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 日常のありふれた音の記録です
2021年1月
2021年1月30日 東の空がうすら明るくなりはじめた夜明け前、西の空に醜く歪んだ黄色い月を眺めながらキャンプ場の西の谷へ。前夜はよく晴れていたのだが、騒音はほとんど聞こえない。ただそればかりではなく、今まで経験がないような異様な静けさ。早朝からこんなに静かなのは初めてである。あらゆる生き物がどこかへ引っ越してしまったみたい。このところ気温も低く、冬のいちばん寂しい朝という感じだ。バッタもんの春さえ・・・まだまだ遠いな。
Sample.mp3 4分57秒、5.66MB 午前10時頃。早朝からずっとこんな感じで静まり返っている。静寂の音というか、この季節でも珍しい静けさだ。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)

2021年1月23日 夜半からずっと雨。朝メシを食い終わってもまだ降っているが、午前9時頃には止むという予報。そのうち何とかなるだろうと屋根のあるキャンプ場へ。どうせ今日は雨でだれも来ない。いつものように一番上まで上がって屋根を占拠・・・と思っていたら、どういうわけか珍しく一組のキャンプ客。こんな雨の中どうするんだという感じだが、お邪魔するのも何なので真ん中あたりまで下ってそこの調理場の屋根を占拠。マイクを近くにセットして、そのうち雨も止むだろう・・・と待てど暮らせどいよいよ本格的に降りしきるばかり。ほとんど屋根の下に閉じ込められて無為な蟄居状態になってしまった。せめて傘でも持ってくれば良かったかな。
Sample.mp3 3分50秒、4.38MB 午前9時を少し過ぎた頃。谷川を渡った林の中で。今日は日がな一日ただただ雨・・・・・。小型マイク"Slivikin"とPCM-M10で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)

2021年1月16日 少し早く出て峠を超えダラダラ坂をだらだら下って一路東の海岸へ。いつもの場所へやって来てはみたものの、今朝は海からの騒音が多くてどうしようもない。それもまた一興、おいらは酔興ということでしぶしぶマイクをセットして録音開始。いまさらモンクを言ってもしかたがない。今日は少しのんびりと足を延ばし、南のそろそろ道が下りに差しかかる休息所のある辺りまでのらのらと散歩に出かける。朝からとても胡乱な曇り空なのだが、帰り道でとつぜん予想外の雨。こんなこと聞いてないぞ。帰りついてからいよいよ本格的な雨になったが、午前9時半を過ぎると、突然カーテンを開けるように空が晴れ渡りみごとな快晴。天気予報をないがしろにするバチ当たりな天気だ。
Sample.mp3 6分58秒、7.97MB 前半は午前7時過ぎ、後半は午前9時少し前。午前中のほとんどは海からの騒音でこんなザマだ。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
早朝は大きく潮が引いて緑色の藻がこびりついたごろた石が姿を現し、いつもの砂利浜ではなくみどろヶ浜といった様相になっている。この浜はなぜだか漂着物が異様に多い。他にも人の来ない小さな浜はいくつか知っているが、漂着物はそれなりにあるものの景観を変えるほどの所はない。一年に一度、秋の祭りの前に重機が入って浜のゴミをかっさらって掃除をするのだが、また一年を経過すると元のゴミの山になる。海流が影響するのか、それとも風に吹き寄せられるのか、あるいは湾になった地形によるものなのか、その辺のところはよく分からない。ただ不思議なのはゴミが流れ着くところを一度も目撃していないこと。見ていない間にいつの間にかやって来るらしい。なんだか不思議な浜だ。

