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 日常のありふれた音の記録です
2015年4月
2015年4月30日 本日は最近ご無沙汰している上山田方面へ。天気は申し分ないし騒音もほとんど聞こえないのだが、来て間もないうちに風が出てきた。こんな日はあまりいい音には巡り会わない。マイクをセットしてあとは山裾の堤防に下りてお散歩。堤防の周りは薄紫の藤と桐の花が満開である。春先にくたばっていたタヌキはすでに舎利になって生い茂る草葉の陰、滋養分を残らず吸い取られて影も形も見当たらない。風も強くなってきたし所用もあるので9時過ぎには引き上げ。考えてみたら堤防沿いに風当たりの少ない谷の反対側に回り込んで録ればよかったかも。
最近イノシシが出没している、とはこの前来た時の地元の人の話。時々足跡が付いているのを見かけるという。ごく最近、2〜3年前からお出ましになっているらしい。地面が畑のように耕されているのを見たという人もいる。鹿の方はずいぶん前から出没している。実物にはまだ遭遇していないが糞らしきものは目にしている。どちらもたぶん山伝いに北の方からやって来たのだろう。このあたりの環境も昔と比べると次第に変わってきているらしい。このうえクマだのサルだのが出てきたりしたら大変である。特に後者なんか何をしでかすか分らないから、山の中で録音なんかしている身としてはあまりお目にかかりたくない存在ではある。
Sample.mp3 2分40秒、3.06MB 春たけなわ・・・にしてはわびしい音。やはり風、かな。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
最近わが家の極悪猫のメシの食い量が増えている。外食を食いはぐれているのである。近所でネズミが払底しているらしい。ネズミ算というのがあるが、とうとうその元手のネズミまで食い尽くしてしまったようだ。散歩に出ると、以前ネズミを見つけた場所を何度も何度も覗いてみる。でも同じ柳の下にドジョウ、いや石の陰にネズミはいないのである。そこは憐れな猫のコケの一念、散歩に出る度に念入りに調べる。夜も遅くなると、近所の納屋に泊まり込んでネズミ狩り。それでも成果はちっとも上がらない。その方がご主人様としては安心なのだが、ネコは憤懣やるかたなし。まあそのうち元手のネズミがどこからか湧いて出るだろう。でもな猫よ、人間じゃあるまいし元手まで食い潰しちゃお仕舞いだぜ。

2015年4月18日 このところキャンプ場にうんざりして西の谷へ。めずらしく猫が寒がっていると思ったら、道々うっすらと霜が降りている。それでも陽光は強く申し分のない晴天、昼近くなれば暖かくなりそうだ。しばらく降り続いた雨で谷川の水も増加。民家の直ぐ上の池に流れ込む竹藪の中の浅い流れもささやかな音を立てている。しばらく谷の上の、道が谷川と交差する辺りで録っていたが、下からやってくる騒音も少なくなってきたので30分ほどでこちらの流れのそばに移動して、そのまま昼前まで録音。気温の変化が大きい季節なので、同じ場所でも3時間近く録っていると時間とともにどんどん音が変わっていく。これはこれで変化があってなかなか面白い。明日はまた雨かな。
Sample.mp3 3分31秒、4.03MB 遠くのけたたましいウグイスの声で秘めやかに始まる春の朝。やがては五月蠅の登場で楽しくも五月蠅い朝に・・・。春うらら、何とものどかな一日だ。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
去年の春に更新したアンプとCDプレーヤー、そういえばもう1年になる。その後のエージングの結果ってどうなっているのか。最初の音には唖然愕然茫然自失。なんだか膨らんでモヤついた低音にレンジが狭く寝ボケたような音。すぐにでも売り飛ばして・・・と思ったほどだったが、音は数時間、数日のうちに急変し、1〜2が月を過ぎるころから一般的な評価の、ふくらみ気味の低音とややクセのある高音という音に変化。半年を過ぎると低音の膨らみはそれほど気にならなくなり、むしろ中音の落ち込みが気になるようになった。でもって1年経過。低音の膨らみはほとんど気にならなくなり、中音の落ち込みも軽減。初期のクセはかなり取れてきたが、高音に金属的ではない硬質感がある。でもこのあとも1〜2年は徐々に変化しそう。まだ希望はあるかも。それとももしかして変化しているのは自分の耳の方?。ケチケチオーディオ、安物人生もまた楽し。とことん気長にいきましょ。

2015年4月11日 数日の雨続きでいささかうんざりした気分。今朝はなんとか曇り空で持ちこたえている、しかも予報では午後からは晴れ?らしい。それではとさっそく出かける。でも降り続いた雨で谷川の水量は増加。キャンプ場は上から下までゴーゴー言う谷川の音だらけだ。しばらく上の方で録っていたが、これはダメだとキャンプ場の前の林の入り口に移動。ところが録音していると後から後から車が通り過ぎる。次から次へと滅多にないほどの大量の車である。一体何ごとなのか。降り続いた雨で増水しているというのに、業者がやって来て崩れた谷川の改修工事を始めた。何やら長々と相談しているらしい話し声と、時々川底を掘り返すショベルカーの音が聞こえてくる。果ては山歩きの人たちまで下りてきて、前々回の子供たちと同じようなことを言いながら通り過ぎる。人の通る場所では毎度のことで聞きなれた会話だが、二十数年間いっこうに変わらない。
Sample.mp3 2分34秒、2.94MB やはりここも谷川の音ばかり。離れて聴いていると結構いろいろな音がしているように思えるのだが、わずかの距離の差でずいぶん印象は違う。現場の音をそのままリアルタイムに聞いてみたい気がする。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
工事の音がいよいよやかましくなっので、キャンプ場の上の二つの池の間に移動。こちらもやはり谷川の音ばかり。しかも途中で軽トラックが下から上ってきた。30分ほどであきらめて撤収。キャンプ場に下りていくと家族連れで十数人が上の方まで歩いてきている。下の方では昼食の準備中だ。それほど広くもない駐車場には二十数台の車が詰め込まれている。サクラはほとんど散ってしまっているが、一週間遅れの花見なのか。それとも葉桜見物?。それにしても今年の春は雨ばかり。ホントにイヤんなります。

