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 日常のありふれた音の記録です
2014年5月
2014年5月28日 可及的すみやかに起床し朝メシをかっ食らって慌てて出かける。もっとも可及的なんていうのは言葉のアヤであって、当社比・・・なんかと同じ、単なる個人的な見解にすぎない。久しぶりに上山田方面。3つの池はほぼ満杯。下の池から堤防を越え、何やら綿毛のようなものが大量に風に乗って飛んできて、中の池の水面を白く染めている。エンゼルヘアー?、ではなくて下の池の岸辺に生えるヤナギの種子。なかなかの壮観だか、その割には生育場所が限られていて特に増え広がっていく様子もない。市境の東側はかなり草が茂っていて、歩くと朝露が靴に滲みこみ、三脚の足は小さな草の種子にまみれて白くなる。10時頃まであちこちうろつきまわって撤収。初夏の強烈な陽光はまだないけれど、日中は汗ばむような陽気だ。
Sample.mp3 1分54秒、2.19MB ひと山越えて南から騒音がやってくる。何の音なのかは判然としない。車の騒音が主だが、工場の操業音のような規則的な音もある。かなり広範囲、遠距離から山を越えてやってくるようだ。日差しの強い夏の日中でも完全にはなくならない。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
録音していて少々困るのが車や航空機の騒音。少なくともどちらも年々増えている。航空機も以前に比べて増加。間断なく次々とやってくることも多い。夜間に空を見上げるとたいてい5〜6機、時には10機くらいが確認できることもある。低空を飛行する機体も多くなった。航空機の方はもうどうしようもないが、車の騒音は避けることもできる。地面の熱くなる夏の日中は平地でもほとんど騒音は聞こえこない。そのかわり少し高い場所に登るとその分割増しで入ってくる。地面の冷える夜間はとうぜん騒音も盛大で、全方向ダイレクトに直撃状態。でも時として冬季などには不気味なほど静かな夜がある。地上付近の大気の温度差の影響には違いないのだが、今一つ理由がよく分からない。

2014年5月24日 鳥の本体と鳴き声の位置が一致しないということは時々ある。目の前の地上で鳴いているのに、声ははるかな樹上から、というのもある。他の動物にも同じように聞こえるのかもしれない。身を護るための一種のカムフラージュなのだろう。モノーラルの音源をパソコンのスピーカーで再生すると、天井を通り越してはるかな頭上からということもあった。鳴き声が2ヶ所に分離して聞こえるというのもある。録音したものを聞き返してみると一つの鳴き声が別の場所からバラバラに聞こえる。変だなと思って後で実際に確認するとやはり同じである。ひどい時には前後に分離してしまう。そこまでいかなくても何となく位置がずれたり、音像の大きさが変化したりすることはある。ただこの辺りになると周辺の音の反射などの影響の方が大きくなってくるので、本来の鳴き声の性質なのかどうかはよく分からない。
Sample.mp3 1分24秒、1.61MB 5月の中旬ころからホトトギスが鳴いている。もうすぐ夏なのである。ただ遠くで時折遠くで鳴いている程度で数は少ない。てもなぜか夜間に自宅でも耳にする。遠方だし方角もさまざま、どこで鳴いているのかよく分からないが、確かめる時間もない。小型マイク"Slivikin"とPCM-M10で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
4月の下旬に更新したCDプレーヤーとアンプ。相変わらず家にいるときは電源は入れっぱなし。エージングを続行中である。ところが困ったことに半月を経過してあまり大きな変化を感じなくなった。当たり前といえば当たり前で、そんなに毎日コロコロ音が変わっていったのではメーカーの信用にもかかわってしまう。困るのはいまだ諾とはしがたい音。機器の個性が予想したよりかなり大きいのである。ただ1〜2年くらいは徐々に変わっていく可能性がある。1〜2週間では分からないが、数か月を経ると何となく変わったなと思う。1年くらい経つと確かに変わっているのが分かる。以前2年近くかかったこともある。でもそれって単なる劣化ではないのか。そうかも知れない。とするとあとはただ凋落の一途をたどるのみ。何だか心配である。

2014年5月13日 いつの間にか5月も半ば。暖房要らず冷房要らずの一年で一番安上がりで経済的な季節、のはずなのだか、昼夜の温度差が大きく、天候も不純。まだ初夏の強烈な日差しではないが、昼間は汗ばむような天気になっきた。すでに真夏日に突入しているとこもある。5月に入って暖かい昼近くには、キャンプ場のハルゼミの声を聞くようになった。松の木の減少で数は減っているが、それなりににぎやか。ここの松林、といっても大半は枯れてしまったが、もともと材木用として植林されたものだそうだ。馬などが入って斜面から切り出していたらしい。もともとの自生のものではないようなので、年々減少しても今後増える見込みはなさそう。今年はキャンプ場の桜も目に見えて衰弱してきて、枯れ枝とまばらな葉が目立っている。来年はどうなるのかちょっと心配ではある。
Sample.mp3 2分05秒、2.38MB すでに晩春、もっとも快適でにぎやかな季節のはずのだけれど。それにしても散漫で取り止めのない音だ。小型マイク"Slivikin"とPCM-M10で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
更新したCDプレーヤーとアンプ。家にいるときは電源は入れっぱなし。できるだけ音を出すようにしている。2週間経過して音はかなり変化した。中域〜中低域のもやついた付帯音はほとんど気にならなくなり、気の抜けたような高域も少しずつほぐれて出てきたが、その分硬質で癖がありオーバーシュートするようになった。まだまだ若い音である。エージングには1年くらいかかりそうだ。機種自体のもともとの音色は大きく変わらないと思うが、これならなんとかなりそう。なにしろ最初はその日のうちに売り飛ばそうと思ったくらいである。それにしても周波数特性も位相特性もほぼ完璧にフラット。有意な差はない。それでいてこの音の差。オーディオではあたりまえの常識なのだが。考えるとやはり不思議ではある。
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