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 日常のありふれた音の記録です
2016年4月
2016年4月29日 二日続きの雨と風、いちおう晴れ間は見えるがどことなく胡乱な空だ。薄着で家を出たら思ったより風が冷たく、すっかり冷え込んでしまった。咲き残っていた遅咲きの桜もほとんど散ってしまったが、サクランボの生る桜は青い実が鈴生り状態。うひょほ、こりゃ行く末楽しみだ。でも今年もカラスに先を越されそう。いつもは山の高いところで鳴いているアオバトが、珍しくキャンプ場の入り口の方で鳴いている。朝からずっと谷川の音ばかりで、いつもの山歩きの人も今日は二人だけ。時間がたつにつれて風も強くなり、いよいよ陰鬱な天気になってきた。昼近くになってキャンプ客が一組やって来たが、休息所の周りをブルーシートで囲い込んで死人のように静まり返っている。
Sample.mp3 3分18秒、3.79MB 調理場の角にあるコンクリートブロック。なぜか去年と同じ場所にシジュウカラ、去年と同じペアなのか?。10時前になって週末の掃除の人がって来てひと騒ぎ。昼近くなるとキャンプ客がやって来た。連休中にはもう一組くらいやって来そう。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
キャンプ場の中央にある調理場の建物の角の調理用の炉のコンクリートブロックに今年もシジュウカラが巣食っている。去年は気付かずに近くで録音していて、やって来たお年寄りと話しているうちに、ここに巣があるよと言われて初めて気がついた。頻繁ではないが人の来る場所、連休中にはキャンプ客もやって来る。なんでまたこんな所にという感じ。去年と同じペア?。騒ぎに慣れてしまったのかわりと無頓着、人間も今年はほとんど警戒されない。でも炉で火が焚かれたりするとちょっと心配、イタチも出没している。

2016年4月26日 長年にわたり近隣諸方に諸悪の限りを尽くしてきたわが家の極悪猫もここに至って現役を引退、ご隠居猫となった。もっともご隠居さんといってもいつも笑顔を絶やさない温厚な老人などではない、陰で糸を引くこの辺りのシマの黒幕ではある。あとはご主人様が大役を引ぎ継ぎ、飼い猫に操られ踊らされて諸悪の限りを・・・。
本日久しぶりに早朝からキャンプ場。良く晴れて暖かい日だ。開花時期の遅い桜が何本が満開になっている。なぜか昼近くなっても訪れる人も少なく、久しぶりの気楽な気分。活気に満ちて、それでいて物憂い季節だ。
Sample.mp3 3分26秒、3.92MB 4月もすでに終盤。この時期になるとやはり音に活気が出てくる。日が高くなり気温が上昇してくるとハルゼミが物憂い声で鳴きはじめる。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
録音していて困ることの一つにマイクケーブルの断線がある。スッパリと切れればまだいいが、たいていは録音中にいつの間にか導通がなくなっていて、後で聞き直して初めて気付くというケースが多い。ケーブルは撚り線なのですべての芯線が切れないと断線にはならないのだが、すべて切れてしまっても断線位置が微妙にずれて重なっているので、なかなか完全な断線にはならない。これ困るのである。ボットやトースターの線だったらそのうち火を噴いたり黒煙を発したりしてすぐに気が付くのだが、弱電ケーブルなのでそうはいかないから困る。あやしい箇所を引っ張ってみるという手もあるが、接触状態がかえって良くなったりして意外とわからない。プッツリと手際よくくたばる単線のケーブルを使うという手もあるけれど、それも何だかなあ・・・。

2016年4月14日 いつの間にか4月の半ば、すっかり暖かくなって若葉の季節になってしまった。前日の夕方からの雨は一晩中降り続き、朝は濃い霧がでて天気も曇りなのか晴れなのかまつたく不明の天気。たぶんキャンプ場は谷川の流れの音ばかりだろうと、西の谷へ出かける。こちらもいつもの場所は避けて、流れの穏やかな場所にセット。でも遠くから聞いているのとは違って期待外れだった。まもなく春も盛り、たまにはどこかへ向出掛けてみたい。
Sample.mp3 5分19秒、6.09MB 前半は谷の上の方で前回と場所はほぼ同じ。ときどき小雨のパラつく天気で、山の斜面からは水滴が滴り落ちている。後半は下流にある貯水池の手前の流れ。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
ストック中の20cmフルレンジユニット。春の間にはなんとかとエンクロージャーの制作をと考えていたが、まだ手を付けていない。制作を始めたら最後2〜3ヶ月は潰れてしまいそう。時間がないというのがもっともらしい理由だが、実は未だにエンクロージャーの形式をどうするのか、まるで決まっていないのである。巨大共鳴管・・・は一度試してみたい気はするが、制作も移動もセッティングも難渋しそう。これはバックロードホーンでも同じようなもの。慎ましいわが家と非力な制作者にはあまりにも大物すぎるのである。といってもバスレフなんかではどうにもならない。小型の共鳴管はどうなのか・・・、と考え中。一度検討してみよう。

