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 日常のありふれた音の記録です
2020年7月
2020年7月24日 前日にキャンプ場に出かけたのだが連休初日とあってすでにキャンプ客が一組。それになにか催し物でもあるらしく早朝から準備の人もやって来たので、キャンプ場の入り口の林の前の橋のところに移動する。ここから谷川沿いに民家のところへ続く道があるが、岸の側であちこち大きく崩されているのにはビックリ。もちろんイノシシの仕業である。そんなわけとこんなわけで天気ははなはだ怪しいが今日は長浜方面。いつ雨が本格的に降り出すか分からない状況なので、あまり遠出の散歩はしないで相変わらずひたすら毒書の読書。本日は毒というよりは猛毒という感じだがこの場所の雰囲気にはふさわしい。心配した雨も時おりパラつく程度。ただあまり音もなく、早朝の短い賑わいの後は平野からやって来る騒音ばかりという感じだ。
Sample.mp3 4分19秒、4.94MB 午前5時過ぎ。もうかなり明るくなっているが、まだセミは鳴き止んでいない。早朝からハエの多いのはどういうワケなんだろう。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
マイクをセットしている場所の近くの木の樹液に集まるカブトムシ。いままでこの木で見かけたことは一度もないのだが、突然という感じで大量にやって来た。小さめのオスが2匹と普通サイズのメスが3匹。あとはカナブン、ヨツボシケシキスイといういつもの常連客。じつはこの木、クヌギとともにこの辺りでは樹液を供給する木のひとつで、どこの山でもあちこちに生えているのだがナンの木なのかボクは名前を知らない。中は虫が食って穴だらけになり枝がボキリと折れたりするし、傷つくと香り豊かな樹液を出してスズメバチなんかもやって来るし、大きくなったの木の樹皮は死んだ魚のウロコのように薄汚く剥がれて見苦しい限りだし、冬は汚らし気な枯れ葉がしつこく残ったりするが、それがまたなんとも好ましい。公園やマンションの植栽、街路樹などに植えたらなかなか楽しいと思うのだが、あまりそういうのは見かけないようだ。やたらに大木にはならないようなのでウチにも一つ植えてみるかな。
  

2020年7月18日 なんだかまた雨でも降りだしそうな曇り空。いちおう雨具の用意をして久しぶりにキャンプ場の西の谷へ。着いたときにはニイニイゼミが鳴いていたが、これはすぐに鳴き止み、あとは疎らなウグイスの声ばかり。気温も低いのでまったく活気もない。最近はイノシシも出没していないようで、新しく掘り返した跡もない。この場所、この季節にはすこしばかり事情があって無暗に歩き回れないので、ひたすら腰を下ろして毒書の読書。天気は少しずつ回復して気温も上がり帰るころにはほぼ晴天になったが、早朝鳴いていたセミは帰るまで再び鳴きだすことはなかった。
Sample.mp3 3分44秒、4.28MB 早朝に鳴いていたセミはすぐに鳴き止み、その後帰るまで二度と鳴かなかった。ウグイスの声のほかは何もない退屈な朝だ。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)

2020年7月11日 夜間から雨模様だが、小降りになったところを狙って出かける。こういう日はどうしようもないので屋根のあるキャンプ場。でもマイクをセットするとすぐにこの近くの知り合いの人がやって来て3時間ほどヨタ話・・・・・。今日はなにをしに来たのか分からない感じだが、キャンプ場に来てみたら谷川にウナギがいたので獲って帰って焼いて食った、という話にはちょっと驚いた。気をとりなおしてキャンプ場の真ん中あたりに移動。着くと間もなく降り始めた雨は少しづつ小やみになり晴れ間も見えるようになったが、午後はまたどうなるか分からない。
Sample.mp3 3分33秒、4.07MB 雨はほとんど止んでいるが、20mほど前方の谷川の音がやかましい。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)

2020年7月4日 午前中は雨の予報で朝はまだ降り続いている。小やみになるのを30分ほど待って、少し明るくなったころ屋根のあるキャンプ場へ。じつは出発を遅らせた理由は雨ばかりではなく他にもある。キャンプ場の手前の集落のあたりにイノシシが多数出没しているのである。それも2匹や3匹という数ではなく、子連れもいたりしていささか剣呑。構えてコトを起こすつもりはないので、明るくなったころ山側の暗い道ではなく、谷川を隔てた民家側の道を通ってキャンプ場へ。風はないが7月ともなると妙に静かで、増水した谷川の音ばかりである。6月の終わり頃から鳴き始めたニイニイゼミもここしばらくは気温の低下で鳴き止んでいる。モンクを言っていても仕方がないのであちこち移動して録音。マイクのバッテリーの消耗で半分ほどは片チャンネル無音だった。ときどきはチェックしないといけないのである。気温は早朝よりもだんだん下がってきているようだ。
Sample.mp3 3分52秒、4.43MB 前半は下の画像のように陰鬱な音というより音のない早朝の音風景。後半は下の池の上あたりで。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
山の中にいると辺りからいろんな臭いが漂ってくる。糞の臭いなんかその最たるものだが、原因はさまざま。本物の肉食動物の糞なんかはいかにも強烈に臭ってきそうだが、靴の裏にでもベッタリとくっ付かないかぎり意外とそんなに遠くまでは臭わない。糞の臭いといえば左の画像もそのひとつ。ヘクソカズラ(屁糞葛)と、オイラでさえ人前で口にするのを躊躇するようなあからさまな名前が付いている。大抵どこにでも生えていて、この季節には小さな花をつけ始めている。これ、葉や茎をつぶしたりすると名前どおりの臭いがする・・・そうなのだが、オイラ的には・・・?。個人的な見解にすぎないかもしれないが特段強烈でも悪臭でもないという気もする。というより少し触れただけで強烈な臭いのする植物は他にもいくつかあるので、普段からまったく気にしたことがない。植物の個体差によるものなのかな。じつのところどうなんだろう。
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