2015年4月7日 前日は夜半から雨。朝起きるとまだ降り続いている。8時を過ぎると小降りになってきたので出かける。雨の日もなかなか悪くはないのだが、気温が低いうえに風が強い。キャンプ場の桜はすでに盛りを過ぎ、葉が茂り始めていて、道のあちこちは風で飛ばされた花びらの絨毯に覆われている。山の斜面はちょうど山ツツジが満開状態。雨の音を期待したがすぐに止んでしまい、強まってきた風に音も吹き飛ばされて期待外れの一日になってしまった。昼前には引き上げ。途中で老夫婦が二人きりで炭火のコンロを囲み、わびしくお花見しているのに出会う。でもこういうのもなかなか悪くはないな。それに何やら美味そうな匂いもしてくる。こちとらもとっとと帰ってヒルメシかっ食らうべし。
Sample.mp3 2分23秒、2.73MB グッと冷え込んで風も強い日。朝のうちはそこそこに音もあったのだが、、あっというまに吹き飛んでしまった。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
雨が続くと庭の片隅に出現してくる怪しの生命体。海藻のような色彩のブヨブヨした不定形のゼリー状の物体である。ひ弱な見かけによらず予想外に成長は早い。昨日はたしかなにもなかったはず・・・が翌日には一面に姿を現す。しかしコレ、何を滋養分にして育っているのか。もちろん葉なんて無いし、ひっくり返してみても根すらあるようには見えない。地面の上にただ転がっているばかり。毎年のことだが何とも不気味である。これがホントの根も葉もない話?。
製作中のスピーカーは一応組み立て完了。やはり思った通り随所に不具合発生。真っ直ぐに修正したはずのバッフルの反りはいつの間にか元通り。予想はしていたので、端の方からグイグイ曲げながら釘で固定していく。でもなかなか完全には直らない。板の裁断も誤差があるから、あちこちに隙間やズレが発生。これは仕方がないので後で隙間を埋めたり、はみ出たところを削ったりする。裏面や底面は見えないから、少しくらいの見場の悪さには目をつぶる。グラつかなければそれで良し。けっきょく出来上がるのはとても直方体とは呼べない怪しげな箱である。隙間ができると致命的なので、接着剤もてんこ盛りにしこたま盛り付ける。結果あぶれ出た接着剤まみれになる。側板の2枚重ねは思っていたより楽。トントントンと調子よく釘を打っていたら打ち損なって、ボコッ。オイラも凹みました。万年初心者のスピーカー工作、いつまでたっても進歩がない。

2015年4月2日 このごろ菜種梅雨。雨の間の一日だけの晴れの日。せっかくだからと早朝から出かける。キャンプ場にはすでに10秒の差で先客。久しぶりなので話をしていたら、ただでさえ遅い早朝が名目ばかりの朝になってしまった。キャンプ場の桜は一部が満開。ただいろいろ種類があるので1〜2週間かけて順次開花というところ。花の色も濃密なピンクから真っ白までさまざま。サクランボの味も各種各様だが、これはまた後のお楽しみ。上の池まで登ってみたらすでに山ツツジが満開。10時を過ぎたあたりから団体の花見客が家族連れでつぎつぎとやってきた。駐車場は満杯状態。いつもの山歩きの人もやってくる。今日はなかなかにぎやかだ。風が強くなったので11時前に引き上げる。こんどの週末も晴れるといい。
Sample.mp3 4分20秒、4.97MB たぶん子供に限らず、ごく普通の人のごく普通の反応だろう。こういうのを聞くと立体音響ってマイナーなんだなと改めて思ってしまう。では普通でない人の普通でない反応は?、たぶん「・・・・・・・」。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
久しぶりのスピーカー工作。いちおう順調に進んではいる。この際だから徹底的に事前準備を行なう。バッフルの反りはテンションをかけて修正する。でも組み立てる時にはまた反っているだろう。根性が曲がっているから釘なんて真っ直ぐに打てっこない。そこで釘の下穴を前もって開けておく。でも下穴自体曲がっているから、何をやっているのか分らない。不都合が出ないように組み立て順序も徹底的に検討する。たぶんこれも組み立てている最中にまた考え込むだろう。そんなことをやっていると結構な手間になるし、必要な工具もつぎつつぎと増えてくる。板取効率重視のケチケチ設計。安価な板を安価にカットしてもらい、そのまま長期間放置。やっと腰を上げて組み立て始める頃には、裁断誤差に加えて板の反りや収縮も多大に発生。板材も安物だから見場も良ろしくない。けっきょく大手間になった上に、仕上がりも最悪になる。ケチで怠惰な人間の陥りがちな哀れな結末である。無駄は出ても構造と組み立てやすさ重視の板取設計。高価でも良質な板材を正確にカット。工具も必要なものを前もって準備しておく。裁断が終わったら間髪入れずすみやかに組み立て。やっぱりこれが正道かな。でも歪んだ板を修正して組み立てるのと、正確な板を組み立ててから歪むのと、どちらが良いのかは分らない。
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