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 日常のありふれた音の記録です
2019年3月
2019年3月30日 朝から雨の降りそうな曇り日。こんな日は安全を見て前回と同じく上山田方面へ。谷の道の中央あたりにマイクを置いてあとは呑気にお散歩。しばらくすると下の方から何やらエンジンの音。農業用の3輪の運搬車の前に立ち姿で前にのめるように乗ったお年寄りがやって来た。道が狭く、うっかりすれば谷川に転落、なのでなかなか大変だ。軽トラはたまに上から下りてくることはあるが農業用の運搬車は初めて。上の堤防のあたりに車を止めて作業を始めたが何なのだろう。8時を過ぎて谷の真ん中あたりを歩いていたら、イノシシの罠の見回りに来た人に出会う。以前はもう一人いらっしゃったのだが、去年亡くなられたらしい。新しく仕掛けられた少し小ぶりな鉄製の檻は撒き餌をまいてイノシシを誘導中だが、まだエサを食らった気配はないようだ。曇ったり薄日が差したりの怪しい天気はいよいよ険悪化して破局を迎え、午前10時を半ば回ると雨。適当なところで引き上げる。明日もまた来れるかな。
Sample.mp3 3分22秒、3.86MB のんきに散歩している間は気が付かなかったのだが、あとで聞きなおしてみると隙間なく騒音だらけ。四方を山に囲まれていて、車の通る道路からは1km以上離れているのだけれど。この場所でこの季節で、それに性悪な曇り日ではしかたがない。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
このごろ近所でトンビの声をまた聞くようになった。昔はごく普通にいて電柱なんかにとまったりしていたのだが、ずっと長い間聞くことがなくなっていた。もっとも昔といっても、チリンチリンのおじさんとかカランカランのおじさんとかの豆腐屋さんが自転車で行商にやって来て、それを買った人がトンビに油揚げをさらわれていた時代のことだから、いったいいつの話やらとんと分からない。トンビというと図体はそこそこ大きいのだが、意外とカラスに追い回されたりしていてけっこう肩身の狭い思いをしている。もっともそのカラスもこの頃はケリに縄張りから追い立てられているのだが。そういえば長いあいだ見かけなかったアオハダトンボも最近はわずかだが時おり見かけるようになった。

2019年3月23日 先を急ぎすぎた春は失速して墜落炎上。数日前から寒風は吹きまくるは雨は降るはの有難い天気である。てめえ、やっぱりマガイモノの春だったのか!。それでも今日は少し風も落ち着いたので久しぶりに上山田方面へ。マガイモノとはいっても春の効果はすばらしく、山桜はすでに開花を始めている。ここしばらくはイノシシの出現も少なかったそうだが、今日は親子連れの大小二つの足跡が、トラクターのタイヤの跡とともに道についている。このところ曇り続きで春とは名ばかり。昼近くなると風も出てきて寒いったらありゃしない。お天道様も風邪を召して雲の布団の中。本当の本物の春はどこだ。
Sample.mp3 3分48秒、4.34MB 春は墜落炎上してしまった感じだが、ここしばらくの暖かさに舞い上がってしまった生き物たちはそう簡単には逆戻りはできないようだ。マガイモノでも春は春である、一応。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)

2019年3月16日 夜半はしとしとと雨。少しばかり早く起きて出かける。東の方はまだ曇っているがあとはほぼ全天雲はない。しかしどことなくいわくありげな雰囲気の青い空。道々田んぼが白くなっていると思ったら、どうも夜半に雪かなにか降ったらしい。案の定、着いてしばらくすると風が強くなってきた。今日は小型マイクなので、三脚は少し開脚を大きくしていつもの場所にセットする。あとは傍にいても仕方がないので時間まで呑気にお散歩。上の方を一回りした帰りに、まだ行ったことのない南の山の上にある住宅地まで上ってみる。南側の谷からは通りがかりによく見えるのだが、こちら側からは上る道はたぶんない。かなりの急坂を上ってたどり着いたが、端まで行くと袋小路でここで行き止まり。どこかへ道が通じている様子もない。小奇麗な住宅地で出会ったのは2人の80歳くらいのお年寄り。こんな山の中、それも山の天辺で老い先の生活は大丈夫なのだろうか。10時を過ぎて相変わらず風は強く、また一面に曇ってきたのでいい加減に引き上げる。本当の本物の春はまだまだ先だな。
Sample.mp3 2分52秒、3.28MB 時刻は7時半くらい。早朝のまだ穏やかな時刻だか、そろそろ風が強くなってきている。小型マイク"Kalivan"とPCM-M10で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
散歩の道々、空き地が全面深く掘り返された場所に出会う。イノシシが地面の下のわずかな食物を求めて深く掘り返した跡なのだが、地面の下にあるものといえばせいぜい植物の根っこかイモムシくらいだろう。掘り返すだけでも大変な労力なのだが、わずかばかりの食物と釣り合うのだろうか。大メシ食らって寝てばかりのオイラだったらたちまちエネルギー収支に破綻をきたしてやせ細り人間破産になっているところ。それにしてもものすごい執念だが、春って食いもの的にはなかなか大変な時期なのかもしれない。

