日常のありふれた音の記録です |
2020年1月 |
2020年1月25日 このところ日がな騒音の多い極悪な天気。それはまあ季節柄どうしようもないのだが、今日は河岸を変えてキャンプ場の西の谷へ。とはいっても何処も同じようなもの。悪いことに夜明け前の空は無慈悲に晴れ渡っている。どうもあまりいい日にはなりそうもない。着いたときは他に何の音もなく谷川の音ばかりだが、予想通りすでに平野からは騒音の兆し。時間の経過とともに様相は変化していくので、その都度マイクを担いであっちへウロウロこっちへウロウロ。けっきょく録音しているのは航空機の音とうろつき回る自分の足音ばかり。午前10時半を少し過ぎたころついにバッテリー切れとメモリー満杯で録音も停止。なんたか切ない朝だな。 | ||||
![]() |
||||
![]() |
Sample.mp3 | 4分22秒、5.00MB 午前7時前。かなり明るくなってはいるがまだ日の出前、辺りの鳥が鳴き始めて間もないころである。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone) | ||
|
2020年1月18日 朝、けたたましいチャイムの音で目が覚める。わが家に時おり襲来する黒野良猫、白野良猫の非常警戒用である。でも怪しい正体はわが家の性悪猫だった。一安心したところで時刻を見ると5時15分。30分ほど寝過ごしている。慌てふためいてメシを食らいいつもより10分遅れで出かけたが、着いてみるとまだ辺りは真っ暗。時刻を確認するといつもより10分早い。どうなっているんだ。マイクをセットしてしばらくすると徐々に鳥が鳴き始めるが、今日はやけに寂しい。このごろみんなどこかへ引っ越してしまったようだ。天気は二言三言モンクを付けたくなるような申し分のない晴天。上の集落の近くまで散歩していると、いつもの人に出会う。この間は150kgほどのイノシシが獲れて、運ぶのに3人がかりで大変だったそうだ。昼近くなるにしたがってますます辺りは静まり返り風も少し出てきた。明日もまたこんな天気なのかな。 | ||
![]() |
||
![]() |
Sample.mp3 | 3分20秒、3.81MB 騒音はそれほど多くはないが音はほとんどない。みんな揃ってどこかへ行ってしまった。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone) |
![]() |
||
谷川沿いの道を歩いていると落ち葉の上に何やら白っぽいものが付着していることがある。あちこち大量にあるので鳥の糞などではなさそう。ふと気が付いたのが谷川に何か所かある白っぽい水たまり。夜半に沼田場でひと風呂浴びたイノシシが帰り道で滴らせた泥水らしい。何か所かあるので確かめに下りてみると、足跡はわずかしか確認できないが確かにそこから泥の跡は続いている。もともと浅い水溜まりのようになっていた場所で、イノシシがねっちゃらくっちゃらと地面をこねくりまわしているうちに石や大粒の砂などは底に沈み細かい泥が表面に溜まって具合よく出来上がるようだ。こういう場所で泥浴びをしているのはまだ実際に見たことはないが、毎日夜中に来て眺めていればそのうち見られるかも。画像は他日、別の場所で。 |
2020年1月11日 この頃なんだか夜が明けるのが早くなったような気がする。それもそのはずで、すでに冬至から二旬ほど経過している。陽光も心なしか強さを増しているような気もする。今日は少し早めに出ようと思っていたが手間取って、結局いつもより5分ばかり前倒しで出発。でも着いてみて辺りがまだ真っ暗なのにはビックリ。夜明け前の東の空と西に傾きかけたお月様とどちらが明るいのか分からない。暗闇の中でマイクをセッティングしているとどこか遠くからフクロウの声が聞こえてくる。ようやく薄明るくなりかける頃になるとすでに東からは騒音の兆し。今日はあまりいい日じゃなさそうだ。案のじょう時間が経つにつれて西から東からと騒音も滞りなく増加。午前9時近くになると錆び付いた蝶番が軋むような声でなにかがグジャグジャと鳴き始める。ほとんど何を言っているのか分からないが、声からするとどうもウグイスのようだ。でも春はまだまだ遠い。 | ||||
![]() |
||||
![]() |
Sample.mp3 | 4分11秒、4.80MB 相変わらずの寒々しい音だが、実のところこの季節では唯一騒音が比較的少ない可能性のある場所なのである。いつもではないけれど。他の場所では騒音は多いが、もう少し暖かい季節の音がしている。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone) | ||
|
2020年1月4日 ふと目が覚めると4時45分。そろそろ起きなくては・・・、と次に時計を見ると43分。あれ、時間が逆行しているゾ。そんなバカことはないのであって、いつの間にか1時間寝過ごしている。というわけで大急ぎで朝メシをかっ食らって、薄明るくなり始めた東の空に向かって大急ぎで出かける。土曜日ということもあってまだまだ車も少なく静かだが、通りすがりの工場はすでに開け放たれ明々と明りが灯っている。ただいつもの資材を積んだトラックは待機していないので今日から本格的な操業ということではないようだ。着いた頃にはまだ日は昇っていないが、すっかり明るくなってそろそろにぎやかになり始める時刻。でも騒音は少ないもののあまり活気のない朝だ。本当の本物の春なんかまだまだ遠い先の話。空ばかりがやけに明るく、春の気配はまだ遠い暗く沈んだ風景の中、山道の散策はいささか退屈だ。どこかに春、落ちていないかな。 | ||||
![]() |
||||
![]() |
Sample.mp3 | 3分43秒、4.25MB やはり午前8時を少し回った頃。なんだかずいぶん騒がしいが、これはこの時間帯だけだった。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone) | ||
|
|
||||
![]() |
Sample.mp3 | 3分50秒、4.39MB 前日と同じ午前8時過ぎ。前日とは打って変った静けさの人界と違ってこちらはそこそこの賑やかさ。でも役者はいつもと同じだ。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone) |
2020年1月1日 31日の早朝は予想に反して異様に静かだった。近くのブルーラインを通る車もほとんどなく、道々出会う車もごくわずか。これならと今日も期待していたのだが、事実はまったくの当て外れ。まだ暗いうちから出かけている車がずいぶん多い。いつもは見かけたことのない、路上に停車している車も2台。反射材を肩から掛け赤いランプを右腕に付けたサイクリングの人が闇の中を通り過ぎる。皆さんいったいどこへ出かけるのか。十数年前には確かにもっと静かな元旦だったはずなのだが、いつの間に変わってしまったのか。そういえばその頃から身近な神社へ初詣に行く人もいなくなってしまったが、今はどうなのだろう。なんだかせわしない正月だ。今日もあいかわらず上山田方面。山のふもとのツツジは満開。霜がうっすらと降りた道端の草も小さな花を付け、ほんのちょっとだけ春気分になる。もっとも秋からずっと咲いているけれど。 | ||||
![]() |
||||
![]() |
Sample.mp3 | 3分33秒、4.07MB 午前8時過ぎ。いよいよ本格的な冬景色、辺りの景色も音も寒々しい。今日はヒヨドリの声ばかりで騒音も多い。元旦といっても近ごろは静かなわけではないようだ。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone) | ||
|