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 日常のありふれた音の記録です
2013年8月
2013年8月28日 下旬になって大雨が降って突然涼しくなる、デジタル的というよりON−OFFの世界である。それでも何となく四季があるように感じるのは過度特性の悪さとそれに多分気のせいだろう。お天道様は旧態然のアナログなのに変な話ではある。キャンプ場へ出かけてみたが、すでに9月の様相。そのまま山を二つ越え隧道を抜けて久々井の海岸まで出てみた。この隧道は現在は広くなっているが、以前は岩肌の露出した幅員も3分の1程のごく狭いもので、車が通行できたのかどうか今では記憶は定かではない。当時の銘板が石碑になって残っている。西の浜ではなく、草の茂った道を抜けて東の岩場に出て録音。干潮に近い時刻のようだが、確認してこなかったのであまり深入りは出来ない。うっかりしていると海岸の岩にしがみついて一晩過ごすことになりそうだ。
Sample.mp3 1分20秒、1.52MB 他には何もない、ただの波の音だけ。何とかならないのか、といつも思うのだが・・・。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
海岸で波の音となると結構テキは多い。潮風に砂と泥、海草と貝殻と得体の知れない漂着物。油断をしているとざんぶと波をかぶる。特に潮風や波の飛沫は機器の大敵、録音の後の手入れは結構面倒である。風向きを選び場所を選び、それでも結果はやはり同じ。風のほとんどない日だったが、やって来た大きな波は遠くを行く船の航跡だった。三脚の脚が何度も波をかぶる。岩場なのでマイクは画像のようにかなり危ないセッティングだ。安定と休息を求めていつ海の中に転がり落ちても不思議ではない状態である。コレはなんか考えないとイカン。でもせいぜいマイクを風防で被い三脚の脚を防水にするくらい。大波でも食らったらお仕舞いだ。

2013年8月13日 本日は日生の花火に出かける。さすがに今年4回目となると、同工異曲という感じで、いささかうんざりしてくる。もっとも同工異曲は録音している側も同じようなもの。混雑が心配だが、特にここは主要な足がJRなので、これが結構至極な状態になる。電車も満員だが、ホームから階段を下りて改札口へ出るまでが一苦労。のろのろと蝸牛というよりはナメクジの歩みで、このままホームで干からびてしまうんじゃないかと心配になってくる。無事に改札までたどりつくと、さっそく帰りの切符を購入。駅のすぐ前から道路を隔てて、湾を囲むように海岸沿いの道に、夏祭りの露店が長蛇の列を成している。今回は夏祭りを避けて湾の西に回り込み、会場のいちばん西の末端、海岸沿いのコンクリートの上に陣取る。ここから先へはたぶん誰も行かないだろうという予想。時間的な制約があるので、むやみに足を延ばせない。
Sample.mp3 1分42秒、1.94MB 無料で、しかもたっぷりと帰ってくるエコー。ちょっと偏った感じはするが、なかなかきれいだ。エコーのない花火なんて・・・。でも元手はお安くない。人工ヘッド"Solomon"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
20:00〜21:15、2100発。なんとなく時間が中途半端だが、これはフェリーの入港でしばらく打ち上げが休止になるためで、実質は50分ほど。打ち上げ場所は海上で、距離は多分400mくらいだろう。この地点から見ると湾の西の海岸寄りになる。見物や撮影にはあまりいい場所とはいえない。30分くらい前から録音を開始。右後ろから盛大に帰ってくるエコーは、たぶん二つの大きなビルからだろう。湾を囲む街並みや山からも複雑なエコーが帰ってくるので悪くはないが、方向としてはちょっとアンバランスな感じもする。しばらくして分かったのだか、それはここが花火見物の末端ではなかったということ。さらに人が詰めかけて、コンクリートのない砂利だけの海岸へと繰り出し陣取って行く。しかも往来が多く、来たと思うとすぐに帰って行くという具合で、ついに通路のようになってしまった。これはなんだか落ち着けない気分。途中、救急車も走り回ってにぎやかだ。帰りの電車は終電なので、余裕をみて少し早めに切り上げて引き上げる。でも最後まで録っていてもよかったかも。人ごみをかきわけて駅までたどり着けば、帰りの電車ももちろん満員状態。最後は最寄の駅でホームに蹴り出されて本日終了。でもコレ、けっこう疲れます。