2019年3月9日 少しばかり寝過ごしたので今日は近場にする。辺りは全面的に霜。どうせ昼近くには暖かくなると考えてそれなりに出かけたのだが寒いのなんの。また真冬に戻った感じだ。着いてみると春が総勢引き連れてみんなどこかへ引っ越したような感じで実に閑散としている。いまさら仕方がないのでいつもの場所にマイクをセット。朝早くからパトカーがサイレンを鳴らして忙しがましく走り回り、それとは別に救急車もしげく走り回る。9時を過ぎるといつものシマヘビも古巣からのたくり出て、いよいよ大胆にトグロを広げのどかに日向ぼっこ。暖かい陽気に俊敏さも増してますます油断がならない。でもしばらくするとまた落ち葉の下に避難してしまう。春の陽光の強さは半端ではないようだ。気温の方には陽の光の恵みはないようで相変わらず辺りはうすら寒く、日陰者のオイラは陽だまりを求めてあちこちうろうろ。明日は少し早く起きることにしよう。
Sample.mp3 2分43秒、3.11MB 気温は真冬並み、音的には閑散とした春の朝だ。陽があたり始めてもなかなか暖かくはならない。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
二つのアンプのエージングの進行は次第に緩慢になり、いよいよ不確定的になってきた。一日毎の変化はボクにはまったく分からない。最初はずいぶん違っていた二つの音は、現在は異なるというよりむしろそっくりという感じ。周辺部品もICそのものもまったく異なるので、なんだかこれはこれで不気味な気がする。ただ微妙な差異はあって、聞いているうちに気にならなくなる、というよりだんだん耳についてくるという感じだ。今後どうなるのかは気になるところだがなかなかにしぶとく、500時間程度ではまだまだエージング半ばという気もする。1000時間目を楽しみにひたすら耐え忍びましょ。

2019年3月2日 狩猟の期間も終わったようなので久しぶりに長浜方面へ。ただこちらは気温の上がらない間は山の下からの騒音が避けられない。マイクはいつもの場所にセッティングしてあとは気ままにお散歩。いつのまにか3月。この季節で困るのは出かけるときの身支度。早朝は霜が降りているのだが、昼近くには少し動くとすぐに汗ばむほどになる。どうやっても不都合極まりないのだが、その辺りは出かける時の気分で適当に対処する。あちこち歩き回っていると山の中で2匹の猫に出会う。人家からは遠いのでどう見ても野生の猫。人間に食餌を頼っているノラ猫ではない。昔は野犬なんかが多かった時代にはときどき人間も食われたりしたのだが、猫は群れを作らないから大丈夫?。でもいちど猫の集団というのは見たことがある。一段高いところに陣取ったボス猫の下に10匹ほどの猫の群れ。中にはケガをして情けない声で鳴いているのもいる。古文書によると人間はおいしいそうなのだが猫にはどうなんだろう。最近野生の猫をあちこちで見かけるようになった。
Sample.mp3 2分57秒、3.37MB 航空機の騒音の一番賑やかな時刻。加えて休日にもかかわらず車の騒音も多い。でもここはこの季節はこんなもの。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
ミューティングの調整をしたアンプはその後少し値を変更。1秒程度で電源を再投入しても問題はなくなった。ACアダプターなので瞬時復帰は難しい。エージングはその後も徐々に進んでいるが変化が遅い感じ。なかなかしぶとくて予想外に時間がかかるのかも。それともこれが最終地点なのかな?。昨年の11月に購入したアンプは途中で急変するような感じがあったが多分気のせいだろう。こちらはそういうこともなく緩やかな変化。でもこちらも気のせいかもしれない。1週間前には二つのアンプの音はよく似ていたのだが、今週はまた違いが目立つようになった。これも気のせいかもしれないが必ずしも直線的に変化するものでもないようだ。また1週間ひたすら耐え忍びます。
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