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 日常のありふれた音の記録です
2013年5月
2013年5月22日 5月の中頃からホトトギスが鳴き始めた。いよいよ夏である。空は晴れ渡り、陽射しは極めて強烈。日中は気温が上がって汗ばむような、初夏を思わせる天気である。ただ今年はハルゼミの鳴きはいまひとつ。数も減っているのだが、なんだか時々思い出したように疎らに鳴き始め、すぐに鳴き止んで長い静寂。まあもともとこんなものなのだけれど。アマガエルと同じで、いざ録音しようと思うと意外と難しい。本日は久しぶりに上山田方面。三つの池にはサギが増えてきたが、ここのは警戒心が強く、すぐに飛び立ってしまう。出だしは池のウシガエルで、昼前まであちこち回ってみたがあまり面白い音にも出会わない。モウカエル。
Sample.mp3 1分34秒、1.79MB 早朝から不躾なウシガエルの鳴き声。モウカエルではシャレにもならないが、結局あまりいい音には出会わなかったようだ。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
キャンプ場のサクランボは今年はまずまずの豊作。4本あるうちの2本がたっぷりと実をつけている。もちろん来るたびごとに意地汚く目いっぱい食い散らかしている。ところで他の桜の木だが、数年前から気になっていることがある。なんだか様子がおかしいのである。今年はとくに枯れ枝と葉の矮小化が目立つ。まるて病気のよう。素人目にも分かるのは左の画像のテングス病。小さな葉が付いた枝が密集している。1つの木に10ヶ所あまり発生しているものもある。周りの木にも軒並み発生している。枯れ枝の様子からすると1〜2年前からのようだ。放っておけば行く末は全滅。中には記念植樹の碑が建っているものもあるが、最後は碑だけが残って、終にはバーベキューの台なんかに使われるようになるかも。剪定した跡があるので管理業者は入っているようだが、あきらめているのかもしれない。でもナンもなくなってしまうというのも困るんだよな。とはいえ枯れて切り倒された木の根元からは新しい芽が出て育っている。一見ひ弱に見えるが結構しぶといものだ。

2013年5月12日 本日飛行場。実は先週も出かけたのだが、朝寝坊したうえ猫に言い掛かりをつけられて出遅れ、列車の時間を間違えて乗りそこない、駅でヒルメシをゲットしていたらバスを乗り逃がし、バス停を間違えてさらに乗り逃がし、現場に着いたら目前で2便を録り逃がし、ついでに手違いで1便を録り逃がし、結局録れたのは1便のみ。もう一便でもと頑張っていたが、西の方が俄かにけぶり冷たい風。とうとう雨になって慌てて引き上げてきた。捲土重来。
離陸は主に東方向なので、間近で録音できる場所というと3ヶ所くらい。空港の東の端にあるスポーツ広場と、東端を走る農道の上の休息所と、トンネルを抜けた南側にある谷川沿い。スポーツ広場は開園が09:00なので早朝は不可。滑走路との距離があり、広場そのものが少し高い位置にあるので、航空機の高さが出ないのが難点。音量も小さめ。休息所は農道が落ち込んでいるので車の騒音は気にならないが、すぐ東のゴルフ場の音は聞こえるし、空港と同じ高さなので良くも悪くも空港の騒音が常時入ってくる。滑走路の延長線に近いため通過はほぼ頭上という感じ。谷川の方は、空港の立入禁止区域の外にもう一つ門があるだけの立入禁止区域があり、この境界線上。ただし谷川そのものも別途立入禁止。下に駐車場つきの庭園のようなものがあって舗装された道が通じているし、谷川もそれらしく階段や広場があるので、当初は人が入ることを予定していたらしいが、危険なため閉鎖されたようだ。上流には900m近いトンネル、下流には急斜面とダム。増水した川に落ちれば、運が良くて水死か転落死。長いトンネルの常闇に潜むものについては口にしたくもない。深入りは禁物だ。朝から順次3ヶ所を巡って録音。
Sample.mp3 1分54秒、2.17MB 農道の上の休息所で。ほぼ平坦な地形だが、離陸の瞬間というのは意外と短い。長くてせいぜい2〜3分程度。高度が低いのであっというまに聞こえなくなる。主役というよりはチョイ役だ。この便が通過する頃、弁当を下げた飛行機見物のお年寄りが二人やって来た。人工ヘッド"Solomon"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
発着時刻はかなりアバウトなので時刻表はあまり当てにはできない。離陸の回数を数えていたほうが確かだが、離陸がどちら向きになるかはお天気次第。まさか路線バスのように発車時刻よりも早く出ることはないと思うが、遅れの方は自在だ。今日も1時間ほど遅れがでて1便録り逃がしてしまった。最後に辿りついたのはスポーツ広場。休日なので人は多いが、意外に飛行機の見物客が多いのにも驚いた。ここで2便録って昼過ぎに本日終了。ところがターミナルに戻って唖然。次のバスは16:00。帰りをまったく考えていなかった。3時間近いブランクができたのでそこいらをお散歩。途中ここにもコッチヘコイ・ウグイスがいるのを発見。もしかするとごく一般的な鳴き方の一つなのかも。しかしよく聞くと少し違う。「ホォ・コッチヘコイ、ホォ・コイ」。どうも出自が異なるようだ。

2013年5月6日 5月の初めに霜の降りる日があったりして大丈夫なのかと思っていたが、さすがに連休も終りになると春らしい天気になってきた。多分今度こそマガイモノではないホンモノの春が来るだろう。暑からず寒からず暖房も冷房もいらないすこぶる経済的なありがたい時節である。でもこんな時期はとても短い。あっという間に夏かやってくる。せいぜい楽しみたいものだ。本日少々朝寝坊気味で、日が高くなった頃相変わらずキャンプ場へ。上の池の傍の道で2時間半ほど録音。この池のヌシの2羽のカイツブリも久しぶり温かさに陽気に騒ぎ立てている。人馴れしているのか近づいても飛び立つことはない。濫惰な昼前のひと時である。
Sample.mp3 1分57秒、2.11MB 早朝というにはあまりにも遅い時刻。キャンプ場の上の上の池の下の画像の道で録音。前方は池である。少しずつ暖かくなってきて何となく怠惰な雰囲気だ。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
前回急ごしらえで作った水準器、しばらく使っていたがどうも失敗の臭いがする。なにやらクサいのである。封入した液体がジワジワと滲み出しているようだ。接合面に付着した液がわずかな隙間を作っているらしい。こらあかん。そこで封入液をケロシンからアルコールに変更し、封止方法も改善して再制作。しかしこれは大失敗だった。内面が白濁するのである。原因は確認していないが、材質との相性が悪いらしい。ふたたびケロシンに戻して制作したのが画像のもの。相変わらず精度は極めていい加減な粗悪乱造品。でもこれで実用上は十分なのである。結局10個余り作って、残ったのがコレただ一つ。1個制作するに1時間くらいかかるから、まるで採算が合っていない。買った方がはるかに安上がりだ。倹約のはずが大損である。ケチケチ人間の運命なんてものは決まり切っていて、末路は大抵こんなものだ。でも面白がってまた作るのである。ぜんぜん懲りていません。
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