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 日常のありふれた音の記録です
2017年3月,4月
2017年4月30日 本日の天気にかかわる公的な予報は晴天好日。朝起きると良く晴れた空に雲はない。二重の保証を得てご機嫌よろしく出かけたが期待外れ、騒音が多いのである。9時を過ぎてもまだあちこちから聞こえてくる。航空機の音も心なしか大き目だ。公然たる休日の朝にやかましく騒ぎ立てるのはだれだ。でもそんなこと言っちゃイケナイのである。とにかくも天気は上々だ。昼近くなると騒音も少なくなって気温も上昇。野生の藤の花に群がるクマバチの立てる羽音もにぎやかになってきた。下の池の堤防の藤はまだ蕾のままだが、数日後には開きそう。こんど弁当持って一日のんびり来てみよう。気持ちがいいので長居している間にもうすぐお昼。腹へった、帰る。
Sample.mp3 5分15秒、6.01MB もうすぐ5月。なんてったってこの時期がいろいろにぎやかでいちばん楽しい。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
環境音の録音ということになるとたいていは外にお出かけ。でも足回りはどうするのか。身近によい環境があるなら徒歩が有利。なんてったって小回りがきいて、ウォーキング代わりにもなる。でも時間的なロスが大きいので長距離は無理。せいぜい数kmくらいだろう。もう少し距離をかせぐなら自転車かバイク。自転車の方が小回りが利いて、バイクは距離がかせげる。困るのが急な山道を登るとき。歩いて登ってまた引き返してくるなら話は別だが大変な荷物になりそう。あとバイクは騒音も問題かも。さらに長距離と悪天候対応となると車だが、困ったことが一つある。駐車場である。田舎の山道、どこにでも車を停められそう、と思うと意外とそうでもない。駐車できそうな場所は実のところほとんどない。録音となると最低数時間からほぼ一日。その間にたいてい何台かの車がやって来て対応を迫られる。すぐそばにいるならともかく、あとで困ったことになる。それに山道で遭難する車だって時々ある。結局どこかの駐車場を利用することになるのだが、問題は目的地までの距離。1km〜数kmは覚悟しなければならない。車に小型の折りたたみ式の自転車を積んでおくというのも良いかもしれない。でも目的により場所により状況は千差万別。自分で考えてやってみるしかない。

2017年4月22日 このところ山をぐるっと回って上山田方面。冬は山を越えて騒音があちこちからやって来るのだが、陽光の強くなる4月ともなるとほとんど気にならない。昨年は異常なほど多かったイノシシも今年になってなぜか激減。去年掘り返された道は相変わらずボコボコのままだが、とくに新しく掘り返された跡も見当たらない。いったいどうなったのか。まさか自滅したとは思えないし、食いモノがなくなってどこかへ移動していったのかも知れない。でもこれ以上どこへ行くのか。この先は平野におん出て、さらに進めば河にドボン。またぞろ来た道を引き返していったのか。桜の開花を追うように咲き始めたヤマツツジもそろそろ散りはじめ、開花時期の少し遅いツツジの蕾もふくらみ始めた。8時を少し過ぎた頃、お年寄りが2人、仕掛けた罠の見回りにやって来る。目の潰れそうな新緑の季節。いい朝だ。
Sample.mp3 3分44秒、4.28MB 午前7時過ぎ。上の2つの池の間の廃畑が広がる場所。なぜか最近この辺りがにぎやかだ。夜間は少し冷え込んだので、早朝はまだ騒音が多い。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
プロセッシングシステムのマルチコア対応、今後の課題なのだがどうするのか。処理そのものがシーケンシャルなので、あまり大きな効果は期待できないかも知れなないし、場合によってはかえって速度が低下ということもありえる。回避する方法もないではないが、メモリーの消費が大きくなる。複数のファイルをまとめて並行処理する方が実用性はありそう。でも事前の設定がけっこう面倒で時間を食うので、煩雑な割にはあまり変わり映えがしない。そもそも今のところ困るほど処理が遅いわけでもない。いろいろ考え中。

