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 日常のありふれた音の記録です
2017年1月
2017年1月28日 帰り道で所用があるので小型マイクをワンセットだけ。キャンプ場の西の谷へ出かける。民家を通り過ぎて山道にさしかかるとまさに静寂の音が聞こえてくる。ついでに騒音も少なからず。谷を上って中ほどの道の脇の斜面を削り取った空き地の奥にマイクをセット。冬季のとくに早朝は騒音が多く、山を越えて予想外に遠くからでもやって来る。この谷で騒音の少ない場所というとわずか数ヶ所。特にこの場所は切り崩した斜面に遮られて騒音はほとんど入らない。わずか2〜3m移動でずいぶん違うので驚くほどだが、その分なんとなく閉塞した感じの音場になってしまうのは仕方がない。10時過ぎまで録音していて聞こえるのは前方の谷川のかすかな音ばかり。ただ音はほとんどないが音を発するものが何もいないわけではない。この季節には鳥が意外なほど人間の近くまでやって来る。でも録れたのは結局3時間の静寂だけだった。山を下りての帰り道、田んぼの中からヒバリの声。春遠からじ。近くはないけどネ。
Sample.mp3 3分54秒、4.46MB 何も目立った音がないが、3時間ほどずっとこんな感じだった。小型マイク"Kalivan"とPCM-M10で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
1月の初旬に交換したT90Aの設定は、その後0.33μF、逆相、バッフル面位置に変わった。逆相も正相も大差はないのだが、トゥイーターの設置位置にかかわらず逆相と正相にそれぞれ共通の音色のようなものが出てしまい、結局逆相に変更。このまましばらく様子を見てみよう。コンデンサーもT90Aと一緒に購入したものをそのまま使っているが、これもどうするか。お安くはないし、つないで聞いてみないことには分らない。今回塗装は安価な水性のアクリル塗料を使用したのだが、2ヶ月経って塗膜がかなり肉痩せしてきた。ただまだ十分に硬化していなくて表面が柔らかく、現にトゥイーターの置台の跡がついている。なんだか心配である。以前アクリルのスプレー塗料を使ったときは1年近くベトつくような状態で、ある程度硬化するのに2年以上かかった。2015年の9月に塗装したスピーカーもやはり水性のアクリル塗料、これもまだ完全には硬化していない。大丈夫なのか。やはり数年はかかるのかもしれない。気長に待ちましょ。

2017年1月26日 天気は上々、日の出前に出かける。夜間は−2℃。キャンプ場の地面は霜柱ができてバリバリ言っているが、風がないのでわりと気楽なものだ。1月も後半なると陽射しが少しづつ強くなっていくのが目に見えて分かるようになった。今年は日射量が多いのか、谷川の様子が去年とは少し違う。まだまだ緑色にはなっていないが、藻が少しずつ育ってなんとなくざわついて見える。2月になればアカガエルが出てきて谷川に産卵する。もっとも卵を産んだらまた冬眠に入るらしい。昼近くになるとずいぶん暖かくなって、鳥の声にもときおり春の気配を感じるほど。でもどういうわけか音は少ない。そういえば最近イノシシの掘り返した跡を見なくなったな。餌を食い尽くしてどこかへ行ってしまったのか。
Sample.mp3 3分41秒、4.23MB どうもキャンプ場の真ん中が真空地帯みたいになっているようだ。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)

2017年1月15日 寒波襲来。でもこの辺りでは水溜りに氷が張ったくらいで、水道の凍結もなし。本当の寒さはまだまだこれからという感じだ。それでも風が強く夜間も吹き止まない。前日は夜間からの風が強く出掛けなかったが、本日はまずまずの晴天で風もなし。これならでかけなくっちゃ。でもそれは大きな思いちがいだった。しだいに風が強くなり、薄くけぶった空から時おり粉雪が舞う。こんな日は楽しくはないな。
Sample.mp3 3分33秒、4.06MB 間断のない風と飛行機の音、強風に弄ばれる笹の葉のそよぎ。それだけである。閑古鳥は鳴いているが録音は無理だ。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
早めに引き上げようと降りていくと前方に茶色っぽい中型の動物。最初は近くの民家から自主的に遊びに来た飼犬かと思ったがちょっと違う。顔つきやシッポの様子からするとどうもキツネである。この辺りにもいるというのは聞いていたが実物を見るのはこれが初めて。ちょっと体色が黒っぽい。わりと人の好さそうな表情だったが、じっくり観察する間もなくそそくさと山にお帰りになった。そういえばしばらく前から時々ウサギの毛が散らばっていて気になっていたのだが、これで原因判明。さてはてめぇ、食いやがったな。

