺りまで来てみて船の騒音がずいぶん大きいのにちょっとガックリ。でもまあここの日常とはそんなものだ。神社へ続く砂浜は今年は大規模な掃除はされなかったらしく蓄積した漂着物は大部分はそのまま。といっても残った漂着物のほとんどは草木なので、ここのごく自然な状態だ。浜へ降りる道の脇にマイクをセットしてあとは山道を上の休息所あたりまでのらのらお散歩。すでに晩秋のウグイスはあちこちで鳴いていてなかなか賑やかだ。道の途中に一か所だけあるヤマツツジは早くも満開。いったん帰ってから今度は湾の反対側までお散歩に出たら、久しぶりに集落からウォーキングに来た人に出会った。気温も上昇して、冬並みの早朝とは大違いの異様に暖かい天気である。あちーじゃあねえかョ。岩場ではめずらしく釣りに来ている人を2人見かけた。
Sample.mp3 5分30秒、6.29MB 前半は午前8時過ぎ。晩秋のウグイスがなかなかにぎやか。後半は午前10時前。潮が引き、ごろた石の現れた小砂利浜で。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)

2021年10月23日 再び南の平野を横切って峠を越え南の海岸へ。来た時には沖を通りる船が多いこの浜としては随分静かなのでちょっと驚いたが、すぐに右手の湾の方からフェリーとボートが出てきた。それでも遠くから海を渡ってくる騒音のほとんどない静かな朝だ。ほぼ干潮時で潮が大きく引いているし、風もほとんどないので波の音はずいぶん小さめだ。堤防の上にマイクをセットしてしばらくお散歩。峠を越えて歩いていたら集落からウォーキングに来た人に出会った。昼近くなって潮も少しづつ満ちてきて風も強くなったので浜に下り、岩場の方に移動してマイクをセット。ときどき通る船と航空機を除けばあいかわらす例外的なほど静かな朝である。
Sample.mp3 5分36秒、6.41MB 前半は午前6時半ごろ、先週と同じく堤防の上から。後半は午前10時前、下の画像の危なげのないセッティングで。昼近くなると風が強くなってきたが、船の音も少なく、この浜としてはずいぶん静かな朝だ。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)

2021年10月16日 久しぶりに南の平野を横切り、なだらかな峠を越えて南の海岸へ。もっとも海岸といっても峠を越えて急坂を下るとすぐに畑が広がりその先は堤防。堤防の先はわずかな砂浜が広がるが、砂浜とは名ばかりで満潮の時はほとんど波の下に沈んでしまう。いつものように堤防の上にマイクをセット。早朝はやたらに車が多かったのだが、海の方もなぜかむやみと船の航行が多い。ただその割には騒音は少なめ。午前7時頃になると、向こうの畑の隅に住まっている遠隔飼い猫に、近くの集落の人が朝餉をくれてやりにやって来る。天気は晴れたり曇ったり。風が少し強いので波の音は少々大きめだ。オイラは堤防の隅でのんびり読書。なんだか怠惰な朝だ。
Sample.mp3 5分11秒、5.93MB この時期としてはこの場所は比較的に賑やか。船が多いわりには海からの騒音は少ないが、風が少し強いので波の音はかなり大きめだ。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
後ろの峠を越えるとその先には集落があるが、人家が近い割には人がほとんどやってこない砂浜である。やって来るのは後ろの畑の世話をする集落の人ばかり。一度だけ釣り客を見かけたことがあるが、最近はタヌキもイノシシもやって来ないようだ。ここの砂浜は不思議と漂着物が少ない。本日の唯一それらしい物体は、どこから流れ着いたのか、サイコロ様の青い立方体だけ。地元の人が掃除に来ているような様子もない。考えると実に不可解なのだが、どうやら漂着物がやって来ても、満ち潮の時にふたたびどこかへさらわれて行ってしまうらしい。天然の自洗式砂浜?。確認したわけではないが、堤防の端の入り組んだところにはそれなりに漂着物が残っている。こちらも何だか不思議な砂浜だ。

