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 日常のありふれた音の記録です
2019年6月
2019年6月29日 なんだか今にも雨が降りそうな天気なので傘を持って出たが、まもなく程々の好天になった。半ば薄曇りとは言ってもやはり初夏の陽ざしは強烈だ。いつものようにマイクをセットした後はお散歩。山の上のレモン畑のレモンは小さな梅の実くらいの濃い緑色で硬い実を付けている。風もそこそこあり昼近くなると気温もますます上昇。昼前の帰り道はなんだか不気味に静まり返っていて、屋外で作業している人にもほとんど出会わない。
Sample.mp3 3分27秒、3.96MB どういうわけかこの場所はいつも蠅が多い。何はなくともこれさえあれば的な楽しい音だが、今日はそれもイマイチだな。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
散歩の道沿いに実をつけている山イチゴはここに至っていよいよ実り豊か。食っても食っても次々と実をつけますます大きく数もふえる一方。もちろん通るたびに油断なく食い散らすのだか、実の形や味はそれぞれ違う。小さな赤い粒の集合体なのだが、細かい粒がぎっしりと数えられないほど集まっているものもあれば、わずか数個ばかりの大きな粒がついているだけのものもある。味もさまざまで、大きくて真っ赤な実だからと言って必ずしも美味というわけではないようだ。

マイクをセットしている場所の近くにナナフシのたくさんいる所がある。やたらに繊細なムシで無暗に手で捕まえたりするとすぐに足が取れてしまうのだが、これ・・・あとどうなるのか。左右で足の長さが違うものがいたり、画像のように何か小さな足らしいものがあったりするので再生するらしいのだが、その経過ってどうなるのだろう。

2019年6月22日 3時半に飼い猫にタタキ起こされ、どこへ出かけようかと考えたがあまり気乗りがしない。久しぶりに海岸まで行ってみることにした。峠を越しダラダラ坂を下って海岸沿いの集落に着いてみると沖合の船の騒音がやかましい。しかたがないので別の集落へ続く道を上り、道が広くなった場所にマイクをセット。最後の民家からせいぜい100mほどの距離なのだが、角を曲がるといかにも山の中という感じだ。でも早朝から1時間ほどの間に5〜6台の車が上へ下へと通り過ぎるのにはちょっと驚いた。午前7時を過ぎると船の音も少なくなったのでいっもの海岸へ。こちらは海岸まで下りないで途中の道にセット。こちらも1時間半ほどで切り上げて海岸沿いの長い道と別の集落を通り、またダラダラ坂を上ってたどり着いたのは結局最初に上った峠の道。なんだか堂々巡りのような一日だな。
Sample.mp3 6分15秒、7.16MB あちこち移動して都合3ヶ所にマイクをセットして録ってみたが、なんだかなあ。この辺りも早朝を過ぎると航空機の音がほとんど隙間ないくらい多い。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)

2019年6月16日 ここ数日はずっと雨つづき。久しぶりに夕方近くに雷鳴と激しい雨があったが、雨の降り続く中では本当にこれが夕立なのかどうかは良く分からない。まだ不穏な気配はあるものの今朝はどうやら天気も回復気味。しばらく降り続いた雨で谷川はどこも水嵩の多い状態だ。一山越して今日は長浜方面、いつもの貯水池の下へ。6月の初めごろに草刈りがあったらしく、刈られた草のあとから若い芽が伸び始めている。ここの水路も水量はいくぶん増えているがまだ静かな流れだ。マイクをセットしていつものコースを散歩をしていると雉が姿を現し、あちこちからホトトギスの声が聞こえてくる。でも録音している谷あいにはどちらもやってこない。やはりいまひとつ活気のない6月の音風景だ。
Sample.mp3 4分16秒、4.89MB 前半は貯水池の下で、後半は水路の中ほどで。山の上あたりは風が強くなってきているが、ここではまだそれほどでもない。小型マイク"Kalivan"とPCM-M10で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
峠の上の桑の実はすでに時期外れ。山イチゴももう遅いかなと思ったが、散歩がてらに道を通るとまだまだたっぷりと実をつけている。実の生る時期は場所によってかなり差があって、ここのどちらかというとはかなり遅い方。近くの牧場から牛の糞を満載したトラックがやって来て滋養豊富な積載物をまき散らしながら何度も道を行き来しているので、施肥も申し分なく行き届きこれ以上望むべくもない状態だ。さっそくむしり取って心ゆくまで食い散らす。こののちは秋までめぼしい食いものはない。夏の始めの激烈な陽光をたっぷりと浴びたこの季節の貴重な賜物なのである。

