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 日常のありふれた音の記録です
2016年12月
2016年12月31日 個人的にはちっとも有難くも嬉しくもない新年・年の暮れ。大して用事があるわけでもないが、なんとなく気忙しくて出かけられない。でもせっかくの大晦日だからと本日は日の出前からせっせと出かける。年末年始は一年中でもっとも騒音が少なく静かな時間。とくに元旦はそうなのだが、今日31日も車の音がめっきり減ってかなり静か。普段は無遠慮に上空から騒音を撒き散らす航空機も異様に少ないような気がするが、たぶん聞き間違いだろう。キャンプ場の西の谷。気温は2℃。9時過ぎまでは東の山に遮られて陽は当たらないので薄暗く、わずかに風にも冷気が身に染みる。陽が当たりやっと暖かくなり始めた10時頃、早々に切り上げて帰途につく。やっぱり年末は気忙しい。
Sample.mp3 3分16秒、3.74MB 天気は雲一つない快晴。気温が少しずつ上昇して、溶け出した霜が木々の枝から落ちてくる。小型マイク"Slivikin"とPCM-M10で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)

2016年12月18日 このところ本格的な冬日で、早朝に霜が降りていることも多くなった、キャンプ場の西の谷へ向かったが、着いたとたんにふと思い直してキャンプ場の入口の林へ。でも昨日とは打って変わって今日はずいぶん騒音が多い。また引き返して西の谷へ。そんなことをやっているうちに陽も高く上り、時間はどんどん過ぎていく。谷の奥の空き地に転がっていた鹿の首はいつの間にか片づけられ、今年はずっと放っておかれた畑に耕運機が入って耕されている。10時を過ぎた頃、下の竹林に竹を取りにお年寄りが軽トラでやって来る。風も穏やか。良く晴れて気持ちのいい日なのだけれど、なぜか音がない。
Sample.mp3 3分14秒、3.71MB 下の画像の中央付近で録音。4mほど前は谷川になる。それにしてもなんも音のない日だな。小型マイク"Kalivan"とPCM-M10で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)

2016年12月17日 出来上がってしまったエンクロージャーのバッフルの開口、それも二枚重ねの内側のバッフルの開口だけを拡げるのは大変である。普通は単に大きな円形に拡げるか、止めネジの部分を残して歯車状に拡げるのだが、内部は狭くて電動工具は入らないし、入ってもまともに作業はできない。手作業で少しづつ削り取るというのは可能かもしれないが大変な手間がかかる。とても年末までには間に合わない。そこで考えたのが内側のバッフルを斜めに削り取る方法。これなら夜なべ仕事でなんとかなるかも。バッフルの開口部から引き回し鋸を入れ、ネジの部分を残して斜めにゴリゴリゴリとアメーバーの触手状にエグリ取りる。これは意外とうまくいって数時間で完了。あとは木工用のヤスリで大雑把に仕上げる。あまりきれいな工作にはならないが仕方がない。バラしたついでにバッフルをペーパーがけして再塗装。実はネコが足跡をつけてしまったのを、面倒だからとそのまま上に2回ほど塗り重ねていたのである。塗装が乾燥するのを待ちかねて、ユニットを取り付けて音を出す。聴感上は予想通り800Hzの共鳴が消失。ただ測定上ではこのあたりにまだピークは残っているはずだが、細かいことは気にしてもしかたがない。さすがにこの大きさになると高次の管共鳴は干渉で減衰して出て来ないので、現在吸音材はゼロの状態。そのかわり側板間のカンカンキンキンという共鳴は多少ある。ほとんど気にはならないが、そのうち薄目の吸音材でも見つけたら放り込んでみるかな。

2016年12月6日 有害な800Hzの共鳴のピーク。原因はいったい何なのか。このままにしておいては危ないので、とにかくも暇を見つけユニットを外して調べてみる。開口部で手を叩いてみるが、内部から妙な響きが飛び出してくる気配はない。つぎに側板と平行に小さ目の板材を入れ距離を不均一にしてみたがまったく効果なし。そこでさっそく共鳴筒を作って入れてみる。チューニングを施した両端開管のものと片端閉管のものを試したが、少し上の帯域で周波数特性はいくらか変わるものの、聴感上は有益な変化がない。ついに吸音材を放り込んでみたが、これもまったく効果なし。さらに吸音材でスロートの入り口を塞いでみたものの変わらない。スロートの共鳴でもなさそうだ。最後の手段として吸音材を充填してみたがまるで変化がない。こうなるともうエンクロージャーの問題ではなさそうだ。というわけで残ったのはユニットそのもの。このユニットのセンターキャップには空気抜きの穴が開いているが、ここが共鳴しているのかも。マイクを近づけてみたがこれも原因というわけではなさそう。しかも不思議なことにユニットを外して裸で鳴らすと共鳴は消失するのである。ここまできてようやく思い至ったのは実に不愉快きわまる結論だった。コーンの後ろの空間が共鳴しているのではないか。2枚重ねの内側のバッフル板は大き目に開口を開けてあるが、あらためて調べてみるとマグネットとは20mmくらいの余裕しかない。ダンパーの取り付け部も同様の状態。これが主な原因のようだ。開口を広げればいいのだが、すっかり出来上がってしまったものを今さらどうするのか。手直しするのは容易ではないし、今は時間もない。これは年末まで持ち越しかも。

2016年12月4日 最近山道を歩いていると時に気になる物体が落ちていることがある。両手の掌に載るくらいの大きさで、表面はくまなく綿毛状の物質にこんもりと覆われ、色は灰白色。以前は一度も見たことがない物体である。なにやら地上に出現するに至った不気味な背景が脳裏に浮かぶが、しばらく様子を見ているとどうも唯の動物の糞にカビがたっぷりと生えたもののようだ。とはいえ、この辺りには犬はやって来ないし、人間の糞ほどデカくはない。もちろん鹿でもないし鼬のでもない。残るのは狸か猪なのだが・・・。さてどっちなのだろう。あまり気はすすまないけど一度分解してみよう。
Sample.mp3 4分12秒、4.82MB キャンプ場も大半の木々は落葉して冬支度。気温はそんなに低くはないが曇りがち。昼からはまた雨になりそうだ。キャンプ場の上の道で録音。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
:出来上がったものの難題を抱えたスピーカー、問題は800Hzのピークである。原因は何なのか。スロートの共鳴と側板間の共鳴の他にも原因らしいものが2つある。ユニットのエッジの共振とグリルの枠で囲まれた空間の共鳴である。ユニットのエッジの逆共振と思われるものは600Hz付近にあり、すぐ上の700Hz〜800Hzに1dB〜2dBのピークがある。他の口径のユニットでも似たような傾向のものがいくつかあるようだ。グリルの枠の内径は約260mm。こちらも800Hz近傍が緩やかに上昇する。ただ0.5dBを下回る程度なのでほとんど影響はない。やはり主原因は側板間の共鳴のようだが、悪条件が重なっているのは違いないようだ。対策だが吸音材は使いたくない。経験からするとかなり大量に要りそう。また共鳴筒でも入れてみるかな。
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