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 日常のありふれた音の記録です
2019年12月
2019年12月28日 先週に引き続き上山田方面。天気は上々。久しぶりに霜が降りて寒い朝だ。先週はまだ葉を付けていた木々もすっかり裸になって寒々とした冬景色。いちばん上の池に流れ込む水路の上に架かった厚い鉄板の上を歩くと靴の底が凍り付いてパリパリと音を立てる。前日の雨で地面は少しぬかるんでいるが、霜柱ができるというほどでもない。以前から不思議に思っているのだが、ここへ来て時間が経つほどに寒さが身に染みてくる。気になるので温度を測って見た。だんだん気温が低下していくということもなく、徐々にではあるが確かに上昇している。多分わずかだが風が出てくるためと、あとは人間の熱収支の問題なのだろう。温度計にコンパスが付いているのでコトのついでに方位を確認して唖然。ありゃ、ぜんぜん違うぞ。いままでずっと東と思い込んでいた方角がまったくの真北。まるっきり90度違うのである。コンパスの不具合と思ってキャリブレーションをとりなおしたがやはり同じ。念のため場所を移動してみたがやはり同じである。さらに太陽の方向も確認したが、やはり思い違いを証明する結果になった。うへ〜、オイラ山の中を無思慮にふらふら歩きまわっていたら間違いなく道に迷うぞ。今度からコンパス持って来よう。でもまた荷物が増えるな。
Sample.mp3 5分01秒、5.74MB 午前7時半を少し回った頃。辺りはすっかり冬景色で音もまた冬景色。音だけの世界ながらいかにも寒々としている。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
年末に至って世にも恐ろしい暴挙に出た。旧タイプの20cmフルレンジユニットを突発的に購入。やはり新タイプとなってスペックがかなり変わってしまったので、旧タイプもこれはこれでストックしておこうということなのだが、日頃ケチケチ人間を僭称するオイラとしてはなんだか偽善者にでもなったような後ろ暗い気分だ。限定版ほどではないにせよQtsは0.19とやたらに低く、高域は100dBを越える見るからにハイ上がりのユニット。製作例を見てもリスニングポジションでさえまだハイ上がり。非常に使いにくいユニットなのである。巨大なBHか共鳴管でなければ明らかに低域不足になる。D−58クラスでも危ないのではないかという気がする。そもそもこんな使いにくいユニットを買っていったいどうするつもりなのか。はねっかえりのじゃじゃ馬が好きなのである。ついでに白状すると10cmのユニットももう一組購入してしまった。こちらはマグネットを強化して使用の予定。現在の惨状を考えるといったいどこで使用するのか、そもそもいつになったら出来上がるのか。まるで何の予測も立っていない。お先真っ暗なのである。なんだか思いっきり悩ましい年の暮れになりそうだ。

2019年12月21日 出かける時刻、というのは冬時にはなかなか微妙である。まだ真っ暗なうちに到着してもどうしようもないし、だいいち物騒だ。とはいえ遅いと騒音が増えるまでの時間が短くなる。5分程度の差が結構大きいのである。今日はどういう訳かうっかりと早めに目を覚まし少し早めに出かけたのだが、忘れ物をして取りに帰ったので結局あまり変わらず。それでも着いたときはまだ見分けのつかない暗さで騒音もほとんどない。このままの状態が続けばいいのだが、そううまくはいかないのである。お日様が高くなるにつれて騒音は順調に増加。そもそも回りはどちらを見回しても山に囲まれているのだが、どういう原理で山を越えてやって来るのか。少なくとも音の回折ではなさそう。単に上空と地上付近の温度差による屈折なのか。もしかすると樹木などによる音響レンズ効果なのかも。とにかくも平野から山を越え、また山を下って谷までやってくる。時によると海から山を越え平野を渡り再び一山超えて、沖を行く船の音がやってくることもある。いったいどうなっているんだ。
Sample.mp3 3分24秒、3.89MB 前回まで騒がしかった場所はすっかり分散してしまい予想外に静か。代わりに池の方はいつになく騒がしい。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
このところお出かけで使っている廉価格安時計。ふと気がつくと前面のガラスが・・・、ない。外れてどこかに落ちてしまったのである。もっとも本物のガラスではなく安物のプラスティック。それでもなければ困るので何度も探してみたがそんなもの、山の中で見つかるはずなんてないのである。とはいえこのままゴミにするなんてケチケチ人間としては許しがたい。何とかならないか・・・と考えた挙句に思いついたのが100円ショップで売っている伊達メガネ。ちょうど運よくレンズだけ一組余っているのである。さっそく丸く切り抜き、はめ込み部分に段差を付けて接着。2時間ほどのやっつけ仕事である。でもこれは翌日には外れてしまったので、ふたたび丸く切り出してくっ付ける。いまのところは大丈夫なようだ。でも考えてみると実に割の合わない仕事なのである。所要時間は計4時間あまり。手間賃だけで右上に写っている時計が2個買えてたっぷりお釣りがくる。大損である。しかも品質は段違い、そもそも物量からして比較にもならない。そこはあわれなケチケチ人間の救いがたい宿命なのである。それはそれとしてやっているうちに疑問がひとつ湧いてきた。そもそも前面のガラス。この外れた時計は論外だが、どうやって固定しているのか。実は右上の時計、2代目なのだが、先代は洗濯すること数回、落下は数知れず。あちこち打ち傷だらけて、前面のガラスには傷が入り端が欠けるというありさま。それでも大丈夫だった。ルーペで拡大して見てもどうやって固定しているのかよく分からない。なんだか不思議だ。

