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 日常のありふれた音の記録です
2021年5月
2021年5月29日 手近なキャンプ場へでもと考えていたのだが、途上でとつぜん思い直して先週と同じ場所へ。5月も終盤に入ると音の方も少しばかり寂しくなる。おまけに早くから梅雨に突入しているので晩春の音もあまり期待できない。今日は早朝からまずまずの天気だが気温はまだ低め。中旬頃からホトトギスもやって来て鳴き始めているが、もうすぐ夏というにはずいぶん湿っぽい天気だ。いつもの池の下はなんだか妙に静かなので、先週と同じ谷の入り口に移動して1時間ほど録音。降り続いた雨で水路の流れもそこそこある。ふたたび池の下へ移動してそのまま散歩に出たが、帰ってくると上の方ではまた工事が始まっている様子。また谷の入り口に移動してみたが車も多くなり、工事の音もこちらまで聞こえてくる。風も強くなってきたので10時前には引き上げ。明日はどこへ行こう。
Sample.mp3 4分01秒、4.61MB 聞くと見るとは大違い。谷の奥の池から続く単なる農業用水路である。この水路に開口するコンクリート管から水が流れ込んでいる。辺りには肉食動物のこってりとした糞の匂いが充満。とにかくも今朝はまったく気を許せない場所だ。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
散策の途上、道の脇のイヌビワの葉の上を忙しそうに歩き回っている。その姿はどこをどう見ても実直な働き者のアリさんそのまま。ちまちまと勤勉に日銭を稼ぎ、ほそぼそと慎ましく暮らす。怠け者で欲張りのオイラとしては感心することしきりなのだが、じつは世をたばかり敵をあざむく仮の姿。先週に続いてこちらは♂の個体である。凶悪そうな面構えはやはりただものではなさそう。頭と胸が一体化していて首が回らないのは、どこかで大枚の借財でも抱え込んだ所以なのか。陰で糸を引く怪しげな挙動。8本も足があるが、地に足が着いた生活をしているわけではなさそうだ。ふと見ると近くの葉にももう一匹。意外と普通にその辺にいるんだな。

2021年5月22日 このところ長い間手近なキャンプ場はごぶさた気味でもっぱら雨の日のみ。この頃はキャンプ客が増えているのと、あまりにも綺麗に整備されているので、自堕落でいい加減なオイラにはなんだか身の置き所がない気分。ずいぶん長い間マトモに行っていないので暫くぶりにと思ったが、早朝から風が強い。しかも風向きは谷を吹き抜ける南の風。途中で思い直して行き先を変更、また先週と同じ場所へ。こちらの方は東西に走る谷なので風は直接当たらない。1週間ほどの間に道の雑草はずいぶん茂り、木々も鬱蒼としてきている。取りあえずいつもの場所にマイクをセット。少しすると後ろの山から出てきた一匹のウサギが人間に気づいて慌てて駆け去っていく。散策から帰ってくると上の方ではまた工事が始まっている様子なので、騒音を避け谷の入り口まで移動して帰るまで水路の脇で録音。なんか湿っぽく暗鬱な5月だな。
Sample.mp3 6分44秒、7.71MB 前半はいつもの池の下で。後半は谷の入り口近くの水路の傍で。これが五月だなんて言いたくない。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
ふと気が付けば道端の草の上を忙し気に触角をうごめかしながら休みなく歩き回っている。体長は7mmぐらい。葉から茎へ、茎からまた別の葉へと食い物を求めてくまなく歩き回る。暇さえあれば自堕落に寝転がっている怠け者のオイラとは格段の違い。生まれついての働き者である。途中気になるものがあるのか何度か立ち止まり、一匹だけ取り付いているアリマキと顔を合わせ、また忙し気にどこかへ歩いていく。オイラとしてはぜひとも見習いたい気分になって眺めていたが、でもなんだか様子がおかしい。前から見ると目が四つ。あっ、てめえアリさんじゃねえな。