2021年1月9日 夜半に起きると東の空に3分の1ほどに凹んだ月が浮かんでいる。そして出かけるときには南東の空に4分の1ほどに凹んだ月が。いつものキャンプ場の西の谷に着いてマイクをセットしていると、南の上空には5分の1ほどに凹んだ月がうっそりと浮かんでいる。もしかすると気のせいかも知れないが、なんだか見ているうちにだんだん小さくなって三日月になって行っているような気もする。たぶん気のせい。そんなことはともかくとしてなかなかに寒い朝である。早朝の気温は怪しげなアルコール温度計でマイナス2℃。水路を外れて道に流れ出した水は凍り付き、霜柱もあちこちに出来ている。気温は低いものの下からの騒音は異様なほど少なく天気も申し分なし。ただ午前9時を過ぎたあたりから風が強くなり始め、気温もほとんど上がらない。明日もこんな感じかな。
Sample.mp3 3分30秒、4.01MB 午前9時過ぎ、谷の奥にて。谷の下半分ほどは陽は当たり始めているが気温は2℃。凍り付いた道はまだ当分溶けそうにない。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
前回前面のガラスを修理した時計。やはり接着状態がよろしくない。水溶性なので収縮するのと、あと性状が柔らかすぎるのである。そこで今度は変性シリコン樹脂の接着剤でやってみることにした。硬化しても収縮せず適度な柔らかさがあり接着力も強力、なのだが困ったことが一つある。性状がね〜ばねばのべったべた。やたらと糸を引いてそこら辺じゅうにくっつきまくるので、使用中はまったく気が抜けない。今回もレンズの内側にくっついたので慌てたが、危ういところを必死に拭き取って何とか難を逃れた。これをレンズの側面に塗布してはめ込み接着。ただはみ出た余分な接着剤を拭き取ると辺り一面に広がるので、硬化してからさらにゴシゴシと磨いて除去する。たぶん今度は大丈夫だろう。一昨年の12月に修理した時計も接着が怪しくなり始めたので、こちらも同様に修理。溶剤の入った接着剤なので収縮するのと、時間の経過で硬くなりすぎたのが原因のようだ。使用環境はけっこう厳しいのである。修理していて気が付いたのだが、1年間の使用で表面に細かなキズが着いている。キズ防止のコーティングはされているのはずなのだが、これだけでは十分とは言えないようだ。やっぱり本物のガラスがいいかな、割れるけど。

2021年1月2日 年末年始はいつもの年どおりブチ抜き状態。1日は溜まっていた所用に追われて空しく終了。2日に至ってようやくのらのらと出かける。帰り道での所用もあるので、いつも通り近場のキャンプ場の西の谷へ。道の途中の河は薄氷が張っていていかにも寒そうだか、この辺りとしてもまだまだごく普通の冬という感じである。車は少ないものの遠くの音がはっきり聞こえ、今朝は騒音が多くなりそうな感じだ。マイクをセットしてしばらくするとバイクの音が次々と平野から轟いてくる。言っちゃ悪いが、屁こきバイクが打ち揃って年始の初走りという感じで、なかなか賑やか。航空機の音もいつもより格段に多く、しかもはっきりと響いてくる。今年も前途多難かな。それにしても寒い朝だ。
Sample.mp3 5分07秒、5.85MB 午前9時半ごろ。にぎやかな航空機の音に挟まれたわずかな静寂の時間である。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
昨年の6月から前面のガラスが破損したままになっていた時計をようやく修理。まずは百力ぐらいの万力にはさんでグイグイと締め上げ、割れたガラスをバリバリ砕いて取り外す。このガラスがどうやって本体に固定されていたのかは以前から気になっていたので調べてみた。接着されていたという兆候は全くなく、隙間から出てきたのは柔軟性のある薄いプラスティックのリング。このリングを間にはさんでガラスが本体に圧入されていたようだ。硬い接着剤だと熱膨張の関係ですぐに剥がれてしまうのである。前面のガラスの代替には100円ショップの伊達メガネを予定していたがあいにく手に入らなかったので、花粉防止用のメガネのレンズを丸く切り出して使用。最初はもとのプラスティックのリングを介して圧入しようとしてみたがこれは到底無理。レンズそのものが薄くてペナペナのうえに手作業による加工精度が劣悪なのである。仕方がないので接着剤で取り付けることにした。今回は水溶性のウレタン系の接着剤を試しに使用。名前どおりの布用のもので乾燥すると透明のゴム状になり、接着力は強いが剥がすときれいに除去されてあとに残らない。今回はガラスを取り付けた上から接着剤を無理やり押し込んでみたが結果はイマイチという感じ。叩くとペコペコといかにもいい加減な音がして、十分に接着されているような感じではない。まあ、このまましばらく様子を見てみよう。
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