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 日常のありふれた音の記録です
2017年2月
2017年2月19日 朝の陽の光は春のように暖かく強い。でもうっかり薄着で出掛けるととんだ目にあう。まだ地面には霜が降りているのである。いま春なのはお天道様ばかり。北半球にあまねく春が行き渡るのはまだまだはるか先の話なのである。照りつける明るい陽光、澄み渡った空に漂うのは飛行機雲だけ。騒音のない異様に静かな朝である。上空を汚す航空機の音もなぜか今日は控えめ。元旦このかた経験したことのない静まり返った朝だ。ただ困ったことに録音する音もないのである。最初キャンプ場の西の谷へ出掛けたが、池の堤防の草刈が始まったのでキャンプ場に移動。でもこちらもやっぱり音はない。
Sample.mp3 2分30秒、2.87MB 不思議なほど騒音の少ない朝だ。航空機の音もなぜか控えめ。でもその分音も少ない。小型マイク"Kalivan"とPCM-M10で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
3台の録音機の防雨ケースを順次作り直した。元は塩ビ製のケースを加工して使用していたのだが、困ったことが一つあった。夏は良いのだが、冬になると材質のせいで硬化してゴワゴワになってしまうのである。バッグの中に入れていると折り癖がつくのでさらに使いにくい。これを柔らかいポリエチレン製に変更。ただし透明度が低く視認性が悪いので、ディスプレイの部分に透明な塩ビのシートの窓を設けた。塩ビといえば゛マイクのコードも塩ビ製。夏はグニャグニャなのだが、これも冬季になるとカチカチになる。ケーブルの音質は被覆の影響が大きいので、かなり音が変わるのではないかという気もする。オーディオ用のケーブルも温度でかなり性状が変わるはずだが、気温による音質の変化云々の記事を見たことはない。どうなんだろう。

2017年2月12日 このところいかにも2月の中頃の典型的な天気。夜間それほど冷え込むわけではないが、昼間も気温が上がらず風が強いし、ときどきは雪もちらつく。でも日本海側と比べればずいぶんな上天気といっていいかも。今日も水溜りに氷が張っている程度。天気は雲一つない快晴で、まだ風もそれほど強くはないが、9時近くなっても気温は1℃。こういう日は音もない。音の主はいるにはいるのだが、みな黙々とそれぞれの営みに励んでいる。地上で人間が浮かれ騒いでもいい季節ではまだないのである。とはいえ1月の末に産み付けられたアカガエルの卵は少しづつ育っているし、風の音の合間にかすかに聞こえるのは確かに春の音だ。いまいちばんご機嫌なのはお天道様だけかな。
Sample.mp3 2分14秒、2.56MB ガサゴソというのはこの季節には頻繁に聞かれる音だ。食餌ためにの鳥が落ち葉をひっくり返しているのだが、近接して録音するのは結構難しい。たぶんそれだけのために数十時間は必用。今年はちょっと無理かな。小型マイク"Slivikin"とPCM-M10で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
スピーカーの耳ざわりな共鳴音の解明は少しも進んでいない。原因がなかなか特定できないのである。もともとこういう異常音はユニットも含めたエンクロージャー全体の共鳴の一部分であって、原因を特定の場所や寸法には還元できない。精緻なシミュレーションを行なえば可能かもしれないが到底無理、今ある現物でやるしかない。それでも950Hzの共鳴は、もともと800Hz付近に接近していた二つの共鳴のピークが、バッフルの開口を広げたことで分離したもののようだ。1kHz〜2kHzの間にあるピーピー音は対向する板間の共鳴ではなく、スロート部分の影響が大きそう。800Hzのピークはいったい何なのか。そもそも悪条件が重なった結果なのか、それともスロート付き共鳴管の致命的な欠陥なのか、それもよく分からない。実はもう一つそれらしい原因が転がり出てきたのである。音道仕切り板のユニットの後ろの部分の板の共鳴。これが800Hzに近い。いよいよ訳が分からくなってきた。とにかくやってみるしかないようだ。でも吸音材をたっぷりブチ込むなんてのはイヤである。

2017年2月5日 朝、雨である。世の中せっかくの日曜日だというのに昨晩からずっと降り続いている。また寝る。口惜しいが天気予報が雨だと言っているので仕方がない。午後になってようやく雨も止み、風はない。気は進まないがさっそく出掛ける。でもこんな日は音にならない。録音機のメモリーを半ばを埋めつくす航空機の音。あとは申し分のない静寂ばかり。でもこんな日でも結構いろんな人がやって来る。車で2匹の犬の散歩にやって来る人。どこからどうやって来たのか、急斜面の山道からふいに現れたお年寄り。ふたたび同じところから犬を連れた近所の散歩の人。でも道は山の上を巡って近くはない。来た時からずっと駐車したままの車の人。霧が出て薄暗くなりかけたころに引き上げる。
Sample.mp3 2分41秒、3.07MB 雨上がりの休日、午後4時前。航空機の音の合間の僅かな時間はただの静寂だった。小型マイク"Kalivan"とPCM-M10で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
昨年の11月に制作したスピーカー。耳ざわりなピ〜ピ〜音を何とかしなければいけないのだが、とりあえず周波数特性を取ってみて唖然。なんだこれは。消えたはずの800Hzの共鳴はそのまま残っていて、さらに950Hzにも鋭いピークが出ている。気になるピ〜ピ〜音の方はというと、特定の周波数で共鳴するエコーや、開放弦の共鳴のようなものが強調されるもので、1kHz〜2kHzあたり。もともと構造上この辺にピークが発生するので、実際にも開口部での測定ではわずかに出てくる。でも軸上の測定ではまったく分らない。原因不明。いったいどうなっているのか。少し時間をかけて調べた方が良さそうだ。スロート付きのU字型共鳴管、なかなかの難物である。
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