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 日常のありふれた音の記録です
2020年6月
2020年6月27日 いつものようにキャンプ場の西の谷に出かける。じつはワケあって梅雨時にはあまり来たくないのだが、この季節にはあまり選択肢はない。谷川の向かいの岸のイノシシはその後消息不明。降り続く雨で岸辺の居心地が悪くなったのか、それともエサが少なくなったのか。先週キャンプ場で3匹出くわしたので、そちらの方に引っ越したのかもしれない。6月も終わりとなると早朝も妙に静か。途中であまりマイクを置かない谷の奥に移動して録音する。やはりこちらも絶え間なく静かだ。9時半を過ぎたころ諦めて少し早めに引き上げる。午後は所用でなにかと忙しくなりそうだ。
Sample.mp3 3分50秒、4.39MB 午前7時ごろ。谷のいちばん奥、下の画像の位置にマイクをセット。初夏の静かな朝だ。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
大破である。粗雑なボクが使っていると大抵のものは最終的にこうなってしまう。原因は草刈り機である。金属製のブレードだとこんなことにはならないのだが、ふだん使っているのはナイロンワイアのもの。保護メガネをかけていれば本人はまず大きなケガの心配ない・・・が実はコレ、けっこうアブナイのである。意外と強力で、草なんかしつこくやっていると粉みじんになる。それはいいのだが、困ったことが一つある。やたらと石を跳ね飛ばすのである。作業者に近づくのは極めて危険。もっともこれはいい加減なボクだけの事かもしれないが、危ないことには変わりはない。ポケットに入れていた時計に大量に跳ね飛ばされた石が衝突、画像のような状態となった。草刈り用のエプロンをしていれば防げたかもしれないが、確実とも言い切れない。かなり大きな石が強力にぶっ飛んでくるのである。壊れたものは仕方がないとしても、ケチケチ人間としてはこれはぜひとも修理しなければいけないのだが、このところ時間がない。材料も調達しなければいけないし・・・さて、どうするかな。

2020年6月21日 土曜、日曜と所用が重なって出かけられない。その所用のもよりの駅までの帰り道、といってもただ河川の西岸から東岸までなのだが、少し車道から離れた河原に立ち寄って録音。でもほとんどノイズばかりだ。河原には近所ではほとんど見かけないアカツメクサが多い。
Sample.mp3 3分30秒、4.00MB 午後2時過ぎ、ほとんど遠くの車の騒音と堰の水音ばかり。対岸の音は意外と遠い。小型マイク"Slivikin"とPCM-M10で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)

2020年6月13日 とうとう梅雨に入って前日から雨。やめようかと思ったが、小降りになったところを狙って出かける。雨模様のうえに帰りに所用もあるので機材は小型マイクにする。行き先は屋根のあるキャンプ場。でも出かけるとまたすぐ降り始め、着いた頃には本格的な雨になって2時間ほど降り続く。あとは降ったり止んだりの憂鬱な天気。9時頃になって山歩きの人が一人だけ車でやって来る。早朝のいくらかの賑やかさは30分ばかりで消え去り、あとは音も遠のいてこの季節のいつもの散漫な朝になる。
Sample.mp3 3分34秒、4.09MB 前半は早朝、来る途中で降り始めた雨はまだ降り続いているが、風がないだけありがたい。後半は午前9時頃。おそろしく散漫な音だが、この季節ここではこんなものかな。小型マイク"Slivikin"とPCM-M10で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
5月の終わりころから再び糞の臭いが漂いはじめている。原因ははっきり分かっていて左の画像の花。この時期には山の中でごく普通に見られるつる状の植物である。いったん木に這い上り、そこからまた垂れ下がっている。花そのものの匂いはかなり強いが単なる良質な花の匂い。濃厚だが純粋かつ爽やかな香りだ。少なくとも悪臭ではない。問題は遠くから漂ってくるときなのである。ある時ふと風向きが変わると、こってりとした糞の臭いがどこからともなく漂ってくる。なにを食っているのかと言いたくなるような濃密かつ熟成の進んだ腐敗臭である。本物の肉食動物の糞だってこんなに強烈には臭ってこない。とうてい植物の臭いとは思えないのだが、どう考えてもこれ以外に原因は見当たらないのである。どうしてこういうことになるのか、考えるとつくづく不思議だ。

2020年6月6日 前夜から少し濃いめの薄曇り。西の空では消えかかった炭火のような円い月が、雲の陰から濫りがましく下半身をのぞかせている。騒音は少ないだろうと思ったのは少しばかり早計だった。平野からの騒音は皆無というわけにはいかないようだ。それでもいつもと違って少し騒音の多い谷川の広くなった部分にマイクをセット。向こう岸の茂みの中ではどうもイノシシの赤ん坊が生まれたような気配がある。先週ぐらいから小さなガサゴソという音とカエルを踏みつぶしたようなキューというような声がときどき聞こえてくる。ただ数はごく少ないようだ。しばらく聞いているとかなりの距離をゆっくりと移動しているのが分かる。親の所在はこのところ不明。この辺りにはキツネもいるのだが、親のメシはどうしているのか。生態を少し調べてみたが良く分からない。しばらくはこちらに来てみてみよう。そのうち出くわすかもしれん。
Sample.mp3 4分59秒、5.71MB 1/3は午前5時半頃、最初と終わりのカエルを踏みつぶしたような声はイノシシの赤ん坊かな。2/3は午前7時10分頃、耳元をかすめるのは何だろう。3/3は午前9時20分頃、今日はわりと賑やかだ。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
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