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 日常のありふれた音の記録です
2015年6月
2015年6月29日 下旬になって降り続いた雨で近くの農業用水路は満杯状態。あぜ道も水に浸かって一面水の海、うっかり歩くと川にドボンの状態。と思っていると急転直下で天気は回復、風が強く夜間は寒いくらいになった。去年の夏は夕立はまったくなし、もちろん落雷もゼロ。なんだか不気味である。今年はどうなるのか。今朝も申し分のない澄み切った空に初夏の陽光。さっそく出かけたが、すぐに風が強くなってきた。こんな日はあまり音にはならない。
Sample.mp3 2分01秒、2.32MB またしてもキャンプ場の上の上の池で。天気は上々で日中は気温が上がりそうだが風が強い。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
エッジの劣化で寿命になったスピーカーユニット。すでに後継のスピーカーが居座っているので、さっそく資源ごみに出してもいいのだが、そこは人後に落ちないケチケチ人間。モッタイない!。さらにモッタイないのが不要になったエンクロージャー。木っ端ミジンに打ち砕いて燃えるゴミに、・・・はとてもじゃないけど大仕事。バラす手間だってバカにはならない。なんとか再利用をと考えていたのだが、いくらなんでもEΣシリーズは分不相応。むしろ新しくエンクロージャーを作りたくなる。といってもスタンダードシリーズでは取り付け孔の口径の縮小が必要だ。これは意外に面倒。そこで寿命になったユニットを修理して再利用することにした。ユニットはすでにエッジのダンプ剤が軟化してコーンに滲み出しはじめ、余命いくばくという状態だ。接着部分を剥がさないように、ラッカーシンナーと綿棒とティシューでできるだけダンプ材を除去。そのあと特に軟質の浴室用のシリコンコーキング剤を、これもラッカーシンナーで4倍くらいに薄めて塗布する。ただ中途半端に一日間隔をおいて数回全面塗布したのは失敗。必要以上に厚塗りになった上に、コーキング剤がふやけて表面が汚くなってしまった。この季節だと一周塗っているうちに溶剤は揮発してしまうので、続けて何回か塗り重ね、あとは隙間のできそうなところにスポット的に塗布して、一気に仕上げる、というのが良かったかも。さらに錦糸線の接続部分の塗料の隙間やヒビから青緑色の緑青のようなものが噴き出している。粉末というより飴状の粘り気のある物体である。これも除去して隙間やヒビを瞬間接着剤で補修。ただ根本的な修理にはならないので、やがて腐食が徐々に進行して致命的な事態になりそう。結局なんの変わり映えもない、十年一日の言葉通りになってしまった。ま、それもいいかも。そのうち安価なホーントゥイーターでも探してみよう。

2015年6月19日 昨晩から降り続く雨、昼頃には止むだろうと久しぶりに出かけたものの、キャンプ場はあいかわらす谷川の音ばかり。小降りになったのを機にキャンプ場の上の上の池まで上り、そこで昼前まで録音。雨はときおり強さを増し、なかなか降りやまない。暇つぶしに山の上近くまで上ってみたが、道に押し寄せる笹の露でずぶ濡れになるばかり。今年は何だか雨が多い。わが家の側の田んぼも降り続く雨で水浸し、今年はとうとう直播きから田植えになってしまった。
キャンプ場を訪れる人から、夜間に来てみたら蛍が100匹くらいいた、との話。話半分としても結構な数だ。昔は平野にもいたのだが、ずいぶん前に絶えてしまって今はまったく見かけない。以前ここて昼間に何度かヘイケボタルを見かけたことはあるが、幼虫のエサになる貝は谷川にはいない。たぶん生息しているのは上流にある池なのだろう。いちど夜間に来てみたいと思うけれど時間が取れない。
などと書いているうちに、中庭で異様なカラスの鳴き声。地上での狂乱騒ぎが2度におよび、あまりに不気味なので覗いてみると、1羽のカラスが中庭に降りていて、2羽のカラスが屋根の上をあちこち移動し、憤懣やるかたない様子で屋根や樋を突きながら吠え猛っている。地上のカラスはクチバシの黄色い、いや艶々と黒い、やや小柄な、明らかに若いカラス。屋根の上で吠えているのはクチバシに苔の生えた、というより白くなった、いかにも甲羅を経た古株という風体の屈強なカラス。どう見ても何かのリンチのようだが、今のところ羽や血や肉片が散らばっていたりしている様子はない。見ているうちにうずくまっていた下のカラスが立ち上がり、一瞬妙な仕草をした。まるでケガをしてヨタっているような足取りで小さく一回り。いかにも大仰でクサい三文芝居という感じだ。1時間近く威嚇が続いて地上のカラスはたまらず近くの木の茂みの下に移動。ここでも上の2羽は木の上、屋根と、あちこち移動しながら吠え猛る。ところが午後5時を告げる夕焼け小焼けのチャイムが鳴り響くと、すぐに2羽ともどこかへ行ってしまった。これにて本日の業務終了?。そんなバカな。やはりしばらくすると戻って来て、同じことを繰り返して、またどこかに行ってしまう。けっきょく3時間半にも及び、終わったのが暗くなり始めた頃。見ている限りでは、特に息の根を止めるのが目的というわけではなさそう。この若いカラス、なにか怪しからぬ不始末でもしでかしたのか。あすはどこでどうなっているんだろう。
