2015年6月19日 昨晩から降り続く雨、昼頃には止むだろうと久しぶりに出かけたものの、キャンプ場はあいかわらす谷川の音ばかり。小降りになったのを機にキャンプ場の上の上の池まで上り、そこで昼前まで録音。雨はときおり強さを増し、なかなか降りやまない。暇つぶしに山の上近くまで上ってみたが、道に押し寄せる笹の露でずぶ濡れになるばかり。今年は何だか雨が多い。わが家の側の田んぼも降り続く雨で水浸し、今年はとうとう直播きから田植えになってしまった。
キャンプ場を訪れる人から、夜間に来てみたら蛍が100匹くらいいた、との話。話半分としても結構な数だ。昔は平野にもいたのだが、ずいぶん前に絶えてしまって今はまったく見かけない。以前ここて昼間に何度かヘイケボタルを見かけたことはあるが、幼虫のエサになる貝は谷川にはいない。たぶん生息しているのは上流にある池なのだろう。いちど夜間に来てみたいと思うけれど時間が取れない。
などと書いているうちに、中庭で異様なカラスの鳴き声。地上での狂乱騒ぎが2度におよび、あまりに不気味なので覗いてみると、1羽のカラスが中庭に降りていて、2羽のカラスが屋根の上をあちこち移動し、憤懣やるかたない様子で屋根や樋を突きながら吠え猛っている。地上のカラスはクチバシの黄色い、いや艶々と黒い、やや小柄な、明らかに若いカラス。屋根の上で吠えているのはクチバシに苔の生えた、というより白くなった、いかにも甲羅を経た古株という風体の屈強なカラス。どう見ても何かのリンチのようだが、今のところ羽や血や肉片が散らばっていたりしている様子はない。見ているうちにうずくまっていた下のカラスが立ち上がり、一瞬妙な仕草をした。まるでケガをしてヨタっているような足取りで小さく一回り。いかにも大仰でクサい三文芝居という感じだ。1時間近く威嚇が続いて地上のカラスはたまらず近くの木の茂みの下に移動。ここでも上の2羽は木の上、屋根と、あちこち移動しながら吠え猛る。ところが午後5時を告げる夕焼け小焼けのチャイムが鳴り響くと、すぐに2羽ともどこかへ行ってしまった。これにて本日の業務終了?。そんなバカな。やはりしばらくすると戻って来て、同じことを繰り返して、またどこかに行ってしまう。けっきょく3時間半にも及び、終わったのが暗くなり始めた頃。見ている限りでは、特に息の根を止めるのが目的というわけではなさそう。この若いカラス、なにか怪しからぬ不始末でもしでかしたのか。あすはどこでどうなっているんだろう。
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Sample1.mp3 |
2分36秒、2.99MB キャンプ場の上の上の池の脇の道で。気温は20℃を割っていて、昨晩からの雨もなかなか降りやまない。ついでながら上の画像のヘッドの水滴は、本日のネタに詰まって流している冷や汗や脂汗、では断じてない。それらを洗い流すただの雨滴である。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and
use a headphone) |
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Sample2.mp3 |
2分10秒、2.49MB すでに1時間経過。2羽のカラスも怒りは一向に解ける様子もない。%♪#&♂♀∇※!!!。小型マイク"Slivikin"とPCM-M10で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and
use a headphone) |
制作したスピーカーはその後も不確定な変容を続けている。クセはあまり気にならなくなったが、たぶん耳が異様きわまる音にいよいよ順応してきたためだろう。スピーカーユニットはますます腕白ぶりを発揮しつつある。思ったよりじゃじゃ馬のようだ。至近で聞くアンプのノイズの聞こえ方がずいぶん変わった。低音も少しずつ出てきて、あからさまに不足ということは感じなくなった。といっても自己欺瞞には自ずから限度というものがある。ボク自身はエンクロージャーのエージングというのはあまり信じていない。接着剤の硬化の影響は大きいが、1週間〜1ヶ月でほぼ安定する。板材のストレスもほとんど音には影響がないのでは。平らな合板を切り出して放置しておくと変形する。これを修正すると1日か2日で真っ直ぐになるが、放っておくとまたすぐ元に戻る。たとえストレスがかかっていても板の性質がそんなに変わるとは思えない。合板よりも単板の方がかえって組み立て後にストレスは増えるかも。異常に乾燥した真冬時、木の収縮で蓄積したストレスが突如解放され、真夜中に心臓を凍りつかせるビシッという大音響とともにスピーカーが大破、というのはいかにもありそう。こうなるとストレスの影響も甚大だ。でもむしろスピーカーユニットのサスペンションの軟化と、磁気回路の減磁の影響の方が大きい気もする。ただ確かめるのはなかなかに面倒。とてもそんな暇や時間はない。じゃこの話、なかったことにしとこう。 |