2021年5月15日 相変わらず長浜方面。このところずっとグズついた天気で、ちっとも5月らしくない鬱陶しい空模様である。晩春の陽光下の賑わいなんていったいどこの話。このままいくと初夏の強烈な日差しを見ることもなく延々と続く長い長い梅雨に突入。なんだかとても恐ろしいことになりそうな予感がするのである。湿度最大。ありとあらゆるものがカビにつつまれてしまう。食い物や家屋は言うまでもなく、木材、紙、プラスティックから無機質のガラスまでみんなカビてしまう。マイクは除湿して保存してあるから問題ないが録音機やカメラのレンズは危うい。これまで何度もひどい目にあった経験があるので戦々恐々である。冗談じゃねえ、断りもなく梅雨なんぞに入りやがって。おいらカビちゃう。
Sample.mp3 3分35秒、4.10MB 午前9時半頃。気温は27℃ぐらいあるが、あまり暑いという感じはない。風が強くそのうちひと雨きそうな曇り空。どうやら早々に梅雨に入ってしまったようだ。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
若葉が食用になるというクサギ、試しに食ってみた。左の画像は昨年の夏のものなので少々育ちすぎているが、5月の初めころの若葉は柔らかい。今日出かけた辺りでは全く見かけないのだが、自宅の周辺では大抵どこにでも生えている。これを大量に採取してきて一度ゆでてアク抜き。あとは細かに刻んで他のお野菜と一緒くたに野菜炒めにして試食。取りあえずは何があっても安全な食べ方である。独特の異臭は茹でるとすっかりなくなって、あとは僅かな香味と苦み。もっともゴチャ混ぜなので本来の風味の方はさっぱり分からない。これってウマいのかマズいのか、オイラとしては言明を避けるのである。とにもかくにもありがたい無料の食糧。この後も食材に不自由する日々にはしばしばお世話になりそうだ。

2021年5月8日 先週と同じく実に怪しげな天気である。薄暗い空模様ではないがいま一つ信用が置けない。唐突にパラパラときそうな雰囲気。まあひどい雨には多分ならないということで長浜方面へ。谷の北の斜面は茨に覆い尽くされて白い花が咲き始めている。この後はさらに葛がその上を覆い尽くすことになるのだが、下敷きになり覆い尽くされた木はとんだ災難だ。ずいぶん前から廃畑の状態らしいのだが、ちっとも木が育たないのはそのためのようだ。怪しげな空模様にもかかわらず天気はずっと怪しげなままだ。今日は散策も控えめでウトウトと怠惰にお昼寝。なんだか幸せのどん底に落ち込んだような気分だ。やっぱり五月だな。
Sample.mp3 3分56秒、4.51MB 午前7時頃。気温も早朝から15℃ぐらいあり、いかにも五月蠅的な雰囲気で音もその通り。毎年のことだがこれを聞くとなんだか浮き浮きと楽し気な気分になってくるんだな。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)

2021年5月1日 今にも雨が降りそうな暗鬱な曇り空。予報ももちろん雨で風も強くなるはず。どうなるか分からないのであまり遠出はしたくないところ。屋根のあるキャンプ場へでも、と思ったが連休中でキャンプ客はたぶん多いはず。仕方がないのでしばらくぶりに同じく近場のキャンプ場の西の谷へ。ただこのところ続いた雨で谷川は増水している。流れの音が大きいのでマイクは谷の少し奥にセット。午前7時を過ぎると風も出てきて、空はいよいよ暗くなり雨がパラつき始める。こりゃ困ったな、と思っていたら突然の日差し。あれよあれよという間に晴れ渡り申し分のない晴天になった。なかなか愉快な天気だ。少しづつ気温も上がってきて、ハルゼミがどこかでギ・・、ギ・・・と一声だけ鳴いてあとは沈黙。それだけか!。でもまあちょっとした晩春の気分になる。風がしだいに強くなり、ほとんど風の音ばかりになってきたので少し早めに引き上げる。明日はどうなるのかな。
Sample.mp3 4分22秒、5.00MB 早朝は気温も低くどんよりした曇り空、予報通り風も出てきて騒音も多い・・・、公的休日なんてまあこんなもんです。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
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