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 日常のありふれた音の記録です
2021年8月
2021年8月28日 相変わらず長浜方面。このところ珍しく朝は霧が出ていて妙に季節が変わってしまったような気分だ。長い雨の後、ふたたび気温も上昇して真夏日。うれしい夏が戻ってきたかに思える。でも道の上では寿命が尽きて飛べなくなったアブラゼミがひっくり返ったまま羽ばたいて滑走し、道端の草の葉にはすでに幽冥境を彷徨っているクワカミキリが頼りなげにぶら下がっている。楽しい夏はついに終わってしまったのである。先週と同じくマイクを水路の上にセットしあとはお散歩。あちこち二巡りほど回って引き上げようと思ったら、レコーダーの録音ランプとメモリーのアクセスランプが点灯したままで凍結状態。ファイルの表示は2番目のファイルの途中で止まっている。メモリーの書き込みエラーでハングアップになってしまったようだ。残ったファイルは1時間と50分ほどだった。何だか不気味。以前にも2回ほどあったのでちょっと心配である。
Sample.mp3 3分23秒、3.88MB 午前7時半を少し過ぎた頃。昼近くなればもう少しは賑やかになるが、もう夏は終わるのだという感じの音だ。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
在庫限り、という文句につられて旧機種の8cmユニットをワンペア購入。いったいどうするのだ、という感じだが、以前使ったことがあっていま手元にないのでつい手を出してしまった。メーカーのデーターシートの周波数特性は軸上1mで200Hz〜20kHzほぼフラット。でもウチで測定するとハイエンドがかなり上昇気味である。別の場所で別の人が測定すればまたぜんぜん別の結果になる。べつに誤魔化しているわけではなく測定条件の違いが原因である。昔からそういうものなのであまり気にしても仕方がないのだが、実用上からすれば自分のリスニングルームでの測定が参考になるのかも知れない。そもそもメーカーの測定条件そのものが常に同じなのかという疑問もおおいにある。ようするにまああまり当てにはならないわけで、測定結果がそのまま音につながるわけでもない。せいぜい参考程度・・・なのかな。

2021年8月21日 先週に引き続いて再び長浜方面。このところ胡乱な天気が続いている。今日は雨も止んで久しぶりの曇り空なのだが、まだ時々パラついて早朝は気温も低い。とりあえず前回と同じ場所の近くにマイクをセット。空は不安になるくらい暗いが、それでも気温は順調に上昇してセミも鳴き始める。明日はまた雨かな。なんだか今年はずいぶんシケた夏だ。おいらホントにカビちゃう。
Sample.mp3 3分43秒、4.25MB 前回と同じく水路の上にマイクをセット。早朝はかなり涼しかったので心配したが気温は順調に上昇。けっこう賑やかになった。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
このところ感染者は順調に増加。これを自動制御に例えると、ループゲインは今のところ1.0より大きいので、感染者の数を常に一定に維持する制御になる。・・・はすなのだが、各所で位相が遅れに遅れてしかもフィードバックもゲインも不安定。カオス的な発振状態になっている。微分要素もないので状態の急変にも応答できない。空調の室温制御だと快適な温度を著しく逸脱して凍死と焼死の間を往復。在室者はすべて全滅して、押し寄せる苦情はことごとく根絶。管理者にとっては願ってもない喜ばしい状態になるのだが、それでいいのかという気もする。あまり愉快なことのない昨今だが、ものごと少し見方を変えるとその結果はなかなかに興味深いものがあるようだ。

2021年8月15日 12日からずっと雨。少し小止みになったので買い物に出たらずぶ濡れ。お盆の墓参りも降りしきる雨の中。何をするにも非常に困る天気だが、でもこういう時でないとできないこともある。過日しだいに土砂降りになる雨の中で盛大に焚き火。カンカン照りの続く風のある日に焚き火なんか危なくてできない。山の中なのでたちまち延焼してひと山みんなにしてしまっては申し訳ないのである。本日も朝から雨だが、予報通り午前8時には止んだので久しぶりに長浜方面。雨上がりでまだ涼しいせいか昼近くなってもセミは元気いっぱい。上の道に散歩に上がったらクマゼミの大合唱が聞かれた。
Sample.mp3 8分56秒、4.51MB 下の画像の水路の上にマイクをセット。時おり車が通ることがあるので道には置けない。時刻はすでに午前10時半近いが雨上がりで朝はまだ涼しくセミも元気いっぱいという感じだ。小型マイク"Kalivan"とPCM-M10で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)

