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 日常のありふれた音の記録です
2016年5,7月
2016年7月24日 5月10日、わが家の極悪猫がくたばった。押し掛け猫なので年齢はよく分からないが多分14歳くらい、翌日荼毘に付した。以前から慢性腎不全と心筋症を患っていたが、若いころからの慢性腎不全が悪化しての急逝である。病院では模範的な大人しい猫だったが、家では道沿いに1kmを超える縄張りを長年維持し、近隣に諸悪の限りを尽くしていた。いつも心配の絶えない猫で、怪我をして何度病院に担ぎ込んだか分らない。牙は2年ほど前には喧嘩ですべて折れてしまって、歯科医のお世話にならなければならなかった。あまり人見知りせず近所の人には愛想が良かったが、他の雄猫に対しては厳しく、ほとんど気力で張り合っていた感じさえある。ここ数年近くで他の猫をほとんど見ていない。根っからの野育ち猫で大半は外暮らし、寒い冬以外は家の中で寝ることもほとんどなかった。慣れない室内暮らしがかえってストレスになったのかも知れない。毎日の長時間の夜の散歩に、度々の通院にと、恐ろしく世話の焼ける猫で持病もあり、生きている間は遠出をすることを長年避けてきたが、それも今は必用がなくなってしまった。いつか気が向いたらまた小さな旅にでも出てみようと思う。

2016年5月5日 前々日はキャンプ場。まん中の調理場の建物の角の調理用の炉のコンクリートブロックに巣食っていたシジュウカラはすでに1羽は巣立っているらしく、近くの木に3羽の姿が見えるが、残りはまだ巣の中。翌日には例年どおりキャンプ客が大挙してやってきた。でもここ数年、このキャンプ場も活気がない。たんに鳥の声だけではなくあらゆるものがなんとなく素っ気ない。とくにキャンプ場の上の上の池はほとんど音がなくなってしまった。増えたのは航空機と人間くらい。今日は西の谷に行ってみたが、こちらも同じようなもの。セミの声もまばらだ。
Sample.mp3 2分58秒、3.40MB 谷の平らな部分も終わり、少し先で二つの谷川が合流している。ここからは傾斜のある山道になる。なぜか音が左右に泣き別れになってしまった。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
3年前に流行っていたコッチヘコイ・ウグイスは今年は激減、少数がコッチコイ・ウグイスとなって鳴き残っている。ホイヨ・ウグイス、ホイショ・ウグイス、ホイチョ・ウグイスはあいかわらず健在。でも他にこれといった流行がない。アケテミヨ・ウグイスというのはいるがあまり流行らないようだ。毎年ウグイスの鳴き方が変わっていくのは聞いていて結構おもしろい。でも山ひとつ越せばまた別の異様な鳴き声の世界になる。規格品のウグイスなんていったいどこにいるの、の話。
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