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 日常のありふれた音の記録です
2019年7月
2019年7月27日 予報ではまずまずの天気のはずなのだが、空はどこか悪意を感じるような怪しげな曇り空。少しあちこち回ってみようと思っていたのだが、なんだか一雨来そうだ。ということで近場へ。でも一時間ほどで天気はあっけなく回復。この時期天気予報は当てにならないと決まっているのだが、それさえも当てにならないようだ。降り続いた雨で増水していたはずの谷川も干上がりかけて普段の状態に戻っている。騒音も多めで相変わらず活気のない状態だ。ただ先週とは打って変ってセミの声は賑やか。山の中は平野部よりも3週間ぐらいセミが鳴き始めるのが遅いようだ。しばらくすると近くで除草作業が始まったので比佐神社の方へ移動。こちらも谷川の水はほとんど涸れてしまって大半は伏流水の状態だ。いくらか地表に流れが出ている部分を探して録音。暑さでダレ気味のセミの声以外にはあまり目ぼしい音もない。いよいよ真夏、本当の本物の夏だな。
Sample.mp3 4分34秒、5.24MB 前半は東谷、後半は比佐神社。それぞれ上の画像、下の画像の場所で。今日は騒音も航空機の音も大きめだ。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
スピーカーユニットを2セット、予定通り発作的に購入。新タイプのNVではなく旧タイプのEnである。実はEnは限定版と8cmは使ったことはあるのだが、スタンダードシリーズの10cm、12cmはこれが初めて。新型のNVも興味深いのだが、スペックがかなり変わってしまったので同じ、というわけにはいかない。以前から一度使ってみたかったので、こちらはこちらで確保しておこうという感じである。手にしてみるとさっそく何かひとつ・・・と考えたくなるのだが、時間が・・・ない。また5年ぐらいはお蔵になりそうだ。それとも2つだから10年かも。なんだか忙しい時に限ってこういう余計なことをやり始めるのである。何度ひどい目に遭ってもちっとも懲りていません。

2019年7月20日 このところまた雨続きで夜半まで時々パラついている。天気予報は日々目まぐるしく変化し、実際の天気もそれに輪をかけて変容する。どちらが予報でどちらが実際の天気なのか良く分からない状態だ。空模様も不確定だし少し寝坊したので今日はごく近場へ。谷川の水量はかなり増えていて水音がやかましい。マイクは滝になった場所を避けて数か所を移動。この前キバネオオベッコウ(?)が二匹、くんずほぐれつ、というより団子状態でくんずくんずの大喧嘩を演じていたのだが、やがて突然に終了。どうやら片方がドク針にグサリとやられたらしくだんだんヨタってきていたがしばらくすると徐々に回復。でもどこか致命的な損傷を受けたらしく飛べない状態である。今日来てみたら相変わらず飛べない状態でその辺を走り回っている。狩人バチなのでこれでは困るのだが、この先どうなるのだろう。しだいに風も強くなってきたので10時半ごろには引き上げる。
Sample.mp3 3分43秒、4.25MB 降り続いた雨で谷川の音がやかましいので、それを避けて何か所か移動しながら録音。車の騒音はほとんどないが、航空機の音は大きいというより小さくならない、多いというより少なくならないという感じ。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
6月の下旬位からアシナガバチが巣を作り始めていた。それもよりによって道端の木に絡みついた葛の葉の裏である。どう考えてもいい場所とは思えない。風で激しく揺れるし、だいいち道の脇なので外部からは丸見え。家族が増えて巣も大きくなり肥え太った幼虫が満ち溢れる頃になって、折りよくスズメバチがやって来て総ざらえになりそうだ。それにこんな貧弱な土台では将来の大所帯の重量をとても支えきれない。来るたびに覗いているうちに何となく顔なじみになってしまったが、最初のころはほとんどの時間を巣にとまったまま過ごしていた。7月になって時々出かけるようになり、巣も少しづつ大きくなっていったがどうも様子がおかしい。巣の形はだんだんいびつになり、出かけている時間も長くなる一方。長い留守のあとに一度姿を見せたのを最後にとうとう見かけなくなった。どうも食糧事情が良くないらしい。子供の食い扶持どころか自分自身の食い分さえ怪しいのだろう。今年の6月はなんだか活気がない気がしていたのだが、あながち理由のないことでもないようだ。

2019年7月15日 夜中に性悪猫にたたき起こされ、もうひと眠りと目を閉じたら寝過ごして慌ててメシを食い6時半前に到着。一昨日と同じ場所だが空は梅雨の曇り空、前夜の雨で地面は水っぽい。今日はふと思い直して小型マイク2組を持参。離れた場所にセットし、それぞれ数か所に移動して録音。一番上の池は水面を水草が覆い尽くし一面饐えたようなくすんだ赤色、真ん中の池はこれも緑の水草に半ば覆われ緑色。下の池は水草一つなく、暗く沈んだ水面は晴れ間の見え始めた夏空を静かに映している。道のあちこちには様々な茸が顔を出し、向こう側の山ではツクツクホーシが遠慮がちな声で密やかに鳴き始めた。時が経つにつれて少しづつ天気は回復し、昼前には白い雲の目立つ夏空になる。今日は暑くなりそうだ。
Sample.mp3 3分09秒、3.61MB 前半は早朝谷の入口の道で、後半は真ん中の池の堤防の端で。小型マイク"Slivikin"と"Kalivan"、PCM-M10で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)

