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 日常のありふれた音の記録です
2017年8月
2017年8月31日 ★お知らせ★ 新しいアルバム「Little pieces of time」を発売いたします。これにともない既発売のCD−Rの価格を改訂させていただきます。

2017年8月14日 久しぶりに上山田方面。この季節とくに何かあるわけでもないが、そこは気まぐれな風向きの加減。夏の間は草刈もないので市境のこちら側は道はほとんど草ボウボウ。となりの市側には行けそうもない、というより行きたくない。一番下の池の畔にマイクを置いてしばらく録音。帰りは山を越えて円張川の山道付近の場所に行ってみたが、こちらもとくに音もなし。なんだかただ走り回っただけの朝だ。
Sample.mp3 4分06秒、4.70MB 前半は上山田、後半は円張川。12日と同じくセミの声でビットレートはこれも同じ160kbpsだが、やっぱり破綻しているナ。小型マイク"Kalivan"とPCM-M10で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
オニツノクロツヤムシという名前をふと思い出して調べてみた。大昔に何かの本で読んだ記憶がある。四国と九州の一部の山地に分布。体は平たいというよりも円筒形に近く、後翅は退化していて飛行は不能。朽木の中に生息し、幼虫・成虫ともに発音する・・・などなど。でもずいぶん昔の記憶なのでどうだか分らない。人気のない、というよりほとんど知られていない虫なのでどうかと思ったが、調べてみたら数件情報が見つかり、画像を目にすることができた。とくに希少種というわけではないらしい。いちど生きている実物を見てみたい気もするが、今のところボクには見ることの叶わない無縁の存在のようだ。

2017年8月13日 お盆の初日はなんだか忙しい。もっともこれは相対的な問題であって、単に人間がロースピードになっているだけなのだが、どちらにしても同じことだ。夕方近くになって慌ててバンメシをかっ食らい駅に走る。日生到着は19:11で開始は20:00。十分余裕はありそう、と思ったのは大間違い。電車はそれほど混んではいないがホームは満杯で大混雑、地下道を通って改札口までぎっしり人が詰まっている。改札口を出ると今度は帰りの切符の購入で長蛇の列。おかげて25分しか余裕がなくなってしまった。これでは場所探しはとても無理。なんとかたどり着いたのは駅の西に流れる川を渡って湾を西に回り込んだ辺りの歩道の端で、去年の場所よりも北寄りになる。右手は道路と建物。左手は一段下がってコンクリートの岸があり、その先は海。打ち上げ地点は南の海上で距離は500mくらい。前方に歩道の街路樹が並んでいるので花火は見えない。
Sample.mp3 6分40秒、7.63MB 海上の花火というのはなにか独特の音色があるような気がする。海面の反射の影響が大きいのかも?。小型マイク"Slivikin"とPCM-M10で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
20:00〜21:15、2500発。20:30〜20:55はフェリーの入港のため休息が入る。いつも通りマイクはLINE入力に入れ、レベルを適当に設定して録音を始めたが、最初の花火で盛大にクリップし始めて慌ててレベルを下げる。花火との距離で大体の音量は決まるので、距離/レベルの換算表でも作っておいた方がいいかも。花火は見えないが、すでに観客は然るべく陣取っているので、あちこちウロウロするわけにもいかない。コノヤロー見えねぇじゃねえか、ってんで夏の海に蹴り込まれてドボン。観客が近いと当り外れもあるものだが、今回の外れは花火の最中に始まった長電話と、クライマックスで断続的に鳴り始めた車のクラクション。でもまあこれはこんなもの、場所としては悪くはない。エコーはかなり豊かで後方〜左手あたりから広範囲に反ってくる。大きな建物のない方向からも聞こえるので、山からのエコーも盛大に反ってきているようだ。帰りは前回と同じく駅は大混雑、ホームは満杯でロープを張って入場停止になっている。次の増便の電車に乗ってくれたいとの案内だが、でもこれは大丈夫。予想通りやって来た電車には余裕で乗り込めた。来年はヘッドを持って行こう。

2017年8月12日 前日と同じ場所を訪れたのだが、今日は妙に秋っぽい雲の充満した曇り空。音も少ない。録音を始めて少しすると向うの神社辺りで芝刈りか何かを始めたらしくエンジンの音。これはいつ終わるか分らない。しばらくすると近くでも草刈りを始めたので録音は切り上げて、ふらふらと行く当てもなく南へ移動。行き着く先は分かり切っていて、なだらかな谷の道を登り切り、急な坂を下るとそこは海。農家の人が3人ほど作業をしているだけで、あとは何もない静かな場所である。仕方がないのでここでしばらく録音。でも波の音とセミの声の他はなにもない。
Sample.mp3 2分47秒、3.20MB 前日とは変わってこちらは波の音とセミの声。ビットレートは160kbps。波の音が主なので大丈夫だろうと思ったのだが、やはり破綻してしまったようだ。小型マイク"Kalivan"とPCM-M10で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
前日と同じ場所をふたたび訪れた時にふと気がついたのだが、マイクを置いた場所の上に繁っているドングリの木。種類はボクにはよく分からないが、この木の根元近くの樹皮が一周にわたって幅40cmほど剥がされているのに気がついた。樹皮というか、木の生きている部分である。これではもうあとは枯れるばかり、というよりすでに枯れ木だと思って上を見ると、枯れ枝はあるものの青々と葉が茂っている。よく見るとほかの2本の木も同じ状態である。樹皮の剥がされた箇所の状態を見るとすっかり煤けていてとても最近のこととは思えない。少なくともこの状態で数年は生き延びているように見えるが、この先どうなるのだろう。そういえば近所で5cmほどの幅で樹皮が一周剥がされた木があったが、今は何事もなく生き返って痕跡もなくなり、不思議に思っていた。ずいぶん丈夫なものだ。

