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 日常のありふれた音の記録です
2019年11月
2019年11月30日 ここ数日霜が降りて本格的な冬のような冷え込み、オイラ的にもすっかり冬支度である。夜明けは相変わらずその変化が毎日目に見えるほどに遅くなっていて、これはこれで朝寝坊のボクにはうれしいのだが、空がやかましくなるまでの時間が短くなる。とはいってもまだ暗いうちに到着するのも好ましくはない。東の空が微かに夜明けの兆候を見せ始めるころ出発。こんな朝の早い時刻に怪しくもウロウロしているのはオイラだけだろうというと意外とそうでもない。たいていまだ暗いうちからウォーキングを楽しむ人に何人も出会う。でもなぜか今日は一人も出くわさなかったのはちょっと不思議。やはり天気のせいかな。マイクをセットして上の池まで散歩に行くと、岸辺の空き地にたむろしているヌートリアの子供が2匹。たぶん春ごろ見かけたヌートリアの子孫だろう。だんだんと増殖してこれから賑やかになりそうな雰囲気だ。今日は航空機の音がほとんど気にならないと思っていたが、あとで聞き直してみたら確かに異様に少ないので驚いた。なぜだかよく分からない。ただ空はイヤになるほど完璧に晴れ渡り、クソ面白くもない天気だ。
Sample.mp3 4分08秒、4.73MB 午前8時前、もうしばらくすると上の集落のスピーカーから数分間、時報とニュースのテスト放送がある。東の平野からの騒音はまだまだ多いが、空は意外に静かだ。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
冬の録音でかなわないのはやはり早朝の寒さ。気温は低くとも風がなく陽当たりが良ければガラス張りの縁側で猫をひざに乗っけて日向ぼっこをしているようなものだが、なかなかそういう訳にはいかない。録音場所は騒音を避けるためにたいていは谷間で、しかもこの場所は東西に走る谷で道は谷の南側の斜面にある。ようするに冬は殆どいちにち陽があたらないわけで、谷の北側の斜面にようやく陽があたり始めるのは午前9時を過ぎてから、それもそちらに行ける場所はごく限られているので、ほとんど日陰で過ごすことになる。それでも風がなければまだいいが、微風が吹き始めるとさむ〜。その分重装備にしていけばいいのだが、それはそれでまた身動きが取れなくなる。それにケチケチ人間にとっては負担も大きい。けっきょく適当なところで妥協するしかないのである。でもやっぱり寒いなあ。明日から12月・・・・・。

2019年11月24日 狩猟期間に入って少々物騒になって来たので今日は河岸を変えて上山田方面。早朝は気温も比較的高く風もなし。まあまあの天気だったが、徐々に薄曇りのような状態になってきて遂にはどんよりとした曇り空になった。平野からの騒音はこの季節としては比較的少ない方だが、日差しが強くはならないのでこれ以上どうしようもない。どこか遠くからキツネの一声。銃声も時おり小さく聞こえるが、平野を跨いだ東の山からだろう。上の池の辺りまで散歩に出たら、700m程向こうの集落のあたりからポンポンという銃声のような音。それもだんだん増えてきて、ハンターがバス一台分ほど大挙して乗り込んできて乱射・狂射しているような感じになる。なんだか互いに相殺しあって帰りはだいぶ人数が少なくなりそうなほど。去年もたしかこんな具合だったのだがいったい何の騒ぎなのか。面倒なのでわざわざ行って確認はしなかったが、単に竹を燃やしているだけなのかも知れない。遠くから聞くと銃声とほとんど区別がつかないのだが、それにしてもずいぶん紛らわしい音である。ここしばらくはこちらに通うことになりそうだ。
Sample.mp3 3分05秒、3.54MB 冬はどこに出かけても騒音が多い。これはどうしても仕方がないのだが、あまり芳しくない天気にしては今日は少ない方だ。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)

