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 日常のありふれた音の記録です
2014年11月
2014年11月23日 このところ暖かい日が続いているのはありがたい。少しばかり早起きしていつものキャンプ場へ。少々霧っぽい天気だが、とりあえずは晴天だ。喜んで来てみたものの、前日とは打って変わって音なしの世界。おまけに遠慮を知らない下界の騒音が、亡者が地上へ這い登るように執念深く這い上がってくる。キャンプ場には昨日から連休を利用してのキャンプ客。あちこち歩き回っているうちにふと気が付いたのだが、今日は異様なほど航空機の音が聞こえない。まさか休日だから便の数が激減・・・なんてことがあるはずはない。たぶん気象条件のせいだろう。耳を澄ますと時折かすかに聞こえてくるのが確認できる。それにしても前回とはまるで桁違い、二桁くらいの差がある。キャンプ場のサクラは今年は病気がちで散々だったが、今日はベシベシと折り取られてキャンプの焚き木の役を演じている。サクラでいるのもまんざら楽じゃなさそう。オラそんな生活、やだ。
Sample.mp3 2分21秒、2.70MB キャンプ場の上の上の池の畔で。頭上で鳴いているのはカラスだが、向こう岸でわめいているのはアオサギ。どちらも鳴き声の周波数成分は主に1kHz〜5kHzの間に幅広く分布していて、目で見てもそれほど大差はないが、実際の鳴き声はずいぶん違う。でもどちらも悪声なのは変わりがない。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
乾電池といえば蓄電池。鉛蓄電池というのは昔からあるが、中身が液体のなので携帯機器には使えない。小型で液漏れのないコロイドバッテリーとかアルカリ電池とかもあったが、Ni−Cdバッテリーの登場で置き換えられた。最初のDATのTCD−D3も急速充電のNi−Cdバッテリー。でもバッテリーのトラブルにはずいぶん悩まされた。駆動時間が2時間程度と短いうえに充放電管理が面倒。そのうえ1年ちょっとで使用不能になった。充電方法に無理があったようだ。その後の3台のDATも同じようなもの。予備をたくさん用意しておけばいいようなものだが、なにしろ専用の充電池は高価だし、数が増えれば十分な充放電管理が不可能。結局バッテリー不良の温床になる。TCD−D7、TCD−D100になって駆動時間は4時間にアップ、乾電池も使えるようになって、ずいぶん楽になった。それでもその後の大容量化したNi−MHバッテリーにはまたまた悩まされた。なにしろ自己放電が大きいので、充放電の管理が面倒。寿命も短かった。使おうと思ったときにはすっかりダメになっている。10年前のTCD−D100に付属していたNi−Cdバッテリーはまだ現役だが、当時使っていた大容量Ni−MHバッテリーで生き残っているものはない。現在はPCM−D50と長期保存に耐えられるNi−MHバッテリー。ほとんどバッテリーに気を使わなくなった。この上を望むのは罰当たり?。でも不満がないのが少々不満かな。これじゃ文句のつけようがないじゃないか!。

2014年11月19日 またまた所用で出かけられないでいるうちに半月が過ぎてしまった。このところずっと冬並みの天気で昼間も温度があまり上がらない。夜間は冷え込むが、霜は降りていないから真冬にはまだ遠い。久しぶりに出かけてみたら結構にぎやかになっている。でも3時間近く録音してみたが、最初から最後まで航空機の音ばかり。数分おきに上空を通り過ぎる。今日はやたらに多い気がするが、気象条件にもよるのかな。
キャンプ場の上の谷川沿いの道、この頃なにやら香しい匂いがする。死臭である。よく見ると斜面の木陰に大きな動物の死体が転がっている。夏なら事すみやかに進んで肥やしになるのだが、この季節だからなかなか熟成は進まない。昔は人間もそのまま埋められて肥やしになった。とくに先住民なんてものは有り余るほどの良質の肥やしになり有効に利用された。でも現代ではあまりにも原料が多すぎる。そのへんに肥料としてに撒き散らせば疫病蔓延の元凶になりそうだ。死臭といえばその昔、クラーケンが海岸に近寄りすぎて帰れなくなり、そのままくたばって付近の村々の住民を半年にわたり苦しめたという話をどこかで読んだことがある。なにせ体の周囲が2km半、並たいていの臭いではない。大きさは比べ物にならないとはいえ、こちらも春までは香りそう。