2017年8月11日 夏といえばセミの声。なので折角だからせっせと出かける。でもセミの声って意外と難しい。ちょうどよく鳴いていると思って録音を始めるとすぐに鳴き止んでしまい、そのまま長時間黙り込んでしまう。もっともこれが自然なのだから仕方がない。盛大に鳴いているのを録って後で聞き直すと単調そのもの。これもそんなものでごく自然なのだから仕方がないが・・・。というわけで炎天下を朝から走り回り、手頃な場所を探す。これもどこにもありそうで意外とどこにもない。こうして夏の日の貴重な時間は無益に過ぎ去っていくのである。ま、録音なんてそんなものかな。
Sample.mp3 6分17秒、14.4MB セミの声はmp3には厳しい音源で、しばしば破綻する。このファイルも320kbpsで変換したのだが、最後の部分で見事に破綻してしまった。小型マイク"Slivikin"とPCM-M10で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
場所は山を二つ越えて少し大きな神社のあるところのすぐ西の谷。西側の斜面を緩やかな道が山を越えて南へ通じていて、登り切るとすぐに南側の谷の民家が目に入る。こちら側は近くに人家はなく、緩やかな傾斜の斜面に田圃と畑があるだけ。マイクは下の画像の中央の木の下にセット。農家の人は朝の涼しいうちに一仕事。9時過ぎまであちこちから草刈り機の音が聞こえてくる。途中で通り過ぎたのは農具を担いで自転車に乗った人と、これも農家の軽トラックが一台だけ。帰りは南側の谷へ降りてみたが、良い場所も見つからない。ふたたび引き返して神社の東にある公園の木陰にしばし涼を求めて録音。暑い日だ。

2017年8月5日 突如として夏。7月は蒸し暑いばかりの天気が続いていると思っていたら、8月になって急に本物の真夏日のようになった。夕方の水道水はお湯そのもの。家にあってはクーラーの直下の冷気を喜び、外にあっては樹木の下の涼し気な日陰の涼風を楽しむ。もっとも涼風といったってほとんど熱風と変わらない。いちにち何かと所用に追われ、夕方になって慌てて出掛ける。岡山駅で電車を降りて目的地までテクテク歩道を歩き、到着は午後7時前。あたりはもう暗くなり始めている。場所はというと、今回は時間もないので無難なところを狙い、これまで何回か録音している庭園のある中洲の南のはし。打ち上げ場所はこれも南にある別の中州で、距離は約600m。エコーは豊かだがすべて左手の対岸にあるビルの反射。距離があるので高さはほとんど出ないが、硬質な音にならずくぐもった音にもならない程々の無難な音だ。ただし年々立ち入り制限区域は広くなっており、花火の見えるような場所はすでに満杯。マイクをセットした場所からは木の陰になりほとんど見えない。いつも通りマイクはLINE入力に入れ、開始の10分前からレベルは適当に設定して録音を始める。
Sample.mp3 3分53秒、4.45MB 花火の最後の部分。これ以降観客は用済みになってお帰りになる。一か所クリップしてしまったがギリギリセーフという感じだ。波形の形だけ見てもまったく分らない。人工ヘッド"Solomon"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
19:30〜20:30、5000発。今年の観客は多いのか少ないのか。ここではよく分からないが花火への反応はまずまず。歓声はあまりないものの拍手は以前と比べるとずっと多い。やっぱり花火はこうでなくっちゃ。昔のように法外な大きさのブルーシートを持参して大風呂敷を広げる人はいなくなったが、椅子と机を持ち込んでガスコンロとビールを備え付け、なけなしの1時間を有意義に過ごそうという抜かりのない人もいれば、身一つで草地に腰を下ろし慎ましく見物しようと決め込む人もいる。向かいの岸の露店もなかなかの繁盛のようだ。いつもの通り花火が始まるとすぐそばの道を人が右往左往。近くにトイレもあるので人通りが絶えない。でも当たり外れがないからまあいいか。適当に設定した録音機のレベルは結局そのまま。ただ最後の強烈な花火でクリップしてしまったが、これは聞いてもまったく分からない。人出は予想以上だったようだ。帰りの電車は増便があってどれも満杯。1時間ほど遅れての帰宅となった。
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