2019年11月16日 相変わらずの晴天である。夜明けは日に日に遅くなり早朝の気温も下がっていて、たぶん今冬初めての霜が少しばかり降りている。でも本格的な寒さはまだしばらく先の話、昼近くなるとほどほどの暖かさになる。ただマイクを置いている場所はこの季節では10時近くまで陽があたらない。そこで早速日当たりのいい道を選んで散歩といきたいところだが、なにやら朝から猟銃のポンポンという音があちこちから聞こえてくる。もうすでに狩猟期間に入っているらしい。むやみに山の中を歩き回るのも物騒なので安全そうなコースを一巡り。10時頃に録音場所に帰って来るころには気温も上がり、ヘッドに蠅が何匹もたかっている。この辺りはなぜか蠅がやたらと多いのだが、どうも原因はあちこちの廃畑に投入された牛の糞が原因のようだ。初夏と晩春。ありがたいことに一年に2度楽しめるわけで、これはこれでなかなか好ましい。
Sample.mp3 3分39秒、4.18MB 騒音は多いしイノシシはうろついているし相変わらず代わり映えはしないし・・・なのだが、この季節まんざら悪くはない場所。でも昨日から狩猟期間に入っている。そろそろ河岸を変えないとヤバいかな。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
9月に入ってからやたらと見かけるようになったイノシシだが、10月の末頃からこっち数が減って今日までで3匹と他にキツネが2匹だけ。もっともキツネは2匹一組だったが、イノシシの方は同じ個体かもしれない。マイクをセットしている場所の上の道にも箱罠は仕掛けてあって、エサは糠の上にサツマイモの乗っかった豪華版だがこれにカボチャが加わり、さらに何やら白い粉末が少々。多分塩だろう。でも塩を軽く片付け終わったのちは一向にエサを食った様子や侵入した形跡がない。あとで平地を散歩していると山ぎわの田んぼの隅の空き地に箱罠が新しく仕掛けられていて、エサはこれもサツマイモの乗っかった豪華版。こちらもまだ侵入の形跡はないようだ。この時期食いものが豊富なのか、それとも用心しているのかな。

2019年11月9日 今日も相変わらず長浜方面。天気も相変わらずの晴天である。マイクも相も変わらずいつもの場所にセットしてあとはお散歩。なぜか早朝よりもむしろ少し後のほうが冷気が身に染みる。体に感じないほどのかすかな微風のせいなのか。牛の糞を運ぶトラックはすでに第一便が通り過ぎ、道にはつやつやした糞尿が散らばっている。木々の葉は少しづつ色づき始め、山の上のレモン畑のレモンもかすかに色づき始めている。道を上っているとバイクの音が下の方から聞こえてきて、やがて脇を通り過ぎで養鶏場への行き止まりの道に入っていく。でもしばらくすると帰ってきて、分かれ道のところに停まって地図を調べている。何かの作業というわけではなく、休日の気楽なツーリングのようだ。それにしてもこんな山の上を走っている人も珍しい。少し北の方まで足を延ばしてみたが、あまりに良く晴れすぎた日は単調でつまらない。それに今日は空気の色が少し変。なんだか妙に色彩が淀んでいる。
Sample.mp3 3分52秒、4.42MB 長浜、午前7時半を少し回った頃。いつもの場所にセッティングだが、ここがいつも最良の場所というわけでもない。もう少し谷の出口に近い方が楽しそうだった。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
イノシシの対策というといろいろあるが、攻撃的な方では狩猟とくくり罠、それに箱罠。防衛的な方では各種の柵で、太い針金を格子状にしたもの、支柱を立てて導電性のひもを巡らす電気柵、樹脂の網の柵、竹などの柵といろいろ。さらに近付くとさまざまに怪しげな音や光を出すもの。ネットの中に正体不明の黒い繊維状のものが入ったものも見かけるが、左の画像のようなものは初めて。竹の柱に吊るされた金網の中になにやら黒ずんだ物体が数個入っているのだが、色合い形状ともにいかにも不気味。それもそのはずで中身はどうやら動物の骨である。多分イノシシの骨と思うが効果の方はどうなんだろう。イノシシの首なんか吊るしておけばさらに効果的な気がするが、夏の日差しの下では長持ちはしそうにない。ミイラにすれば耐久性はいいのだが、雨が多くて湿度の高い国内では製造も保存もちょっと無理かも。

2019年11月2日 いつのまにかすでに晩秋。11月に入ってから好天が続いている。雲一つない晴天というよりは、もはや手の施しようのないピーカンの空。夜明け前は冷え込むので冬支度で出かけるが、昼前には汗ばむほどになる。音の方も11月に入って増え、晩秋のウグイスの声もあちこちから聞こえるようになった。草木もしだいに色彩を帯びて虫の羽音も楽しげ。ただ今日は早朝から騒音が多く、東の平野を走る車の音が遠慮なくやってくる。相変わらずいつもの場所にマイクをセット。道の脇の水路の中をイタチがピチャピチャと足音を立てながら通り過ぎる。上のレモン畑のレモンの木は今年は当たり年のようだ。リュックを背負ってウォーキングを楽しむ人。道端にまき散らされた滋味豊かな牛の糞も、なぜか今日はたっぷりとこぼれている。柿の実もここに至って美味しく色づいて腹ペコのオイラにはいささか目の毒。晩秋もなかなかに楽しい季節である。
Sample.mp3 3分44秒、4.28MB 長浜、午前8時半過ぎ。一言二言文句を付けたくなるほどの好天だが、早朝からずっと騒音が多い。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
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