2013年8月4日 前日に引き続き津山市の花火へと出かける。16:36JRの圏内に入って岡山で乗り換え。家を出る時から不穏な天気だったが途中で雨が降り始める。これで大丈夫なのか。18:36津山着。場所は駅のすぐ近くなので、小雨は降っているが橋を渡って一巡り。途中で主催者側の人に聞くと、雨天決行、打ち上げ場所は作陽短大の下の北側の河原とのこと。南側の河原は露店が列を成していて人通りも多く、アナウンスが結構なやかましさだ。録音はちょっと無理なので、北側の河原の打ち上げ場所の下流、西へ約300mほど離れた芝生に位置を決める。ところがマイクをセットする少し前から雨が本格化。雨具は用意してきたが、ウロウロしていたらずぶ濡れになってしまった。
Sample.mp3 1分7秒、1.25MB 常時BGMが入っているため、目立たない部分を3つつないでみた。人工ヘッド"Solomon"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
幸い打ち上げが始まって少したつと止んだが、気温が20℃近くまで下がってきた。こちらは花火見物の場所としては、普通だったら大混雑になりそうな場所なのだが、どういうわけかガラ空き状態。そもそも花火見物の人そのものが少ない。やはり雨のせいなのか。芝生は雨でたっぷりと水分を含んでいる。前日とは異なって、こちらは20:00〜21:00、6000発。それなりに豪華である。風がないので花火が自分の煙に巻かれて、時にまったく見えなくなる。完全な自家中毒の状態だ。でもこういうのも・・・まあ、いい。まあよくないのが、花火に合わせてのべつ幕なしに入ってくるBGM。次回は東の上流側から録ってみるか。帰りの電車はわりと空いていて帰路は2時間弱。12時前の帰宅となった。

2013年8月3日 岡山の花火が同日にあるが、今年は反対方向の牛窓へ出かける。裏道を通って山を越し現場につづく主要道路に出くわすと、車が長蛇の列を作ってほとんど渋滞気味。すぐ上の山から録ってみようと考えていたので、かまわず横切って山腹を走る道路に入る。普段はあまり車の通らない道だが、今日はそこそこ交通量がある。打ち上げ位置あたりまで行ってみたが適当な場所は見当たらないので、そのまま山を下って海岸の道へ。フェリー乗り場の東に西南西向きにセット。打ち上げ地点からは約300m。20mほど前はフェリーの桟橋。すぐ前は立入り禁止のバリケードでその先は海。後ろは駐車場で左には観客。それほど悪い場所でもない。
Sample.mp3 1分40秒、1.86MB 中ほどのごく平板な部分を収録。フィナーレ以外はだいたいこんなゆったりした調子だ。人工ヘッド"Solomon"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
途中10分ほど中休みをとって20:00〜21:00、2500発。催し物のある場所からは離れていて後ろに一店あるだけなので、わりと静かでむやみに通り抜ける人もいない。意外だったのは観客の反応が結構あること。開始後5分くらいで目の前にフェリー入港。しばらくするとまた出て行く。フィナーレを除いてどちらかというとポツリポツリといった感じの打ち上げでのんびりしたもの。こういうのも悪くはない。JRの路線からは離れているから見物客の来場は車がメイン。辺り一帯が駐車場になっている感じで、つぎつぎとあちこちから車が湧き出てきて帰りも結構な渋滞になったので、途中から裏道に入り10:30帰宅。ここのように観客の反応があるのは聞いていて楽しいものだ。
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