Sample.mp3 2分28秒、2.83MB キャンプ場の上の上の池の道で。ひっきりなしに上空を通過する航空機の音がめずらしく途絶えた7分ほどの隙間。そこから切り出してみた。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
長い間サブシステムに回されているCDプレーヤー。本体はあまり操作性が良くないが、リモコンもそれに勝るところがないのであまり使わない。ある日眺めていて、そういえばしばらく電池を交換していないな、とフタを開けてみると何やら見慣れない電池が入っている。普段販売店では見かけない種類のものである。しかもアルカリ電池ではなくマンガン電池である。まさか・・・と思って取り出して製造年月日を見ると、そのまさかである。1989年1月。なんと25年前、CDプレーヤーを購入したときに付属していた電池だ。でも数年前にはたしかリモコンで操作した記憶がある。試しに入れ直してみると正常に作動する。テスターで電圧を計ると1.4Vと1.5Vだった。電池の外装には「この電池の液漏れによりご使用の器具を痛めた場合、電池と一緒に直ちに下記へお送りください」という、口にするのさえ恐ろしい言葉が印刷されている。購入当初この文句を見て、液漏れしない電池なんてそんなバカなことがあるものか、と考えたのを思い出した。この大言壮語、まんざら嘘ではないようだ。なんだかとことん試してみたい気分になって、ボクはふたたびこの電池をリモコンに収納した。こんど気が付くのは何十年後になるのかな。

2014年11月3日 ここ2、3日夜間がずいぶん暖かくて極悪猫は外暮らし。室内で18℃もある。暖かいのでそのまま薄着で出かけたら寒いのなんの。気温はそんなに低くないはずだが風が強い。キャンプ場の西の谷へ出かけたら、公的休日なので騒音は少ないが音の方はさっぱり。ここ数日の雨で水量が増えた谷川の音だけがやかましい。谷川の音を避けながら1時間ほど録っていたが、途中でいやになってキャンプ場へ。でもこちらも似たようなもの。昼前まで同じ場所で録音していたが、後で聞いてみたら風の音ばかり。晩秋のウグイスも机を前にして台本でも読んでいるような鳴き方だ。
Sample.mp3 1分37秒、1.86MB キャンプ場の上の道で。この季節の常連の晩秋のウグイス。でもなんだか鳴き方がぎこちない。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
録音機がメモリーレコーダーになって野外での録音もずいぶん楽になった。といっても初めて使った録音機はDATで、それも小型のポータブル機だったから、大きさや重量の点では格段の差とも思われない。やはり大きいのはバッテリーの駆動時間と連続録音時間だった。バッテリーの駆動時間はポータブルのカセットデッキでも15時間くらい録音できるものがあったが、単一電池×8本と超重量級。DATではせいぜい2〜4時間くらいだっただから、やはり格段の差である。大容量の外部バッテリーを使用すれば長時間使用は可能だが、そのぶん余分な荷物が増えて重量級になる。でもやはり大きいのは連続録音時間の差だろう。カセットテープの1時間、DATの2時間と比べれば、バッテリーとメモリーの容量の許す限りの長時間。特殊な用途を除いて、ほぼ制限はなくなった。ハイビット/ハイサンプリングレート化ももちろん歓迎だが、時間を気にしないで録音できるというのは何よりもありがたい。でもこういうメリットがメモリーレコーダーになってすぐに出てきたわけではなく、ずいぶん長い年月がかかっている。さらなる録音機の進展・・・・・、記録媒体を内部に持たないレコーダーやミュージックプレーヤー?。
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