2013年1月2日 12月の末にIsophonic processing systen Ver.5.0が稼動を始めた。予定よりも3ヶ月ほど早い完成である。まだ不具合やバグは残っているはずだが、それはまたその時である。9月から4ヶ月間人事不省状態でかかりっきり。おかげて更新もすっかり停滞し、我が家の極悪猫もシッポで部屋の埃をかき集めるモップ猫に変身してしまった。そんなに急いだのには実はわけがある。春までにもう一つヘッド付きのマイクを作りたい。現在使用しているヘッドは、非常に静かな環境ではノイズの点で少し不満がある。環境音用としてもう少しローノイズ・高感度のものが欲しいのである。2〜3ヶ月で何とかなると思うが、予定は未定である。
プログラムのコードを書き上げてコンパイラに通すと、まず山のように文法上のエラーが出る。問題の箇所が指摘された場所の近くにあるとは限らない。やっとコンパイラを通って出来上がるのは、死体を寄せ集めつなぎ合わせてかりそめの生命を与えた怪物のような、忌まわしくもおぞましいバグの塊である。何一つ正常に動くところはない。まさに蛆虫が充満した這い回る腐乱死体という感じた。殺虫剤を吹きかけて一網打尽にしたい気がするが、そんなことをしたら全て壊滅して元も子もなくなってしまう。一つずつ虱潰しに手なずけていくしかない。バグの原因のほとんど全てはプログラマーの責任である。中でも言語の仕様に関係するものは分かりにくく、予想外の破壊的な結果をおこすことがある。そんなときは小さなモデルを作って動作を検証する。しかしごく稀に理解しがたい不具合に出会うことがある。これはしかたがないので代替策で間に合わせる。
Ver.5.0でRF64、384KHz、32bit/Floatまでの対応となり、DAWソフトへ32bit/Float形式で渡せるようになった。64bit/Floatへの対応は容易だが今回は実装していない。ただ今後32bit/Integer形式のレコーダーが登場するとDAWの編集環境はどうなるのか、そのあたりは気になるところだ。 |
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1分31秒、1.73MB 元旦に近くの神社を2つ訪ねたが、朝早くて参拝者も少なく、しかもBGM付きなのにうんざりして、キャンプ場に帰り2時間ほど録音。でも出来上がったのはたった3秒のファイルだった。間違って録音を停止してしまったらしい。2日は朝からキャンプ場。そこそこにはにぎやか。今年の冬は例年より寒さが厳しくなりそうだ。人工ヘッド"Solomon"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and
use a headphone) |
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Ver.5.0でファイル切り出し用のツールを追加。独立したソフトではなく機能の一部である。PCM-D50、PCM-M10ではRIFF/WAVE形式で2GBごとに分割されたファイルになるので、複数のファイルを繋いでそこから必要な部分を別のファイルに切り出すもの。メモリーレコーダーからハードディスクに吸い出し、ハードディスクからDAWソフトに読み込むという作業は非常に時間がかかるので、できればやりたくない。環境音では録音したファイルで実際に使用する部分はせいぜい1%程度なのである。そのため波形表示は簡略化して高速化した目安程度の大雑把なものだ。書き込みはしないからメモリーレコーダーのメモリーからも直接切り出せる。ハードディスクに落とし込んでいる時間がない時には便利だ。画面がイヤに毒々しいが、これはべつに製作者の趣味というわけではなく、複数のカーソルをXORで描画する都合上こんな配色になってしまった。もっとも製作者好みではある。切り出されたファイルはプロセッシングシステムで処理し、DAWソフトに渡して細かい編集を行う。とりあえずこれで環境は一応整ったわけだが、実際に十分活用する時間があるのか、そちらのほうが心配だ。 |
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