<< >> 過ぎ去った時からへ HOMEへ

 日常のありふれた音の記録です
2013年4月
2013年4月27日 ここしばらくは気温の低い日が続いている。ナワバリを張っていたクマバチは撤退し、中旬に庭で鳴き始めたクビキリギスも声を聞かなくなった。天気は悪くないが朝から冷え込んで、昼近くなってもなかなか気温が上がらず風が強い。このところキャンプ場も活気がない状態。山の上の方まで足を伸ばしてみるが、これも今ひとつ。あまりに閑散としているので昼が来ないうちに諦めて引き上げてしまう。庭のツツジも咲き始めたものの、寒さと風のせいか訪れるものは少ない。早く暖かくならないかな。
Sample.mp3 1分34秒、1.79MB 山道を歩いているといろいろな鳥が集まっているところに出会う。しかしせいぜい10分か20分。またとこかへ行ってしまう。どうも幾種類かの鳥が集団で山のあちこちを移動しているという感じだ。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
探していた人工ヘッド用の三脚、どうにかチュウモンに合いそうなものが見つかった。単売の雲台と質実型三脚の脚部の組み合わせ。どちらもローコストの格安品である。ただし脚部が単独で入手できるのかは未確認。三脚を使っていて困るのが斜面へのセッティング。これでOKと離れてから振り返って見ると、予想外に傾いていることが多い。目の錯覚である。しかも斜面の下側へ傾いているので、風が吹けばコロリと転落の可能性大。対策は水準器の使用だが、現用の三脚には付いていない。早速注文をと思ったが、そこはケチケチ人間、何とか自前ででっち上げることにした。そんなもので大丈夫なのか、とお疑いの向きには左の画像がその疑いの正当性を保証してくれるだろう。精度などはもちろん論外、仕上げもデコボコの粗悪極まる急造品である。もともと取付け面そのものが水平ではない。それでも効能は絶大。堤防の斜面で水準器を頼りにセットしたら異常なほど傾いて見える。しかし離れてみると確かに水平だ。もし目測でセットしていたら池にドボン、危ないところだった。次期候補の三脚も安物だから水準器は付いていない。これもなんとかしなくちゃ。

2013年4月20日 前日から冷え込んで、霜は降りていないものの冬並みの天気。お天道様の必死の努力にも関わらず、日中も気温が上がらずあまり音のない冴えない一日だ。コッチヘコイ・ウグイスは相変わらず健在。ホイヨ・ウグイスはむしろ増えてきた。コッチキテ・ウグイスというのも出てきたが、これはなかなか流行らないようだ。たぶん趣味の問題だろう。山を少し上がるとドッコイショ・ウグイスというのもいるが、売れ行きは不調。一声ごとにドッコイショと休んでいたのでは商売にならない。山を越して向こう側に出るとまたぜんぜん違った異様な鳴き声に出会う。ごくまれに「ホー、ホケキョ」という声を聞くこともあるが、まるで規格不適合品の山の中にぐうぜん規格品を見つけたような妙に複雑な気分になる。「お、めっけ!。でもこれって・・・、どっかヤバいんじゃないの?」。
Sample.mp3 1分29秒、1.71MB 2013年4月18日。道の真ん中に熊蜂がナワバリを張っている。日がな2mくらいの高さに滞空し、侵入者がやってくるとすっ飛んでいって追い払う。殺傷沙汰に至ることはないが、なかなかに小うるさい。人間は動くゴミの山とでも思われているのか、まったく相手にしてもらえない。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
人工ヘッド用に使用しているのは開脚度か3段階に設定できるローアングル対応型の三脚。現在はこのタイプが主流になっているが、購入当時は少数派だった。雲台は一応3wayタイプだがサイドチルトは左のみで縦位置用。ハンドルになっているのはバーティカルチルトだけで、パンとサイドチルトはノブである。今のところ大きな不具合はないし、まだ当分は大丈夫、・・・と思う。しかし20年近い年代物、それなりに劣化は進んでいる。いつボロッとくるか分からない。特に心配なのが雲台と脚部のストッパー。後継機は一応考えておいた方が良さそうだ、と思ってしばらく前から探しているのだが、なかなか適当なものが見当たらない。別のメーカーの部品を組み合わせることも考えたが、これも該当なし。あれもこれもと個人的なチュウモンが多すぎるのである。ただ常に手に持って操作するカメラと、一度セットしたら一切手を触れないヘッドとの違いは大きいようだ。困ったな。

2013年4月5日 この季節は録音に出かけるとまず聞こえてくるのがウグイスの声。これ一色といった感じで、うんざりするくらいどこに行っても聞こえてくる。声の標準仕様は「ホー、ホケキョ」だが、ここいらにいるのは規格外の無印格安品、そんな型どおりの声を期待するのは無理というものだ。「ホー、ホケキキョケキョ」なんてずいぶん気前のいいのもいれば、「ホー、ホキョ」と省略型もある。なかには「ホー、ホョ」というのもいて、これなんかやる気があるのかと言いたくなる。数えたことはないが、たぶん数十種類はあるのだろう。中には人間の言葉では真似できない面妖な鳴き方も少なくない。その年や地域によって流行もあるようだ。今年になって初めて聞いた鳴き方は「ホォ、コッチヘコイ。ホォ、コッチ」。遠くで別のウグイスが答える、「ホ〜、ホイヨ」。たちまち流行って数日のうちに山のあちこちから聞こえるようになった。「ホォ、コッチヘコイ」。・・・うむ、そろそろヒルメシ時だな。ひとつオイラも呼んでもらおう。
Sample.mp3 2分15秒、2.59MB 昼近い静かな谷川の支流。静かな・・・。静・・・・・。人工ヘッド"Pelias"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
山に行くと道端にうんざりするほど生えている、ほとんど何の取り柄もない常緑の低木である。庭になんか生えていたら草刈機で一網打尽にしてしまうところだ。多いところでは1歩歩くごとに別の木に出会う。3月の終わりから4月のはじめにかけて小さな花を付けるが、木ごとに大きさや形や色が違っていて同じものがない。隣同士で似ているものもあれば、全く違うものもある。大きさは3mmから7mmくらい。丸っこいのもあれば朝顔みたいに開いているのもある。色も薄緑、白、タマゴ色、ピンク、暗い赤とさまざま。2色の色分けになっているのもある。咲いているのさえ気付かないような地味な花だが、拡大して見るとこれが意外に面白い。よく見ると葉っぱの形も少しずつ違うようだ。毛虫が付いているのもあれば、そうでないのもある。山の下生えにもあちこちに生えている。いったいコイツは何なのか、手持ちの小さな図鑑で調べたが分からない。なんなんだこれは。
▲UP 過ぎ去った時からへ HOMEへ