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 日常のありふれた音の記録です
2013年7月
2013年7月27日 月末に至って不順な天気が続いている。梅雨はとっくに明けているはずだが、雨が降ったり曇ったりまた雨が降ったりして、ときおり晴れ。本日は晴れといっても厚い靄のベールに包まれて、お日様のご機嫌は窺い知れない。どんよりとした蒸暑い日だ。市街地では最近クマゼミが増えてきて、公園や庭園のある施設、大きな木のある住宅、マンションの植栽、街路樹などで、壮絶な朝の合唱を聞かせるようになった。クマゼミの朝の合唱は昔からの夏休みの初めの朝の情景だが、ジワジワと暑さを増強するアブラゼミの方は最近あまり見かけなくなった。これはわが家でも同じだ。ただここのキャンプ場ではクマゼミあまり聞かれない。
Sample.mp3 1分20秒、1.52MB 不順な天気そのもののように、いろいろな音が雑然として、しかもどことなく活気がない。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
一週間程前に録音していたら子ダヌキが2匹出てきた。6月には親ダヌキらしい大き目の固体を見かけたので、その子供なのかも。大きさは生後8ヶ月の子猫くらい。一匹は元気そうだが、もう一匹はイマイチの様子。しばらくうずくまって休んでいたが、人間に気がついてようやく重い腰を上げ、もう一匹を追いかけていった。この辺りで見かける野性の哺乳類というと、タヌキ、イタチ、シカ、数種類のネズミくらい。ほとんどが夜行性ということもあって見かける機会があまりないが、種類も数もごく少ないのはたしかだ。たまに野生化したヒトも見かけるが、じきに家畜化する。それに比べると減少したとは言っても鳥類は種類も数も多い。でも何といっても繁栄しているのは昆虫だろう。最近はずいぶん減ってしまったが、それでも種類も数も圧倒的。この辺りは哺乳類にとって生きやすい環境とは言えないし、繁栄しているとも言えないようだ。人間も野生化したらたちまち絶滅する?。

2013年7月20日 観音院の夏祭りの花火に出かけてみた。毎年夏祭りの最後に打ち上げられるもので、30分程度の小規模なもの。いつもは夏祭りのついでに対岸から録っていたのだが、ことしは花火に焦点を絞って打ち上げ場所のある東側の河岸から録ることにした。というより実は所用に追われて、出掛けたのが陽も落ちて夕空の映える午後7時過ぎ。現場に着いて警備員の人に聞くと、打ち上げ場所は河原で立ち入り禁止とのこと。堤防に適当な場所を探すことにする。対岸からだと400mほどの距離になるが、こちらからだとせいぜい200mくらいだ。夏祭りがメインになるので、見物人も大挙して押し掛けるということにはならなさそう。
Sample.mp3 1分50秒、2.07MB 見上げるような距離ではないが、音はなかなか強烈。出力の十分大きいヘッドフォンアンプと高能率高耐入力のヘッドフォンでないと再現は難しい。レコーダーのヘッドフォン出力ではまるで音にならなかった。人工ヘッド"Solomon"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
まだ明るいうちにと、車の騒音を避けるために、サギの営巣地のすぐ北側の堤防の斜面の中程の位置にマイクをセット。前方を右前から左後ろに川が流れ、北北東の河原の端が打ち上げ位置。開始時刻は午後8時30分と思い込んでいたし、周りでもそんな声があったので待っていたのだが、一向に始まる様子がない。結局開始は午後9時、1時間の待ちぼうけになってしまった。見上げるような位置ではないが、音は結構強烈。堤防から撮影していたら、近所の建物からのエコーがきれいに返ってくるので、途中から堤防の上へマイクを移動。夏祭りの帰りの人も含めて見物人は増えてきたが、それでも随分ゆったりとした状態で気楽でいい。レベルは少し低めに設定していたので楽勝だったが、最後の強烈な数発の花火はレベルオーバーしてしまった。来年もまた来てみよう。

2013年7月10日 少し前の大雨もどこへやら、ここのところいささか申し分のある晴天が続いている。ちょっとばかし暑いのである。わが家のクーラーはしばらく前から壊れている。さっさと取り替えればいいのだが、なにかと作業が混線状態で予定が立たない。まだ夜が涼しいのが唯一の救いだ。当分はたっぷりとホンモノの夏を堪能できそうである。
久しぶりに日佐神社の方へ出かけてみた。さすがに夏の晴天で車の騒音は入ってこないが、なんだか辺りは妙に静か。セミがまだ鳴きだしていない。谷川にはまだ流れが残っているので、あちこち移動して録ってみたが、なんとなく閑散とした朝だ。
Sample.mp3 2分3秒、2.34MB 神社の下の谷川で。家の周りでは6月の終わり頃からニイニイゼミか鳴き始めているが、ここでは昼近くなってもまだ声を聞かない。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
庭木にアシナガバチが巣を作った。たいていなにか作業をしていて、ハチがブンブン飛び出してきて気が付くのだが、今年もご同様。裏庭の小さな椿の木の中で、見通しが良い上にかなり大きな巣にもかかわらず、ハチが飛び回り始めてからやっと気が付いた。たしか1ヶ月前はなにもなかったはず。アシナガバチはおとなしいので刺されることはほとんとないが、これがスズメバチだったら大変である。巣をつついたりすれば怒り狂って飛び出してきたスズメバチに文字通り蜂の巣にされて、4〜5日ウンウンいいながら寝込んでいるところだ。もちろんそういう苦痛が早期に免除される特例もあるが、棺桶代は安くはない。ハチに直接触れたり、巣をつついたりしなければまず大丈夫なので、毎年そのままにしているのだが、今年は通路のすぐ側なのでちょっと危険。注意書きの札をぶら下げることにした。いろんな生き物が家にいるというのは何となく楽しい。でもこの間まで山椒の木に姿を見せていたアゲハの幼虫を見かけなくなった。「テメエラ、イモムシ、クッタカ?」。
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