Sample1.mp3 2分36秒、2.99MB キャンプ場の上の上の池の脇の道で。気温は20℃を割っていて、昨晩からの雨もなかなか降りやまない。ついでながら上の画像のヘッドの水滴は、本日のネタに詰まって流している冷や汗や脂汗、では断じてない。それらを洗い流すただの雨滴である。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
Sample2.mp3 2分10秒、2.49MB すでに1時間経過。2羽のカラスも怒りは一向に解ける様子もない。%♪#&♂♀∇※!!!。小型マイク"Slivikin"とPCM-M10で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
制作したスピーカーはその後も不確定な変容を続けている。クセはあまり気にならなくなったが、たぶん耳が異様きわまる音にいよいよ順応してきたためだろう。スピーカーユニットはますます腕白ぶりを発揮しつつある。思ったよりじゃじゃ馬のようだ。至近で聞くアンプのノイズの聞こえ方がずいぶん変わった。低音も少しずつ出てきて、あからさまに不足ということは感じなくなった。といっても自己欺瞞には自ずから限度というものがある。ボク自身はエンクロージャーのエージングというのはあまり信じていない。接着剤の硬化の影響は大きいが、1週間〜1ヶ月でほぼ安定する。板材のストレスもほとんど音には影響がないのでは。平らな合板を切り出して放置しておくと変形する。これを修正すると1日か2日で真っ直ぐになるが、放っておくとまたすぐ元に戻る。たとえストレスがかかっていても板の性質がそんなに変わるとは思えない。合板よりも単板の方がかえって組み立て後にストレスは増えるかも。異常に乾燥した真冬時、木の収縮で蓄積したストレスが突如解放され、真夜中に心臓を凍りつかせるビシッという大音響とともにスピーカーが大破、というのはいかにもありそう。こうなるとストレスの影響も甚大だ。でもむしろスピーカーユニットのサスペンションの軟化と、磁気回路の減磁の影響の方が大きい気もする。ただ確かめるのはなかなかに面倒。とてもそんな暇や時間はない。じゃこの話、なかったことにしとこう。

2015年6月9日 朝には雨も止んで午前中は曇り、のはずだったがなかなか降り止まない。そのうち止むだろうと、小雨の中をかまわず出かける。キャンプ場の上の2つの池は満杯で谷川の音はゴーゴーとやかましい。しばらくキャンプ場で雨宿りをしながら近くの木の下にマイクを置いて録音していたが、ほとんど止んだので上の池まで上ってみる。道は草ぼうぼうで気持ちがいいが、雨に濡れた草でズボンは水浸し。もうすぐ草刈りになるのはちょっと寂しい。去年まで鳴いていたコッチヘコイ・ウグイスの声は今年は全く聞かなくなった。といっても代わりの新しい鳴き方が登場したわけでもない。どうなっているんだ。かわりに増えてきたのがキビタキ。どちらも大音声のやたらと喧しい鳥だ。しかも近くで聞くと悪声、というよりけたたましいばかりの嬌声。録音していてマイクに異常接近でもすると致命的、たちまちレベルオーバーで歪んでしまう。
Sample.mp3 2分27秒、2.80MB キャンプ場の上の上の池の近くの林の中で。ときおり小雨も降って来て閑散とした朝だ。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
作成したスピーカーのユニット保護用のグリル。実はコレ、台所の流しの排水口に取り付けるゴミ除けの金網である。開口率が大きく、周辺がゴムでダンプされていて、ちょうど8cm用、10cm用、12cm用とそろっているので手軽でいいが、気になることもある。周辺のゴムとバッフルの間の空隙で起きる共鳴。そこで吸音材として周辺部に防水タイプの隙間テープを貼り付けてみた。結果、は一聴して分かるほどの差が出た。当然音質は向上、のはずがこれがとんだ大間違い。音も音場も明らかに劣化。委縮した音場と安物のラジオが鳴っているような異様な音、あわてて引き剥がした。なぜだかよく分らない。
バックロードホーン・共鳴管・後面開放型バッフルといえば、のびのびとした開放的な音。密閉型といえば頭を抑えつけられた詰まったような音、というのは昔からよく言われているが、なぜなのか。もしかすると断熱圧縮・断熱膨張の非線形性と関係があるのかも知れない。密閉型では非線形に増大する背圧でユニットの振幅にリミッターがかかる。逆にバックロードホーンや共鳴管では効率が増大。のびのびとした開放的な音は、ダイナミックレンジを実際よりも拡大して再生しているのかも。密閉型のコンプレッサー的効果と、バックロードホーンや共鳴管のエキスパンダー的効果。やはりどちらも異常なのかな。
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