2016年4月9日 最初こちらへ来たのだが、前々日の雨で谷川の音ばかりがやかましい。キャンプ時用の方へ行ってみたが、こちらも同じようなもの。遅い桜も週末を待たずして散り始めている。それでもどこかの花見客かやって来てしこたま食い散らかしたらしく、なかなか立派な痕跡を残している。しばらく録音してふたたびキャンプ場の西の谷へ移動。集落の端の山へ上がる坂道には少し階下の開花の遅い桜が一本だけちょうど満開状態になっている。こちらはいつもの場所を避けて流れの静かな所へ。でもこの時間になると航空機の往来が多く、ほとんど絶え間なく上空を通り過ぎる。
Sample1.mp3 2分21秒、2.68MB 下は斜面から滲み出た水が道にまで溢れ、上は木の枝に遮られて空は見えない。薄暗く湿っぽい場所なのだか、音も何となくそんな感じがするのは気のせい?。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
4月に入ってから暖かい晩にはクビキリギスが鳴き始めている。わが家ではまだ鳴いていないので、近所の空き家の近くで録音。ちょうど裏庭の塀越しに背の低い樹木が道路に顔をのぞかせていて、そこで一匹鳴いている。左のスペアナは音声ファイルの最後の部分で、MP3に変換前のオリジナルのWAVファイルで測定。距離は60cmぐらいなので、かなり強烈である。うっかりこのままスピーカーで不用意に再生したりすれば、トウィーターを焼損しかねないレベルだ。虫の声の主要な帯域は10kHz〜15kHzで、21kHzにも少し低いピークがあってダラ下がりで40kHzまで伸びている。マイクの感度は20kHzからはかなり低下しているので、実際のレベルはもっと高くなる。たぶん100kHz以上まで伸びているはず。こういう音源を低ビットレートでMP3に変換すると、たいてい破綻してひどいことになるので、今回は320kbpsで変換。べつにどうでもいいようなものだが、身近な音源では超高域まで伸びているものの一つ。100kHz以上まで伸びているマイクがあれば、本当の周波数特性はどうなっているのか一度見てみたい気がする。
Sample2.mp3 1分54秒、4.37MB クビキリギス。前半は距離3mぐらいの距離、中間は建物の角を曲がって7mぐらい、後半は60cm程。小型マイク"Kalivan"とPCM-M10で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)

2016年4月2日 いつの間にかすっかり春のようになってしまった。3月はわが家の極悪猫が風邪を召して不調。またまた1ヶ月ぶりの更新になってしまった。わが家の食客となり、家憑き猫となってすでに十数年。いつの間にかオレ様よりも先にいい年かっぱらいやがって。猫、もはや若くはないのである。健康には気をつけねば。
久しぶりのキャンプ場、サクランボの生る桜はすでに散ってしまい、ピンク色の桜がいま満開、残りはまだ蕾の状態だ。山桜もすでに盛りを過ぎ、山ツツジが咲き始めている。昨日からのキャンプ客が一組、まだ朝の眠りから覚めていない。9時前になると早々に山歩きの人が一人やって来た。その後も10時頃までに次々とやって来て上の駐車場は満杯、今年はなぜだかずいぶん多い。でも花見の客が一人もやって来ないのはちょっと不思議。以前は2月にはあざやかな緑色に染まっていた谷川もまだ暗い色彩のまま、アカガエルのオタマジャクシも今年は見かけない。今年はなんか変だ。昼近くなると風が強くなってきたので引き上げる。
Sample.mp3 3分3秒、3.50MB 風もなく申し分ない晴れた青い空に暖かい空気、上空をのどかに舞うハンググライダー。でも何だかそっけない朝だ。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
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