2021年10月9日 いつもの長浜方面ではなく、途中から山を越して南の平野に出て、そこからまた東へ峠を超す道の途中、民家が途切れるあたりから南へ山道を上がると目的地へ到着。じっと佇んでいれば山の中、という感じの所だが、じつのところ100mほど下ると田んぼがありその下はすぐ民家と県道がある。上はこれも50mほど上がると別の道路があり広い畑が広がっているというちょっとした抜け道のような場所。その割には騒音も少なく、通り抜ける車も上の畑に野良仕事に行く下の集落の軽トラだけ。以前も何度か通っているはずだがあまり記憶に残っていない。2時間ほど録音してみたがやはり季節柄あまり面白くもない。それに道の片側は深い谷川の水路、もう一方は泥畑、上も下も道は寸詰まりという感じで、マイクを置ける場所も少ないので居心地はイマイチという感じ。また山を越えて牛窓方面へ抜けてみたが、釣り客も多く風も強いのでどうしようもない。また北へ山を越えて長浜方面へ。いつもの場所にたどり着き30分ほど録音して昼も間近となったので本日終了。なんだか半日グルグル回っているだけに終わってしまった。
Sample.mp3 3分40秒、4.21MB 前半は千手、後半は長浜のいつもの場所にて。天気は迷惑なまでの好天だがまだまだ秋の活気はないという感じだ。小型マイク"Slivikin"とPCM-M10で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)

2021年10月2日 先週に続いて再びダラダラ坂を下り東の海岸へ。早朝から天気は申し分なさすぎるほどの快晴で空気も澄み切っている。まだ10月も始まったばかり、9月の続きという感じで音も少ない。前回は砂浜へ下る道の上に倒れかかっていた木は取り除かれ、道の両脇の草も刈り取られている。でも砂浜のゴミはまだそのまま。今日あたり重機が入って掃除に来るかもしれないので、道から少し離れた邪魔にならない場所にマイクをセットし、あとは海岸沿いの山道をそろそろ下りに差し掛かる休息所の辺りまで散歩。ふと見ると、道の向かい側の草むらが一部刈り取られていて、海岸に下る道が見えるので早速下りてみる。ヒノキ林の中を延々と続く道を海岸近くまで下るとやがて道は途絶えて行き止まり。その向こうに小さな扇状地といった感じの平地が見える。今はすっかり草に覆われているが昔の畑の跡らしい。こういう場所は海岸沿いではよく見かけるのだが、よくもこんな集落から離れた場所まで・・・と驚くことが多い。しかたがないので引き返すと、来るときは気が付かなかったが途中に下に下りる枝道がある。さっそく下りてみると海岸が見えるところまで来たところで突然急斜面に変わり、色褪せたナイロンのトラロープが垂らしてある。これで降りろということらしいが、何時のものとも知れない結び目も怪しげな劣化したロープの強度を試すのもためらわれるので、本日は辞退とする。長いはずの帰り道はあっという間。初めての場所ってたいていこんなものである。10時半頃に海岸沿いの山道を南隣の集落にぬけるコースで撤収。途中で山道に出ていた牡鹿を一匹見かけた。もうすっかり秋なのだな。
Sample.mp3 5分29秒、6.28MB 10月に入って早朝はウグイスの声も聞かれるようになったが、まだまだ音も少なく、喧騒の中の静寂という感じだ。前半と後半はそれぞれ午前6時50分頃と午前9時半頃。なにやら右手の一段低くなった広い廃畑から怪しげな音と声が聞こえるが、どうもイノシシの寝床になっているようだ。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
ここの砂浜は異様に漂着物が多い。年に一度ぐらい、祭りの前に重機が入ってゴミをかっさらって掃除をするのだが、一年経つと150mほど続く砂浜はまた画像のような状態になる。近くの集落の人が年に一度こぞって出向いて掃除を・・・なんていうような生易しい量ではない。例年人工物と自然物とが数は半々ぐらいだが、今年は木切れだの竹だのが多いようだ。どうしてこの場所に限ってこんなにゴミが集まるのか実に不思議なのだが、いまだに流れ着いてくるところを目撃してはいない。潮流のせいなのか、湾になった地形のためか、それとも風の向きによるのか、良く分からない。なんだか実に不思議な場所である。
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