2021年8月9日 台風接近、とはいうものの風は強く曇り空だが特に悪天候というほどではない。天気はしだいに回復するだろう、と甘く見てキャンプ場の西の谷へ。天気は確かに少しづつ回復して時々晴れ間が見えるようになった。早朝は風もあって涼しげなので、ついウトウトと居眠りをしていたら、ふと気が付くと大雨である。しばら降りく続いた雨のあとは静まり返って枝から水滴の落ちる音ばかり。風はいよいよ強くなりすぐ近くで木の枝がボキリと折れる音が聞こえる。今日はこれまでとあきらめて早々に引き上げた。
Sample.mp3 3分42秒、4.24MB 風はあるものの少しづつ回復に向かっていた天気から一変。しばらく続いたどしゃ降りの後はただ静寂の音だけになった。mp3は破綻気味だがこれはもうどうしようもない。小型マイク"Slivikin"とPCM-M10で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)

2021年8月8日 予報に逆らって早朝は申し分のない晴天。久しぶりにキャンプ場へ出かけたが、1時間ほどしてふと思い直し、のらのらと山裾を回って南の平野へ。いったん川の堤防に出てそのまま海の堤防沿いに進み、また山裾沿いに寄り道しながら平野を一回り。昼過ぎまでの半日ばかりだが、十分に真夏を満喫という感じだ。
Sample.mp3 8分49秒、10.0MB 前半は下の画像の堤防の白い柵にマイクをセット。マイクの左後方には工場。前方には水路と道路を隔ててグラウンドがある。中間のはどこだか分からない山の中。向こうで何やら会話が聞こえるのは箱罠に捕らえられたイノシシの話らしい。来た時には箱罠の中で呻吟していた2匹の子供のイノシシは、途中で散歩に下りたら死体に出来上がって転がっていた。後半は阿仁神社の東の谷で。この谷の道は細々とどこかへ通じているのだが、上ってみたら以前の記憶と違う大きな道に遭遇。貯水池の堤防の工事のようだがいつ出来たのか。時間の経過に伴い気温はしだいに上昇してセミもヘタレ気味だ。小型マイク"Kalivan"とPCM-M10で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)

2021年8月7日 久しぶりに上山田方面へ。台風の接近で空はやや曇りがちだか、気温は早朝から高く今日も毒暑の予感。着いてアレと思ったのは辺りが意外にも静かなこと。みんな暑さでヘタレてしまったのかな。マイクをいつもの場所にセットして上の池まで散策に出かけたが、歩いていると溶けだした地面が足に絡みつくような感じさえする。風は少しづつ強くなっきたものの天気の方はやや回復。陽ざしは強く、陽光の当たる場所に佇んでいると融解したノーミソが口から滴り落ちそうな気分になる。午前9時を過ぎると風はいよいよ強くなり天気もふたたび崩れ気味。少し早めに引き上げる。セミの声以外何もないが、世は事もなくなべて平穏な夏の朝だ。
Sample.mp3 3分38秒、4.17MB もはやセミの声ばかり。周辺のノイズが少ないのでmp3は破綻しているもののそれほど目立たない。ここでは鳴いていないが最近はこの辺りでもミンミンゼミが増えているようだ。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
上のmp3ファイルの元のWAVファイルのセミの声の周波数特性。裸のマイクのものとは異なるが、1.5kHz〜25kHzのあたりに集中している。超高域へはまだ延びていると思うがマイクの限界なので分からない。鳴いているのはツクツクホーシとニイニイゼミ。実際に聞いた感じとは異なってツクツクホーシの方が高域端の上昇は顕著だ。セミの声は圧縮形式の音声ファイルには厳しくしばしば破綻する。破綻するのはセミの声そのものではなく、それ以外の微細な環境音で、音が文字通りボロボロになる。昔のMDの圧縮フォーマットは意外に破綻しないが、それでも聞こえていたはずの音がなくなっていたりする。こういった微細な環境音は立体音響にとって辺りの環境や雰囲気を伝えるために重要なので、なくなってしまうと随分つまらないものになってしまう。環境音にはまた別の圧縮方法のチューニングが必要なのかもしれない。
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