2017年4月16日 午前中は所用が入って出かけられなくなった。仕方がないのでパソコンの前で鎮座。昼をずいぶん過ぎてから、あわててやっつけ仕事で草を刈り散らす。さすがに4月も半ばとなると汗ばむほど暖かく、クマバチがすでに飛び始めている。午後遅くなって散歩がてら1時間ほどキャンプ場に録音にお出かけ。でもこれっぱかりの時間じゃどうしようもない。取りあえず入り口の林の前にセット。何か行事でもあったのか、いつもは来ない車がつぎつぎとキャンプ場から帰っていく。まもなく日が沈み始めるというころ帰宅。夜になってもまだ暖かく、あちこちでクビキリギスがやかましく鳴き始めた。
Sample.mp3 3分16秒、3.75MB 夕暮れ前の橋の欄干にセット。風が少し出てきたせいか、登場したのはカラスばかり。小型マイク"Slivikin"とPCM-M10で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
午前中に時間が空いたので、ふと思いついて、コトのついでにとプロセッシングシステムを64bit/Integer形式にも対応。でも64bitくらいの精度になると、もうどうでもいいという感じで、最大レベルを低めに設定して使えばレベルオーバーを気にすることもないし、たび重なる編集にも劣化は少ない。64bit/Floatに比べて格段のデメリットもない代わりにメリットもない。対応するDAWソフトもほとんど無いし、64bit/Integerの録音機が登場するとも思えない。個人的には将来とも無用の長物になりそう。もはや64bitでも十分すぎるという感じだが、さらにこの上をというと80bit/Floatということになる。これはもう悪質な冗談そのもの。少なくとも音声を扱うには少々大きすぎるようだ。

2017年4月15日 午前中はせっせと出かけたものの、イマイチ冴えない天気で音も少ない。山の斜面のあちこちに咲いていた山桜はすっかり散ってしまい、代わって新緑の色が目立ち始めた。今年に入ってからはイノシシの出現もほとんどなく、道が掘り返された跡も見当たらない。地元の人によると所どころ山から転がり下りた跡があるそうだがボクにはよく分からない。10時前ころから雨が降りはじめ、雷鳴がし始めたので帰途につく。ヒルメシを食うころには再び晴れ。でもって午後から草刈りでもしようと思っていたら、また雷雨になった。雨も楽しいけれど豪雨になるとなかなか出かけられない。
Sample.mp3 10分10秒、11.6MB 庭先にて。なんだか頼りない雷さまだ。小型マイク"Kalivan"とPCM-M10で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
プロセッシングシステムをRIFF/WAVEの64bit/Float形式に対応とした。そもそも64bit/Float形式に対応したDAWソフトがあるのかどうか知らないし、録音機についてもよく分らない。もちろん手持ちではないので今のところ無用の長物だが、32bit/Integer形式の録音機が登場すればそのうち必要になりそうだ。ただ、64bit/Floatと32bit/Floatで本当に差が出るのかは大いに疑問だ。32bit/Float形式と比べるとファイルの大きさは一挙に2倍。この差は大きい。48bit/Floatぐらいのものがあってもいいかも知れない。プロセッサーはサポートしていないようだが、どうせ読み込むときに上位の浮動小数点形式に変換してしまえばいいので、独自の形式でもかまわないんじゃないかという気もする。プログラムをむやみ改造したりすると、今まで隠れていたバグが待ってましたとばかりに飛び出してくる。久しぶりに見るプログラムのコードはすっかり忘れていて、もはや理解不能の暗号状態。不親切を極めたコメントが頼りだが、コードを書き終わった段階で理解不能になり、コメントを全く付けられなかった所もある。なかなか大変だ。

2017年4月9日 前日の雨に続き今朝も曇り空だが意外と静かな朝。久しぶりに上山田方面へ出かける。冬分だと騒音が多くてなかなか録音なんかしていられる状態ではないのだが、今日は曇り空にもかかわらずほとんど気にならない。いつも通り一番上の池の畔にマイクをセットして録音を始める。世の中なべて花見のシーズン到来。でもヒネクレ者のオイラとしてはマイナーな山桜の方を愛でるのである。ここにも数本、道端に生えている。開花はせいぜい1週間ほど。もうすでに盛りを過ぎで散り始め葉も大きくなってきているが、もともと冴えない花の色が葉っぱの赤っぽい色と混ざり合って微妙に変化し、それがまた好ましい。でも花見となるとなかなかに大変である。普通の桜に比べて数ははるかに多いが、たいていは山の中腹あたりに散在しているので、現地で宴会などもってのほか。道なき道の行き帰りも容易ではない。麓から愛でるのが賢明かも。
Sample.mp3 2分16秒、2.60MB 早朝だが意外と騒音は少ない。でもあまり聞きなれない音がするな。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
とうとうこうなってしまった。画像ではイマイチよく分からないが、道のど真ん中に柵が出来上がったのである。行く末はいずれ、とは思っていたが、意外と早かった。たぶん鹿除けの柵だろう。ついに人間は自分の領分を柵で囲い込み始めたのである。右側は山際まで、左はすぐそばの川までなので、イノシシに効果があるのかはいささか疑問だ。少し山間部に行けばごく当たり前なのだが、この辺りでは生まれて初めて見る光景である。いちおう道の幅だけの扉が付いていて、録音に来たオイラの個人的な見解としてはさっそく開けて向こう側に行きたいのだが、よくよく見るとなんか変。片方はヒンジになっているが、もう一方はどうやっても開きそうにない。仕方がないので、ぐるっと回って民家の側の道から入る。それにしてもこの柵、向こう側にも畑があるのだがどうなっているのか。出来立てでまだ矛盾を多く抱えているようだ。この先録音もなかなかに大変なことになりそう。ナニ、そのときは山の反対側からまいります。