2019年12月14日 まだ薄暗いうちに到着、場所は先週と同じ。夜明け前なのでほとんど何の物音もなく静か。まだ車も少なく平野部からの騒音もほとんどない。マイクをセットしていると鳥が少しづつ鳴き始める。あとはお気楽にお散歩。先週は見かけた上の池のヌートリアも今日は姿を現さない。ここの池にいるのはカイツブリとサギが2種類と、あとカワセミ、。最近はカモの仲間も増えている。昔はカイツブリは極めて警戒心が強く、人間が姿を見せるとすぐにどこかへ飛んで行ってしまったが、今は鷹揚で反対側の岸の方へ泳いでいく程度。サギとカモも春ごろは人の姿を見ただけで池から飛び去って姿を消していたが、これもだんだん人なれして今はせいぜい池の反対側へ飛んで行くくらいになってしまった。なんだか罪作りなことをしているような気もするが、またハンターがやってくれば変わっていくのかも知れない。総じてにぎやかだが騒音の多い朝だ。
Sample.mp3 3分58秒、4.54MB 前半は午前8時少し前、今日は地上からの騒音が多い。後半は午前10時前。こちらは空からの騒音が多い時間帯だ。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
とくに誰が植えたものでもない山柿。総じて小粒でしかも何とも口惜しいことに残らず渋柿。というか山柿を見つけるたびに念のため試食しているのだが、今のところ全て渋柿。甘い柿にはまだお目にかかっていない。しかし例外もあるにはあるのである。ある日、道を歩いていると鳥の食い残しの柿の実が落ちている。さっそく拾って試食してみると、なんとこれが甘柿でなかなかの美味。左の画像がそうで、道の脇に生えている山柿である。梅の実ほどの小さな実が申しわけ程度に生っている。実は10年近く昔に数個ちぎって食したことがあるのだが、その後見失い場所が分からなくなっていたものなのである。昔は小さかった木もかなり大きくなったように見える。散策の楽しみができたわけだが、ただ残念でたまらないのは柿の実にまったく手が届かないこと。さらに残念なことにこの辺りには竿になるような竹もないのである。なんだかやっぱり口惜しい。

2019年12月7日 朝からどんよりした陰鬱な天気であまり気が進まないが、まずはとにかく出かける。相変わらず場所は先週と同じ。しばらく下の池の下端近くで録っていたが、真ん中の池の堤防の下の檜林の中に移動する。もっとも2つの池は堤防を隔てて隣り合っているので、要するに下の池の上の端なのだけど・・・。東からの騒音を避けるために今日は道の傍ではなく少し南の林の中に入り込んでマイクをセット。で、いつものようにそのまま上の池までお散歩である。先週見かけた2匹のヌートリアは翌日に来てみると4匹に増えて泳いでいたが、今日は上の池にはなぜか3匹。その後下の池まで戻るとなにやらンア゛〜・・・ンア゛〜・・・と鳴きながら泳いでいる。ここにもヌートリアが1匹。また散歩で真ん中の池まで上がったらまたしても池の中でンア゛〜・・・ンア゛〜・・・という声。ここでもまた一匹。総勢5匹だが、鼠算を適用すると将来増殖、どころか2〜3年後には爆発的に増えて賑やかになりそうだ。早朝の寒さは気になるほどでもなかったが、午前9時近くなると寒気が身に染みるようになる。気温は上がっているはずなのだけどな。寒い日だ。
Sample.mp3 3分38秒、4.16MB 東からの騒音が多いので林の中に入り込み山の陰になるようにマイクをセット。この場所はいつもありふれた冬の賑やかさだ。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
忘れ物は昔からオイラが大の得意とするところ。傘なんかは電車やバスに乗ると度々忘れる。もっぱら安価なビニールの傘を愛用しているが、とてもそんなことでは間に合わない。ついには傘に鎖を付けてしまった。傘の方はお手軽に買い替えればいいが、録音機材の方は忘れたりなんかすると大変だ。荷物の数が多いと必ず忘れそうなので2個以下に制限、あとは身に着けるようにしている。幸い今のところ災難には遭っていないが、じつは問題なのは出かける時なのである。保存のためにマイクは乾燥材を入れた別のケースに保管しているので、急いでいるとちょくちょく忘れたりなんかする。ヘッドは重量もあって単独で持ち歩いているのでそうでもないのだが、小型マイクは軽量。三脚やレコーダーと一緒にバッグに入れているので忘れても意外と気が付かない。あまりに度重なるのでとうとうバッグに札を付けてしまった。出かけるときにケースの中のマイクと交換するのである。今のところ新たな災難には遭ってない。バッテリーの充電もほどよく良く忘れるので、ついでにこれにも札を付けてしまった。交換したときにバッグやケースの見えるところに札をブラ下げる。こちらは効果のほどはまだ分からない。なんだかだんだんややこしいことになってきたゾ。
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