<< >> 過ぎ去った時からへ HOMEへ

 日常のありふれた音の記録です
2021年3月
2021年3月27日 わが家の南の山並みの山桜は今週中ごろが満開。そろそろ色褪せ始めている。木によって開花時期はかなり違うのだが、見渡す限りでは足並みをそろえているようだ。今朝はまた河岸を変えて長浜方面。春というと困るのは気温の変化。早朝は霜が降りたりしているのだが昼近くなると汗ばむ陽気。今日もそんな感じで、霜の降りた朝はのたのたと散策をしている間に陽光に炙られて暑いほどになってきた。この辺りははるの賑わいの山桜も山のツツジも少ないのだが、アケビは数が多くて花があちこちで開花し始めている。気候はまず良し。でも今年は音的にはなんだか名前倒れしたみたいな春だ。
Sample.mp3 3分47秒、4.33MB 水路わき、というより半ば水路の中にマイクをセットして録音。流れる水は池の放流水、というよりは単にどこかの隙間から漏れ出ている感じのささやかな流れである。春は名ばかり、というよりむしろ名前負けしたような春だ。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
他の場所では道の脇にぎっしりと並ぶほど生えているヒサカキだか、この辺りではごく疎ら。それでもここの谷にはいくらか生えていて、仄かなというよりもかなり強力な糞の匂いを漂わせている。とくにマイクを置いているあたりにいちばん近い木は大きめの花が枝にすき間なく密集していじましい程にみっしり。見た目と同様に匂いもまた濃厚にして芳醇。こってりと熟成した糞の香りが強烈に漂ってくる。もちろん直接花の匂いを嗅げはこれもまた濃厚。花も匂いも木によってずいぶん違いがあるようだ。この辺りでは見かけたことはないが生垣にするところもあるらしく、剪定したという話は聞いたことがある。オイラ的な心地よい春の賑わいの一つ。ウチの生垣にも植えてみるかな。

2021年3月20日 もう一つ山を越えて塩田跡を見下ろす斜面の谷まで行ってみようかとも思ったのだが、こちら側から聞く限りなんだか期待薄な気分なのであきらめて相変わらずの上山田方面。前夜は晴れていたのだが、意外に騒音は少なめ。早朝は南からの船のエンジンの音が少し聞こえる程度だ。相変わらず辺りに充満する糞の匂いは濃厚。下の池の道に1本だけある山桜と、上の池の山桜はこれも1本だけ満開。池の畔の柳は芽を出し始めた。本当の本物の春はまだまだ遠いのだが、とりあえず気分だけでもという感じだ。午前8時頃から風が強くなり始めたので9時前に切り上げて引き上げる。明日は雨かな。
Sample.mp3 4分00秒、4.57MB 午前8時前。相変わらず音の少ない朝だが、最近どこへ行ってもこんな感じだ。このあとすぐに風が強くなり始める。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)

2021年3月14日 先週に引き続き上山田方面。早朝は晴れ渡っているが前日は雨。そのせいかどうなのかは分からないが騒音は少なめ。それはいいのだが早朝からヤケに静かだ。この場所の至るところに生えているヒサカキは半分ほどが開花し、辺り一面に充満する糞の臭いは先週よりもぐっと濃密になっている。このところずい分馴れ親しんで胡乱な心地よささえ感じるようになっているが、やはり糞の臭いは糞の臭い。本物と紛らわしい限りでいささか剣呑ではある。花の形は百種百様。木によって少しずつ異なっているので見ていてけっこう退屈しない。早朝からの風は少しづつ強くなり、晴れているにもかかわらず日差しは妙に弱々しく赤っぽい。昼近くなっても相変わらず辺りは静か。10時前に上空を通過したヘリコプターが唯一めぼしい音だったようだ。
Sample.mp3 5分25秒、6.19MB 上空をイケズな音を鳴り響かせながら通過するヘリコプター。これが本日のもっとも目ぼしい音?。イヤに静まり返った朝だ。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)

2021年3月6日 一か月ぶりに上山田方面へ。自宅を出るときは周辺の騒音が少なかったので期待していたが、残念ながら期待外れで北の平野からの騒音が多い。この季節にはなかなか避けられないが、騒音を遮るような地形もないのでどうしようもない。しばらく民家に近い池の畔に設置されていたイノシシの箱罠は、ふたたび上の池と真ん中の池の間辺りに移されている。山を一つ越えたキャンプ場側はこのところめっきり静かなのだが、こちらはどうにか春模様。とはいってもマガイモノの春の切れ端みたいなものだけど、ないよりはいくぶんマシ。ヒサカキもいくつか咲き始めておりすでに糞の臭いが・・・。中旬を過ぎればもう少し暖かくなってここの山桜の花もほころび始めそうだ。
Sample.mp3 3分52秒、4.42MB 相変わらず騒音だらけ。今日は南側は皆無だが北側の平野からの騒音が多い。前日ぐらいからの風の向きや温度の変化である程度予想できるのではと思うのたが、実際に来てみないとなかなか分からない。5月頃までは毎年こんな感じた。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
生来高いところは大の苦手。木登りなんてものも然るべく遠慮したいところだが、ぜひとも登ってみたくもない木というのはいくつかある。一見青々と茂って丈夫そうなのだが、子供なんかが実を取りに上ったりすると、とつぜん枝がポロリ。あるいは中が虫食いだらけで幹は凸凹状態。時には大きな穴が開いていて向こうが見えるというのもある。左の画像のマルバヤナギも登りたくない木の一つ。外観はなにごともないように見えるのだが、中は虫食い穴だらけでなかば生き腐れ状態。悪天候の時はもちろん、しばしば自重に耐えかねて太い枝や幹がボキリと折れたりする。10年ほど前はここの池の柳ももっと数が多かったのだが、根っこからひっくり返ったり幹が折れたりして枯れ果てて、かなり隙間ができてしまった。画像には見えないが、右のすぐ手前にも25cmほどの木の幹が根元近くから折れて転がっている。もちろん中は虫食い穴だらけでボロボロ。このところだんだん数が減っているのだが、今後どうなるのか。貯水池にとっては全く余計な代物なのだけど、ちょっと気になっている。
▲UP 過ぎ去った時からへ HOMEへ