<< >> 過ぎ去った時からへ HOMEへ

 日常のありふれた音の記録です
2015年3月
2015年3月28日 3月も終わりになって随分春めいた天気になってきた。キャンプ場のサクランボの生る桜は満開。山全体が紫がかった新芽の色に染まっている。山のあちこちにある山桜もちらほらと咲き始めた。桜ってあまり好きじゃないけれど、サクランボの生る木は大歓迎。花より団子、いやサクランボ。ずいぶんと現金なのである。桜の花といえば薄いピンク色。でもこの桜、花の色はなんとも言えない妙な色である。掘り返していると土の中から出てくる肥え太った白蛆の肌の色。ちょっと不気味だ。変な色といえば薄緑色の桜もある。来週あたり暇ができたら散歩がてら見に行ってみよう。3日続きの好天も今日が終盤、明日はそろそろ雨だな。
Sample.mp3 2分56秒、3.37MB ほとんど静寂そのものという感じだが、遠くから見ていると結構いろいろなことが起こっている。でもそれは音にはならない。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
メインで使っているスピーカーがそろそろ寿命。今年一年持つかどうかわからない。エッジの経年劣化である。ユニットの交換という手もあるが、現在適当なものはないし、まだストック状態のものが顔をそろえて出番を待っている。ということでさっそく製作開始。てもスピーカー工作の万年初心者にとっては結構な難行苦行なのである。問題は山積み状態。まずは板材の裁断誤差。普通のホームセンターだからどうしても微妙な誤差が出る。コンマ数ミリ。下手くそなボクなんかがいまさらカンナで削ったりしたらさらに悲惨なことになる。どこかへ逃がすしかない。裁断の直角も出ていないので2枚重ねるとズレが出る。これはイヤでも後で削るしかないか。ケチだから板取の効率優先で設計したので構造が中途半端、組み立て順序も悩みの種だ。どこをどういう順序で組み立てても矛盾発生、まるで解けないパズルである。さらには裁断した板の反りもある。バッフルなんかが反っていたのではサマにならない。これは臨機応変、組み立て中に修正するしかない。まっすぐに精度よく裁断された良質な板を、トンカチ片手にトントン拍子で組み立て、というわけにはいかない。今年は長く悩ましい春になりそうだ。

2015年3月21日 ここ数日とても暖かい。明日の事はとうてい知れないが、とりあえずの臨時の春。天気は良し。午後に時間が空いたので散歩がてら出かける。まずは一山超えて南の方角へ。といっても毎度のことながら行き着く先は海。一番近い小さな浜辺は護岸工事で入れない。さらに南へ下って海岸へ突出した工場の裏の小さな浜辺へ。帰り道に所用があって一時間ほどしか余裕がない。潮も引き始めた頃なので、岩場へ下りて3ヶ所ほど場所を移動して録音。風も少し強く、いつものことながら波の音ばかりだ。
Sample.mp3 2分34秒、2.94MB 海岸から突出した工場の裏の狭い山を越した海岸で。毎度変わり映えのしない波の音だ。小型マイク"Kalivan"とPCM-M10で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
ハイサンプリングレート対応の録音機のマイクの周波数特性はどうなっているのか。出来れば20kHz以上のレスポンスも十分に欲しいところ。メーカー発表の資料がある場合もあるが、実際の周波数特性はどうなのだろう。自分で実測してみる価値はありそうだ。上は測定用のマイクRP−3800E。公称20Hz〜20kHzフラット。実測してみると、たしかにスペックのとおり20kHzまで一直線。そこから急降下で40kHzに小さなピークがある。それでも10kHzのレベルに比較して、30kHzで−22dB、40kHzで−20dBくらいはある。周波数特性が波打っているが、たぶんマイクスタンド代わりに使用した三脚の反射の影響だろう。下はPCM−D50の内蔵マイクでマイク正面の周波数特性。16kHz辺りから下降し始め、30kHzからは急降下。10kHzのレベルに比較して、20kHzで−12dB、30kHzで−23dB、40kHzで−46dB。これだけ比較しても優劣は決められないが、せっかくのハイサンプリングレート機なのでもう一つ高域の伸びが欲しいところ。せめて50kHzあたりまでは十分なレスポンスを確保したい。ところで周波数特性の1.5kHz以下が描画されていないが、いったいどういうわけなのか。マイクの周波数特性の測定となると、少なくとも周波数特性のわかっている安定した音源が必要。でもそんなものを素人がおいそれとは用意できない。実は測定に使用した音源は、スーパーなどで買い物をしたときに付けてくれるポリ袋。これをくしゃくしゃにして手で揉むと、多少の上昇・下降はあるものの、2kHz以上がほぼフラットになる。高域がどこまで伸びているのかは不明。でもおおよその周波数特性の傾向を知るのにはなかなかお手軽で便利である。

2015年3月3日 時は春。日は・・・雲の布団の中で寝ぼけ眼。朝が来たのもご存じない。カタツムリだってまだ越冬中だ。曇ってはいるがなんとなく暖かそうなので、薄着で出たのは大間違い。霜はうっすらと降りしてるし、風は異様に冷たい。出かけた場所は前回に同じ。来た時にはそこそこににぎやかと思ったのも間違いだった。後で聞いてみたら航空機と車の騒音ばかり。毎年の事だが3月ってどうも苦手である。湿っぽい空気と冷たい風、ほの暗く陰鬱な空。春とは名ばかりの騙りの春である。それでも地上はそんな事にはおかまいなく少しづつ春の準備は進んでいる。10時を過ぎると風が強くなり、寒さも厳しくなった。午後からは雨になりそうだ。
Sample.mp3 2分36秒、2.99MB 前回と同じく一番下の池の畔で。ハンターに狙われるせいか。平地にの鳥に比べると警戒心が非常に強い。それにしても春が途中で気を悪くして引き返しそうな声だナ。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
山から下りて一番下の池の堤防沿いに歩いていたら、なにやら異様な臭い。どこかでなにかがクサッているという感じの腐敗臭である。悪腐れした肥料のようでもあるが、それらしき現物は見当たらない。けっきょく帰り道で見つけたのは、堤防の下の側溝のそばに横たわるタヌキの死体。まだ成体にはなり切っていない大き目の子ダヌキである。実は前回来た時も一番上の池の畔で水面に張り出した木の枝に子ダヌキの死体が引っかかっているのを見つけている。どちらも外傷は見当たらないので病死か餓死。そういえば秋に姿を見せていた近所の3匹の子ダヌキも今年になってから1匹しか目にしていない。最近裏庭に転がっていた腐敗した蛇の死体が食われていたのを目にしてもいる。食糧不足?。タヌキの数はむやみに増えたりしないから、生まれる数にしたがってくたばる子ダヌキの数も決まっている。でも大抵の生き物はそんなもの。増え続けているのは人間くらいかも?。もしかしていつの日かできるかもしれない地球動物園。人類の飼育区の看板に大書して曰く、「人口調整中です、絶対に餌をやらないで下さい」。
▲UP 過ぎ去った時からへ HOMEへ