2013年3月12日 最近録音レベルが何となく低いな、と思いはじめたのは1ヶ月ほど前のこと。変だなとは思いながらも以前の記憶は定かではない。そのまま録音を続けていたが、ある日録音機を眺めていたら−20dBのアッテネーターがONになっているのに気がついて、あわてて解除した。実にのんきなものである。20dBは大差、それではマトモに録音できないのではないか、というと意外とそうでもない。この状態でも過大入力でクリップしているファイルがある。環境音のレベル設定の幅は意外と広いのである。これから何が起こるのか分からない環境音では、これがベストという設定はない。録音が終了し聞き返して初めてそれが分かるのだから始末が悪い。しかもベストは一つだけとは限らない。うんと低めに設定しておけば一応安心だが、クォリティは確実に低下する。 |
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2分15秒、2.59MB 霜の降りた朝、谷の入り口から1.5kmほど離れたキャンプ場の上の道。早朝はさまざまな音が這い登ってくる。1km下の民家の犬の声、3km先の電車の音。近くの道路を走る車の騒音。地面が暖まるまではいつもこんな感じだ。小型マイク"Kalivan"とPCM-M10で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and
use a headphone) |
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3月の始めの暖かい陽気ですっかり脳天気になったお天道様は、宙天高く舞い上がって春の到来を声高に告げているが、ここ数日は再び霜が降りる冬並みの天気、日中もあまり気温が上がらない。いったいこれのどこが春だっていうんだ、責任とってもらおう。そんな人間の思惑にはお構いなく季節は確実に移り変わっている。いつもの年より開花の遅い梅の花はいまや満開、アカガエルの卵からは小さなオタマジャクシが生まれている。これから梅雨明けまでは一年でいちばん音が多く楽しい時節である。暇を見てせいぜい出かけなければと思っているが、5月にはマイクの制作が控えている。なかなかそう都合よくはいかないんだよな。 |