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 日常のありふれた音の記録です
2020年3月
2020年3月28日 例によって4時に性悪猫にタタキ起こされる。どうせ曇り空だし、と呑気にしていたらいつもの時刻になってしまった。今日は久しぶりにキャンプ場。山桜の方はそろそろ盛りを過ぎてしまっているが、こちらの桜は一部が満開。種類によって開花の時期が異なるのでそれぞれバラバラという感じ。イモムシ色のサクランボの花はとっくに咲き終わっている。上の池まで上ってみるとこちらではツツジが満開。3種類ほどあるツツジの中で最初に咲く小型で色が濃いめもの。でもどれも大雑把なものなので眺めてもあまり面白みはない。とくに花見客が来るでもなく、いつも通りの常連さんが2人ほどやって来てどこかへ消えていく。なんか湿っぽい春だ。
Sample.mp3 3分25秒、3.91MB 午前6時前。いまどき早朝というには少し遅いが、曇り空の下、まだ辺りは少し薄暗い。一見賑やかそうだが、実は小やかましいのが少数精鋭というところ。小型マイク"Slivikin"とPCM-M10で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
久しぶりにこちらに来てみて驚いた。下の池の堤防が穴だらけでボコボコになっている。ここいらに出没するイノシシ奴の仕業、悪いヤツである。堤防の両側の斜面のほぼ3分の1に深さ30cm〜60cmくらいの大きな穴があちこち開いている。河川の堤防だったら行く末は堤防決壊。まさに一大事なのだが、こちらはさして大きくない池の堤防。放水口の水位はかなり低いので大惨事に至ることはまずない、と思う。が、やはり気持ちのいいものではない。こういうことをしてもらっては困るのである。そもそもこんなに深く掘り返していったい何を探しているのか。地面の中は比較的サラサラした荒い土で、木の根もなく生き物も潜んでいるようには見えない。何を食っているのか、いちど実地に見てみたい気はする。ほかにも廃畑がよく掘り返されるが、困るのは山の斜面にある道のノリ面。道そのものが崩壊してしまう。これ、やめてほしいのね。

2020年3月22日 今日は場所を変えて上山田方面。いつもの通り出かけたのだが、着いてみると辺りはすっかり明るくなっている。この季節、一週間の差は驚くほど大きい。南からの騒音が大きく、ふた山越した沖合の船の音やら山向こうの平野を走るバイクの音やら何やらかにやら聞こえてきて、しかも発展的傾向の曇り日。午前中はずっと悩まされそうだ。先週とは違ってひと山越したこちら側はそこそこ賑やかだが、騒音を避けられる場所はほとんどない。いまさらどうしようもないのだが、それでも場所によって多少の差はあるのでマイクをあちこち移動して録音。なんだか憂鬱な気分になってきた。山桜はあちこちで咲き始めているが、期間は短く今週いっぱいという感じ。まだ春は遠いな。
Sample.mp3 3分00秒、3.43MB バックグラウンドの騒音に悩まされた挙句に最後は救急車のサイレンの音でしめくくり。まあ大抵はこんなもんです。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)

2020年3月15日 前日はおおいに雨。今日は風が強くなるらしいが、朝のうちはたぶん大丈夫と出かける。ほんのりと明るくなりかけた東の空。南には中天低く半欠けのお月様。午前6時前に到着したが、もうどこかでカラスが鳴き始めている。気温も4〜5度程度とそれほど低くはないのだが、わずかに微風がある。これ、非常に寒いのである。幸い帰るまでは風は強くはならなかったが、晴天の空は徐々に薄曇りになる。それはともかくとして今日は音がまるでない。春とともにみんなどこかへ行ってしまったのか。本当の本物の春はまだまだ遠い。それでも年を越した毛虫はあちこちに陣取り、陽が差し始めると虫の羽音も聞こえてくる。
Sample.mp3 4分02秒、4.61MB ごの時間帯を別にすれば風がとくに強いわけでもない。気温も寒いというほどでもないが、午前中ほとんど何の音もない。なんだかうすら寂しい朝だ。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)

2020年3月7日 今日は少し遠出をしようと思っていたが、早朝の夜空はなんだか不穏な曇り空である。急変する天気予報に、それを上回って急変するこの頃の天気。あまり無理はしない方が良さそうだといつもの場所へ。6時前なのだがすでに明るくなり始めている。このところ加速度的に夜明けが早くなっているようだ。今さらそんなことを言ってみても仕方がないのだが、夜明けと競争しているみたいな気分。寝坊助のオイラにはとうてい勝ち目はない。もうすぐ追い越されるかも。それはともかく先週あたりからそうなのだが、夜明けが妙に静かになっている。この辺りで寝泊まりしていた鳥がみんなどこかへ行ってしまったのである。それでも暖かくなってくると小さな集団が何処からともなく時おりやって来る。とはいえやはり3月、マガイモノとはいえあたりは少しづつ春らしさを増している。昼近くなると予想に違い空は晴れて申し分のないいい天気になった。
Sample.mp3 3分59秒、3.59MB 空からは降るような飛行機の音。前も後ろも航空機の騒音に挟まれ、中身も騒音だらけ。これではどうしようもないな。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
これも先週あたりからなのだが、ここにやって来ると何やら有り難くない臭いがどこからともなく漂ってくる。紛うことなき糞の臭いである。それも程よく熟成した糞の臭い。動物の糞を踏んづけてひどい目に遭ったことのあるオイラとしては戦々恐々なので所在を確かめるが一向に正体を現わさない。その臭いも一か所ではなく谷のあちこちから臭ってくる。山の上の方に散策に上がれば、これもやはり道々あちこちから漂ってくる。山の中が糞だらけという感じだ。この時期食糧事情がよくなってしこたま食いまくり、処かまわずで垂れ流しているのか。それにしてもなんだか変だ。あれこれ調べまわったあげくそれらしい正体を見つけたのは左の画像の花。たしかに糞の臭いがするのである。ただ花の臭いそのものはごく仄かなもの、本当にこれが原因なのかどうかはボクにはよく分からない。なんだか不安な春だ。
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