2019年7月13日 本日午前中は降雨率20%。たっぷり隙間があるな、ということで久しぶりに上山田面へ。着いて少しすると雨がバラつき始めたが気にするほどではない。この時期音は少なめ。せっかくの梅雨時なので水の音でもあればいいのたが、ここは目ぼしい流れもない。10時を過ぎるまであちこちマイクを移動して録音。空はどんよりと曇り空、空気は湿気をはらんで重苦しい。途中でイノシシの罠を仕掛けている人に久しぶりに出会う。通り道にあったイノシシの檻は別の場所に移動したようだ。イノシシが道に転がり下りてくる場所はあちこちにあり、くくり罠を仕掛けてあるがそう簡単には捕まらないらしい。山の中に横走りのけもの道があってそちらの方が往来が多いそうだが、わざわざ山の中に上がって行って罠を仕掛けるのは大変とのこと。10時を過ぎて絶え間ない航空機の音にもうんざりしてきたところで引き上げる。明日はまたまた朝から所用・・・。
Sample.mp3 3分55秒、4.49MB 引き上げる直前の時刻、思い直してマイクを再セッティング。バックグラウンドには航空機の音が絶え間ない。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
製作した実験用ヘッド。あまりにもひどい仕上がりである。何とか誤魔化せないかと艶消しの透明スプレーを買ってきた。ところがまたまた大失敗。風が強いうえに塗装中に雨が降り始め、しかも前回を上回るやっつけ仕事。もはやどうやっても取り返しのつかない状態になった。仕方がないので再び良く乾かしサンドペーパーで研磨して、今度は普通の艶のあるスプレーを一缶まるまる費やしてこってりたっぷりと塗装。節度をわきまえない厚顔無恥の厚化粧である。そもそも下地の段階でやらなければならないことを塗装中にしているのだから本末転倒だ。それもこれも大幅な手抜きと度を超した倹約の結果。ケチで怠け者の人間がたどり着く当然の結末なのである。楽して楽するのも楽じゃありません。

2019年7月6日 近所では6月の末からニイニイゼミが鳴き始めた。もう本格的な夏なのである。空は薄曇りの状態だが、空気はまだ初夏の強烈な日差しの名残がある。すこし寝坊して本日もいつもの場所へ。山の上の方を散歩していたらリュックを背負った人に出会う。挨拶をしたら「この辺りはイノシシがいるんですね」と話しかけられ、「そうですね、よく見ますよ。マムシもいます。道の真ん中に転がっていますよ。それではお気を付けて・・・」。散歩ついでに下の平野まで下りて一巡り、途中で水分をたっぷり補給する。二度目に散歩に出たら右手の山の上で「ワン!」。野犬でなければキツネかな。そこでふと思ったのだが、タヌキの鳴き声って一度も聞いたことがない。タヌキって鳴き声はどんなのだろう。昼前に少し早めにに切り上げて帰り道は農道の脇にあるヤマモモの実を賞味する。路面には落下した濃い紫色の実が一面に散らばってもうすでに時季外れだと思うのだが、それでもまだ十分にオイラの食い分は残っている。明日はまた朝から所用・・・。
Sample.mp3 4分29秒、5.14MB 毎回同じ場所で同じセッティング。十年一日なのは相変わらずだが、今日はまた騒音が多い。ここではセミはまだ鳴き始めてはいない。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
実験用のヘッドを作成。次期のマイクの製作のためのものだが、所用に追われすでに予定より1年半遅れての完成である。もっぱら実験用なので酷使に対する耐久性や美麗仕上げなどは要求されない。お安くそして手早くということで大幅な手抜きをしたのが間違いのもとだった。材料は耳の部分については従来通りだが、あとは徹底的に安価なものを使用。ポリスチレンフォーム、紙、澱粉糊、エポキシ接着剤、片栗粉、ニトロセルロース塗料と怪しげなものばかりである。さらに突貫工事のやっつけ仕事で状況は決定的に悪化した。塗装をして出来上がったのを見てびっくり仰天。表面は凸凹で傷だらけのひどい状態である。研磨してさらに2度塗装をやり直したのが左の画像。とても直接お目にかけられるようなものではない。ほの暗い影のできない環境で十二分に距離をおき、さらに相手が一言しゃべる間に千語を発して煙に巻くという状況でないと直視に耐えないようなシロモノなのである。形状は少し変更して鼻部を省略。これはもっぱら野外での持ち運びの利便のためであって、音響的にはできるだけ本物の人間に近い方が本当はいいのである。実験用なので耳の部分は取り外し式。現在ナカミはまったくの空っぽで制作者のアタマと同じ状態だ。実機の完成は5〜6年先を目指しているが、予定は未定にして確定にあらず。いつのことになるのかボクには分からない。
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