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 日常のありふれた音の記録です
2020年5月
2020年5月30日 久しぶりにキャンプ場の西の谷へ。日に日に日の出は忌まわしいほど早くなっている。夜明け前に到着しようと思うと午前3時には起床・・・なんて恐ろしいことは怠け者のオイラにはとうていできるわけはないので、さんざんに惰眠をむさぼったあげく布団から這い出して粗末なアサメシをかっ食らい出発。集落を通り過ぎ山道を登っていくと、池の堤防の真ん中に明るい色の若いキツネが1匹。なにやら狙っているらしいのだが、すでに水鳥はどこかへ飛び去ってしまっている。いつものようにいつもの場所にマイクをセット。夜間はよく晴れていたので平地からの騒音が多い。谷川の向かいの岸の藪の中にあるイノシシの寝床からは、い寝がてに身じろぎする音が聞こえてくる。もうすでに明るくなっているとはいえ、晩春の早朝はそれなりには賑やかだ。
Sample.mp3 2分59秒、3.42MB 前半は午前5時前、後半は午前8半頃。後半では9kHz〜15kHzに強烈な虫の声が入っているのだが、意外にもmp3は破綻していない。空はあいかわらず静かだ。ただ前夜は晴れていたので早朝は平野からの騒音が多い。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)

2020年5月23日 このところいかにも5月じみた天気で今日もその続き。1週間の変化は目に見えて大きく、道はしだいに草ぼうぼうになりつつある。2週間後にはこの辺りの草刈りがあるが、道端の雑草がなくなってしまうのもそれはそれでまた少しばかり寂しくなる。昨年の秋にはやたらと多かったイノシシも今年はこちらではまだ目にしていない。近くの2つの箱罠も入口につっかい棒が差し込まれお休み中。お楽しみの山イチゴは道掃除でかなり取り除かれてしまったので少々期待薄だが、峠の数本の桑の実はそろそろ熟し始めている。今年はキャンプ場のサクランボは食べそこなったが、こちらにはどうやらありつけそうだ。残り少ない晩春の季節、せいぜい楽しむことにしよう。
Sample.mp3 3分44秒、4.29MB 真ん中あたりの低音の羽音は大型のスズメバチ。それもかなり大きな個体で、この辺りをよく飛び回っている。相変わらず空は静かだ。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)

2020年5月17日 昨日の雨は午後遅くには止んでいるが、それでも夜間にいくらかは降ったらしく地面は濡れている。出かけたのは再び同じ場所。辺りは白く煙って霧っぽく薄暗い。前日の朝とは打って変って騒音は異様なほど少なく、下の平野の車の音もほとんど聞こえてこない。マイクをセットしてのんびりしていると突然木の枝が目の前にドサッ。長さ1.5m、太さ4cmほどの枯れ枝が雨で増した重さに耐えきれずベキッと折れ、途中の木の枝で方向を垂直に転じて目の前の地面に落下したのである。こういうのは時々あるので注意はしているのだが、それにしても物騒だ。人間はともかくとしてマイクに当たってたら大破である。さらに午前9時過ぎころ近くを散歩していたら、今度は後ろの山の中でベキベキ、ドサッ。音からするとこちらはかなり大きな枝のようだ。うへぇ〜。一日のうちに近くで2度というのは今回が始めて。つねづね注意はしていても思わぬ時に思わぬ場所に落下するのでいつも驚かされるのだが、焼けつく暑い夏や雨の日には木陰を避けてというわけにもいかない。一見のんきな録音行、でもいつも安全というわけではないのである。ホントはヘルメットぐらいは着用していた方がいいのかもしれないナ。
Sample.mp3 3分22秒、3.86MB 前半は午前6時半ごろ、マイクの右手2mほどのところに木の枝が落下。後半は午前9時過ぎ、後ろの山の中に落下。こちらはかなり大きな枝のようだ。いつも呑気な録音行だが必ずしも安全というわけではないのである。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
  

2020年5月16日 早朝は昨夜から降り続く雨。降り止むのを待って30分ほど遅れて出かける。いつまた降り始めるか分からないので今日は屋根のあるキャンプ場、と思ったが途中でふと気が変わり先週と同じ場所へ。でも着いた時にはまた本格的な雨になる。山の下を通る道路からの騒音が今日はヤケに多い。航空機も少し増えているようだ。ホトトギスが1匹やってきて、あちこち巡回しながら夏の到来を告げ知らせている。もうすぐ夏、なのである。雨は小降りになるもののなかなか降り止まず、人間も機材もすっかり湿っぽくなる。雨脚はふたたび強くなり普段は毛虫の降り注ぐ木の下で雨宿り。結局待ちあぐねて小雨の中をいつもより1時間ほど遅れての帰宅になった。
Sample.mp3 3分16秒、3.74MB 前半は午前7時半頃、出かける途中で降り始めた雨はなかなか降り止まない。後半は午前10時頃、かすかに遠くからホトトギスの声が聞こえる。まもなく夏なのである。山の下からの騒音がずいぶん多い。小型マイク"Slivikin"とPCM-M10で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)

2020年5月9日 相変わらず行く当てもなく先週と同じ場所へ。まだ日は昇っていないが空はすでに明るく薄曇り。西の空には少し欠け始めたゆがんだ月がボンヤリと浮かんでいる。マイクはいつもの場所にセットしていたが、しばらくして少し下流の道の脇に移動。このところ5月としてはどこも妙に静かであまり音もない。相変わらず自粛的生活が続いているが、ケチで怠け者のオイラとしてはなんだか身になじんで、これはこれでとても好ましい。省エネ、省資源、省活動、ついでに省消費、省生産。なんだかこのままずっと癖になってしまいそうだ。午前9時を過ぎてますます曇り空、風が強くなる。午後は雨だそうな。
Sample.mp3 3分32秒、4.05MB この頃どこも妙に静かだ。木の上から降り注ぐ毛虫も今年は少なく、この季節としてはイマイチ活気がない。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)

2020年5月2日 いよいよ一年でもっとも好ましい晩春の季節。でもこの時期オイラとしては相変わらず超ローカルにいつもの場所へ。いつもと違ってマイクを水路のそばにセット。しばらく雨も降っていないのに相変わらず流れが一向に絶えないのはどういうワケか。面倒なのでワザワザ上の池まで上がって確かめていないが、どうなっているんだろう。この谷の北の斜面は廃畑らしく、以前は葛がびっしり茂っていたような気がするが、今は茨が密生している。マイクをセットした場所のすぐ下はアケビが一面にびっしり。毎年少しずつ移り変わっていく。今日は散歩も控えてもっぱらマイクの傍でのんびりと毒書の読書。もうしばらくすれば毒暑になってそれどころではなくなるのだが、心地よいこの季節の楽しみである。午前9時を過ぎると日差しも強く辺りはすっかり暖かくなり、しあわせのどん底に落ち込んだような気分になる。明日もまたこんな感じかな。
Sample.mp3 4分42秒、5.39MB 午前8時過ぎ。南側の山から聞こえてくるドラミングの音はこの辺りに多いコゲラではないようだ。mp3ファイルは若干破綻気味。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
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