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 日常のありふれた音の記録です
2015年2月
2015年2月17日 前日は夜半から雨。わが家の極悪猫はネズミ狩りに出られなくて不満たらたら。でもご主人様としてはこの上なく安心である。今年は例年に比べ異様に音が少ない。本日は少し早起きして上山田方面へ。草ぼうぼうだろうと思って来てみたら予想はずれ。最近車の通った跡もある。むかし初めてここに来た時は鬱蒼とした細い道で、このまま進んで行って大丈夫なのだろうか、どこかへ恐ろしい場所へ迷い込むんじゃないだろうかと不安になったほどだから、今はずいぶん見通しも良く開けてしまった感じがあるが、でもその分耕作を放棄された田畑もある。この先どうなっていくのかちょっと心配でもある。こちらも来てみたもののやはり音は少なく、上空を通過する航空機ばかり。今更しかたがないので午前中いっぱい録音。後で聞き直してみたら、遠くでウグイスが鳴き始めていた。
Sample.mp3 3分14秒、3.70MB 一番下の池の畔で。遠くでかすかにウグイスの声、春遠からじ?。そんなこたねぇ〜。それにしてものべつ幕なしに飛行機の音ばかりだ。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
前回購入したスピーカー用のターミナル。10cm〜12cmのユニット用としては見た目のバランスがいいのだが、20cmクラスにはちょっと小さめ。バランス的にはもう二回りくらい大型のものが欲しい気がする。サブウーファーなんかには5.5スケア以上のケーブルを使う場合もあるから大型のターミナルは必須。うっかりケーブルを足で引っ掛けたくらいでターミナルがぶっ飛んでしまっては困る。工具で締め付ける端子台というのはいくらでもあるが、でも手締め式の大型ターミナルって意外と少ないのである。電流容量100A、200Aというターミナルはあるにはあるが、ほとんど同じような大きさだったり、グイグイ締め付けているうちにすぐにネジが飛んでしまいそうだったりと、なかなか思うようなものがない。どこかの校舎の片隅の実験室。目をショボつかせた年老いた講師が、すっかりよじれて解れてしまった使い古しの極太のケーブルを、生きたまま震える手で無造作に巨大な端子に繋ごうとしている。傍では学生たちが、今にショートしてドカンと火を噴くんじゃないか、とビクビクしながら見守っている。そんな頼りになるターミナル、どこかにないかな。

2015年2月12日 なにやらもやついて行く末の定まらない天気だが、どうにか晴れそうなので出かける。キャンプ場を訪ねてみたがほとんど無音状態で遠くから聞こえる早朝の車の音ばかり。引き返して西の谷へ登ってみたがこちらもあまり変わらない状態。仕方がないので場所を変えながら10時過ぎまで録音。去年は通れなかった谷の奥の道も、いつのまにか笹が刈り取られて山の上まで通じている。晴天の空もしだいに一面の雲におおわれて、やがて雨。もう帰ろうかと思っていたら、空の瞼がパチリと開くように突然雲一つない晴天になる。変な天気だ。10時半過ぎからまたキャンプ場に移動。こちらは山歩きのご夫婦が来てリュックを背負い準備中。まだ会ったとのない新顔の人である。キャンプ場も相変わらず静寂そのもの。空も曇りがち。やっと15分ほど録音して昼前に退散。午後遅くになると強い風が出てきて夕方にはまた雨になる。やっぱり変な天気だ。
Sample.mp3 2分51秒、3.26MB キャンプ場にて。オイラの音はどこだ?。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
ユニットがストック状態のスピーカー。板材はすでに購入済み、カットもしてもらっているが、ターミナルがショップに在庫がなくて入手できないので保留中。最近入荷したので早速購入した。スピーカーのターミナルとしては多分大型の部類になるんじゃないかと思う。ネジはM8、ツマミは熱可塑性の樹脂ではなく古色蒼然のベークライト製、電流容量50A。いったい何に使うのものなのかもよく分からないし、もともとオーディオ用の製品ではない。フツーにスピーカー用ターミナルを買ってくればいいのだが、概して細め小さめ。天板に取り付けるとデザイン的に今一つで、なんだかとても貧弱そうに見えるのである。だいいちうっかり者のボクなんか、直ぐにどこかにぶつけたりして壊してしまいそうで心配だ。取り付けはなかば埋め殺しになるので、万一壊れたりしたら交換が大変である。本来スピーカーターミナルではないから使いやすいとは言えないし、音質にも大いに疑問がある。それでもこの丈夫さにはそこはかとない安心感がある。一時メーカー製のスピーカーシステムにも使われたことがあるくらいだからそんなに悪いわけでもなさそう。このターミナル、いったいいつ頃からあるのか。むかし要らないからともらってきた’73年版の太古カタログには載っている。すでに42年。ツマミの形に変遷はあるが、本体は変わっていない。ひょっとすると半世紀くらい作っているのでは。メインアンプのスピーカーターミナルなんかヨダレが出そうなほどバカでかいものがあるが、構造が違うから使えないし、入手できるのかどうかもわからない。そもそも入手できたとしても高くて買えない。使用するユニットが、こちらも誕生以来半世紀。ちょうどいい取り合わせなのかも?。

2015年2月4日 天気予報は芳しくないが、早朝から申し分のない晴天。霜もうっすらという程度。風もない。2月ともなるとずいぶん様相は変わってくる。一日は目に見えて長くなり、陽光もはっきりと分るほど強さを増したきた。お天道様にリキをつけてもらったわが家の雑草は、本来の凶暴さを取り戻してふたたび蔓延りつつある。いつもの通りキャンプ場へ出かけたが全く音のない状態。すぐに西の谷へ回ってみたが、こちらはなにやら始まっているらしく、エンジンの音が聞こえ、谷の奥は煙に巻かれている。ふたたび引き返して、一番上の小さな谷川の支流のひとつにマイクをセット。そのまま昼前まで3時間近く放りっぱなしにしておいたが、結局谷川の流れと頻繁に入る航空機の音だけ。こんな日はなんだか空しい。
Sample.mp3 1分59秒、2.38MB もはやコメントの付けようがない退屈な音。でもまあこれも長い時の中の一つの音ではある。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
3%程度の過酸化水素の溶液、消毒用。わが家の必需品である。夜中にネコが奥歯に物がはさまったような面妖な声を上げて帰ってくる。奥歯にはさまっているのは言うまでもなくもちろんネズミである。満足のいくまでいたとことんいたぶったあとは、バリバリと食い散らかしてお召し上がりになる。当然ながらあたりには血と内臓の端キレが散乱する。最近は皿代わりの紙をあわてて敷いてやるが、時には間に合わないこともある。木の床ならともかく、絨毯や畳となると奥深く染み込んだネズミの痕跡を取り除くのは簡単ではない。そこで登場するのがこの薬品である。サッと散乱物を取り除いたあとはコレを垂らすとシュワシュワと発泡、拭き取って何度か繰り返すと汚れは分解してきれいに拭い去られる。濃度の濃いものは発泡作用を利用して洗浄用としても使われるが、これは目に入ると大変キケン、手に付着するとしばらくして激痛が走り真っ白けになる。安価な品だがあるといろいろ重宝する薬品だ。部屋の床がしばしば血だらけになるご家庭にはお勧めの常備薬である。
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