2017年1月9日 前日は終日雨。夜が明けてもなかなか明るくならない陰鬱な曇り空だが、気温は高く霜は降りていない。そのうち回復するだろうと出かけたが、でもそれは大きな間違いだった。着いてしばらくすると再び雨。風もしだいに出てきて降ったり止んだりの天気になった。航空機の音も異様に多く、ほとんど間断なく上空を通り過ぎる。それもいつもと違って地面をゴリゴリとエグりとるような音である。10:30、風もいよいよ強くなって小雨の中を引き上げる。こんな日はなんだか憂鬱だ。
Sample.mp3 2分11秒、2.50MB 降り止まない雨と風。航空機の音も今日は普段になく多い気がする。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
昨年の11月に制作したスピーカーは、トゥイーターをFT66HからT90Aに交換した。FT66H購入当時の定価¥14000に対し定価¥24840。格段のクォリティーアップ、・・・にはならない。実は並存していた時期があって価格は大差がなかったのである。しかし推奨クロスオーバー3.5kHz以上、再生周波数帯域2.5〜22kHzのFT66Hに対し、推奨クロスオーバー7kHz以上、再生周波数帯域5〜35kHzのスーパートゥイーター。出力音圧レベルもわずかに高く、指向性も広い。FT66Hが小容量コンデンサーだけで繋がったので交換に踏み切った。トゥイーター置台の制作時に交換の可能性はあったので、寸法は両機に合わせて制作していたのだが少し大きすぎた。なんだかトゥイーターが米俵の上でずっこけた大黒様みたいに見える。FT66Hと同じく0.33μF、同相、バッフル面位置でうまく繋がった。メーカーの周波数特性でも方舟の実測でも出力音圧レベルが平均1dBくらい高いのだが、むしろ静かで大人しい鳴り方である。このあとエージングでとうなるのか。そのうち周波数特性でも測定してみよう。それはともかく、ユニットのコーンの後ろ側で発生していた800Hzの共鳴は消えたものの、もう一つピーピーという感じの共鳴がまだ残っている。Qが恐ろしく高く、場合によってはほとんど連続的にピ〜〜〜という感じになる。スピーカーでなければ発振しているんじゃないかと疑うほどだ。恐らく対向面で発生する共鳴、対策は容易と思うが面倒なのでそのままになっている。これもそのうち何とかしなくっちゃ。

2017年1月2日 1日は久しぶりに上山田方面へ。着いてみると、山道の入り口の三つほどの畑に柵がついている。この辺りではこんなのは初めてだ。鹿の対策用だが現物にはまだお目にかかっていない。最近は猪とともにかなり増えているようだ。上の池まで上がってみたもののほとんど音がない。1時間足らずで引き返してキャンプ場の西の谷で昼前まで録音。天気は申し分ないんだけどな。2日は打って変わって憂鬱な曇り空。それでも気を取り直してキャンプ場の西の谷へ出かける。霜が降りていて気温は低いが、風がないので楽勝。寒さはほとんど感じない。それでも谷川で撮影していたらいつの間にか靴に浸水。これはたまらん。相変わらず今日も音はなし。風が出てきて寒さが身に沁み始めたので10時過ぎに引き上げる。明日もまたこんな具合かな。
Sample.mp3 2分56秒、3.37MB 朝からの曇り空で音もなんとなく遠慮がち。さすがに2日ともなると騒音が増えてくる。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
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