2017年4月2日 気がついたらいつの間にか4月。もうすぐ春本番である。でも何かと所用に追われ時間が取れない。久しぶり出てみると山桜がチラホラ咲き始めている。キャンプ場のほうも一部が満開だが、花だけではなんの足しにもならない。そのうち葉桜になって毛虫に覆われればにぎやかになりそう。日曜日なのに異様に来客の車が少ないと思っていたら、中に入ってみるとなにやら煙が上っている。5、6台の車ですでにキャンプ客。9時を過ぎたころから数台の車でいつもの顔ぶれがやって来る。キャンプ場の入口の林の前にマイクを置いて昼前まで録音。でも天気は申し分ないのに花見の客はついにやって来なかった。
Sample.mp3 7分24秒、8.48MB 前半は8時前、後半は10時過ぎ。ずいぶんカラスが増えてきた。小型マイク"Kalivan"とPCM-M10で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
良く晴れた4月の午後は、さほど遠からぬ近くの川の堤防にツクシを取りに出かける。着いてみると先客の車が2台、道端に停まってツクシ採りに励んでいる。でも縄張り争い、になる心配はない。採ってもとっても採りきれないくらい十二分に生えている。さっそくオイラも負けじとせっせとツクシ採りに励むのである。交通量も少なく人家も近くにないため施肥も滞りなく行き届いていて、現にどこかのトラックの運ちゃんが道端に車を止めてションベン垂れているのだが、そんなことをいちいち気にしていたのではツクシなんて食べてなんかいられない。ツクシ採りの大敵は他にもあって、欲どおしくアザミの葉の中に手を突っ込んだりすると、突然グサリ。電撃的な痛みが走って斜面から転げ落ちそうになる。いくらでもあって採り切れないほどなのだが、程々をわきまえないと後で大変なことになる。とりあえずスーパーのポリ袋に2袋分ほど採って本日終了。あとは袴をむしりとり、湯がいてアクを抜いて水洗い、お醤油と出汁とお砂糖で煮て味をつける。でも袴、これがいよいよの難行苦行なんだな。

2017年3月20日 なにやら所用に追われ、いつの間にか3月も後半。怪しげなマガイモノの春も、いかにも本物らしくなってきた。でもそれでは本当のマガイモノとは言えなくなるような気もするが、マガイモノもいつかは本物の春に化けおおせなければいけない。今年の3月は例年のほの暗く湿っぽい初春のイメージがない。やはり晴れた日が多いのかもしれない。キャンプ場の桜はちらほらと開き始め、アカガエルのオタマジャクシも卵から出て、日ごとに育っていくのが分かるようになった。それにしてもただ泳いでいるだけに見えるが何を食っているのか。正体不明の蛇縄状の卵は未だ正体不明のままだ。4月が待ち遠しいな。
Sample.mp3 6分08秒、7.02MB 前半と後半のレベル差は原音場のままに揃えてあるが、それぞれのピークレベルで30dB以上の差がある。不意のピークがやって来るとさらに10dBは跳ね上がる。そのピークにレベルを合わせるとバックグラウンドのノイズのレベルは−60dB以下。やはり浮動小数点フォーマットの録音機が欲しいなと思う。少なくとも不意のピークの心配をしないで最も条件のよい状態に録音機のレベルを合わせられる。小型マイク"Slivikin"とPCM-M10で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
キツネに食われたウサギの痕跡は、その後3回ほど見かけた。一つは田圃の道で、これは以前も見かけたことがあったので、タヌキと同じくけっこう平野部まで出て来ているらしい。近所の人の正体不明の犬のようなものを見て追いかけたという話もある。数年前に夜間家の前で見かけた白っぽいヤツもそうかもしれない。なにやら賑やかになってきたが化かされたという話、はまだ聞かない。キツネとタヌキの化かし合い、オイラ見物は遠慮いたします。
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