2019年6月8日 前夜から風が強い。あまり遠出をするのも気が進まないので5時過ぎにキャンプ場の西の谷へ。ここはいまだにコッチヘコイ・ウグイスが健在。でも鳴き方は少し変わってきて、以前の「ホウ・コッチヘコイ、ホウ・コッチ!」ではなくなっている。4〜5年前にはいなかったのだが、最近はサンコウチョウも増えてきて、ここでも2羽確認しているが、いづれも尾羽の短い茶色っぽいタイプ。樹上から降り注ぐ毛虫は今では言いようもないほど丸々と肥え太り、風を切り裂き地響きを轟かせて地上にどたどたと落下する(ソンナバカナ!)。午前9時を過ぎると風はいよいよ強くなり、早々に切り上げて退散する。明日はもう少し穏やかな天気になるといい。
Sample.mp3 3分25秒、3.91MB ここではまだ「コッチヘコイ」ウグイスの末裔が健在。朝から吹いている風は強くなる一方だ。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
2日の日曜日には海岸へ出かけたのだが、いつもの神社の階段の下にマイクをセットして浜辺を歩き回っていると、何やら不穏な臭い。悪臭芬々たる肉食動物の糞の臭いである。すぐさまその場所を離れたが、臭いはどこまでも後を追ってくる。これはマズイ。確認するとやはり靴の底にたっぷりと付着している。最悪の状況である。多分キツネかなにかの糞だろう。こうなるともうお終いなのだが、帰りはスーパーでヒルメシのお買い物。とりあえずは何とかしなければならない。砂浜に累積した漂着物の中から手頃なナイロンのブラシを見つけ、波打ち際で潮水に浸してゴシゴシゴシと洗浄する。そんなことで簡単に消えるような生易しい臭気ではないが、これ以上はどうしようもない。以前出先でヒルメシ前にネコの糞を踏んづけたことがあったが、これも最悪だった。のんきな録音行、でもときどきはこんな悲惨な目にも遭っています。

2019年6月1日 先週に引き続き上山田方面へ。6月というとまもなく梅雨に入り雨続きになる。これはこれでまた楽しいのだが、今年の6月はなんだかどこも活気がない。今朝は雨上がりで草には大量の水滴がついているので、歩き回っているとたちまち足がビショ濡れになる。もうしばらくすると草刈りがあってきれいになるのだが、それはそれでまたつまらない。マイクはいつもと違う位置にセットして3個所を移動。でもやっぱり活気のない朝だな。
Sample.mp3 4分48秒、5.49MB 前半は早朝一番下の池の放水路の下で。後半は中央の池の畔。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
月曜日の深夜に自宅の周辺で怪しげな声。最初は夜中に動き回っているサギかなにかの声と思ったがどうも違う。時間が経つにつれて犬の声に似てきたが、似て非なるどこか聞き覚えのある声。キツネである。そのうちわが家の中庭にお越しになってしばらくの間ひと騒ぎ。出ていく姿は確認したが、やはり少し小さめのキツネだった。お年寄りの話によると昔からこの辺りにもいるらしいが、最近は増えているような気もする。それにしてもいったい何の騒ぎだったのだろう。
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