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 日常のありふれた音の記録です
2020年12月
2020年12月26日 夜間は晴れていて翌日は騒音も多く風も強くなりそう、ということで行き先は山一つ越えたいつもの海岸。まだ夜明け前に出かけたのだが、途中で何人も暗い中をウォーキングをしている人に出会う。大抵はお年寄りだが、朝早く目が覚めてすることもないので歩いているのか、日中は忙しいので夜明け前に歩いているのか、それとも世を忍び人目を忍んで歩いているのか、その辺のところはよく分からないが結構近年多いのである。峠を越えダラダラ坂を下って集落を横切り、また海岸沿いの坂道を上っていつもの場所へ。マイクをセットしたあとはのんびりお散歩。今日は少し上の畑のある辺りまで上って、そこから畑沿いの道を海の方へと下ってみる。畑を通り過ぎて道は細くなり、さらにいつ果てるとも知れない下り坂を延々と下ると海岸を見下ろす場所に出てその先は急斜面。マンモスでも吊るせそうな結び目を作った太いロープが斜面に垂らしてある。これで降りろということらしいが・・・、今日はやめとこう。そもそも海岸には大きな岩があるばかりで、こんな所までどういう理由で道がついているのかよく分からない。帰り道は急な上がり坂にもかかわらずアッという間。最初に訪れる場所ってたいていこんな感じなんだな。しだいに風が強くなり11時半前に引き上げる。海は異様なほど静かだけれど音のない日だ。
Sample.mp3 3分17秒、3.75MB 午前10時半前。早朝からの風がかなり強くなってきた。上空は相変わらず賑やかだが、海の方は異様なほど静まり返っている。でも以前の賑やかさはどこかへ引っ越してしまったようだ。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)

2020年12月19日 すでに狩猟期間に入っていて12月ももうすぐ下旬に入る。むやみに山の中をうろつくのは少々危ない季節になってきた。というわけでもないが半月ぶりに身近な場所へ。このところこの場所はイノシシがお見限り。最近新しく掘り返したところは見当たらない。谷の奥に仕掛けてあった罠もいつの間にか取り払われている。前日から曇りがちの天気で騒音は少ないが、なんか・・・めっぽう寒いのである。ここは午前9時近くなるまで陽が射さないのだが、さらに陰鬱な曇り空。寒さも今のところはまだ序の口で、さらに真冬に向かってどんどん厳しくなってくる。行く末おおいに不安なのだが、でも気候の穏やかな土地でそんな贅沢を言ってはいけないのである。午前9時を回るとありがたいことに薄日が射してきたが、ついでに北風も強くなってきて寒いことにはやはり変わりがない。もういいかげんに帰ります。
Sample.mp3 3分39秒、4.17MB いかにも冬然とした寒々しい音。すきま風で冷え込むわが家の冬の室内ではあまり聞きたくない音だな。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)

2020年12月12日 前回ひどいに目に遭ったにもかかわらず、また懲りずに東の海岸まで。今日は打って変って海からの騒音はほとんど皆無。なんだか不思議でもある。代わりに上の道を通る車が多い。とはいっても通り抜ける車はほとんどなく、大半は地元の車で一日のうちに数えるほど通るだけ。マイクを海岸へ下る道の途中にセットしてあとは少し上の方までのらのらとお散歩。2回目に散歩に出て、途中から下へ降りる脇道に入ってみる。延々と続くゆるやかなダラダラ坂を歩いて下ると海岸の近くの少し小高い場所に出て、そこにはあまり広いとは言えないさびれた畑があるばかり。こんな場所が海岸沿いには多いようだ。散歩の帰り道で下から散歩にきた人に挨拶したら、相手はこちらを知っているらしい様子。こちらは記憶にないのだが、けっこう何度か顔を会わせているらしい。散策に時間を取られ10時過ぎに引き上げる。今日は帰りが遅くなりそうだ。
Sample.mp3 3分37秒、4.14MB 午前9時半近い時刻。今日は海からの騒音はほとんどないが、上の道を通る車がいつもより多い。といっても一日うちに数えるほどだが。空の賑やかさは相変わらずだ。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)

2020年12月5日 相変わらずキャンプ場の西の谷へ。このところずっと晴天続きで、それはそれでまあいいのだが、朝は冷え込むし騒音は多くなる。晴天でもごく稀に静かな朝もあるのだが、それは本当に稀なこと。それに12月はこの谷には9時近くならないと陽が差し込まない。早朝なかなかに寒いのである。今日も全天あまねく晴れ渡ってどうしようもない上天気。幸い風はないが騒音はやはり多い。できるだけ平野からの音を避けてマイクをセットするが、日が高くなってもあまり減少することもない。道沿いにひと回り歩いてみたが、いつもは静かな場所も今日は騒音が多め。この季節どこでも同じようなものなのでどうしようもない。明日あたりひと山越して海まで出てみるかな。
Sample.mp3 2分30秒、2.87MB 騒音まみれの中の小さな断片二つ。冬日はまあこんなものなのだが、でもこんな上天気がいささか恨めしい。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
というわけで、翌6日は山を一つ越してダラダラ坂を延々下り一路海へ。4本の道が通じているものの実質行き止まり的な土地なので車の騒音はほとんど皆無なのだが、どうしたわけか今日は海の方が異様にやかましい。単に騒音が多いというだけでなく、いつもよりずっと遠くからもやって来ているようだ。それに早朝から航空機の音も絶え間がない。それでも来てしまったものは仕方がないので、少し下にマイクをセットして録音開始。この季節どこへいってもこんなものなのでまあ仕方がない。それはいいのだが、なんだか近くに何者かが潜んでいるという気配がある。ごく微かだが、聞きなれない音がすぐ近くからするのである。そして不穏なクシャミの音。しばらくしてガサゴソという音とともに登場したのはネズミ一匹ならぬ一匹の生地猫。近くに民家はあるのだが、どうも様子からして食餌を人間に頼らない野生の猫のようだ。このごろ何だかこういう猫が増えているという気がする。お帰りはふたたびダラダラ坂の峠を越えて。ところが峠の入り口に見慣れない「草刈り作業中」の看板。集落の人が総出での草刈り作業である。延々と続く長い道なので、とても1日や2日では終わりそうにはない。これもなかなか大変そうだな。
Sample.mp3 3分49秒、4.37MB やはり今日も騒音まみれの朝だった。海と空から攻め寄せる騒音の中のひと時。どこか遠くの工場の始業のサイレンを挟んで午前8時前後の音である。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
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