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 日常のありふれた音の記録です
2013年2月,1月
2013年2月22日 マイクの制作が部品の入手の関係で2ヶ月半ほど延期になってしまった。ほとんどの面倒な作業は完了しているので、あとは入荷待ちである。完成が5月の初旬になってしまうので、その点は残念だが、作業上は5月のほうが都合が良い。
空いた時間はせいぜい録音を、とひさしぶりに朝から出掛けたが、晴れの予報にかかわらずどんよりとした薄曇り。気温も2度くらいしかない。しかも9時を過ぎた辺りから冷たい風がでてきた。こんな日はさすがの脳天気なオイラも録音していて憂鬱な気分である。いつもの年なら谷川の色彩が華やかになる時期なのだが、そんな気配は微塵もなく、たた産み付けられたアカガエルの卵がどんよりと沈んでいるだけである。気乗りのしないままあちこち移動して録ってみたが、結局予想通りの退屈な結果になってしまった。
Sample.mp3 2分11秒、2.50MB 低い気温に曇り空、冷たい風ときてはあまり音も期待できない。色彩のない陰鬱な朝だ。人工ヘッド"Solomon"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
小型マイク用の三脚を購入。じつは踏み倒して折損させてしまったのである。借金やツケならともかく、大事な機材を踏み倒すなどとは言語道断、なのだが壊れたものはしかたがないので新たに購入。どのみちこういった小型の三脚は消耗品なのである。縮長や伸長時の高さはほとんど変わらないが、画像のように開脚角度の調整が可能でローアングルセッティングができるもの。この種のものはコレ一機種しかないようだ。使ってみてなかなか便利なので、もう一つのマイクの三脚もこの機種に交換した。小型マイクで録音しているときに困るのは強風や突風による転倒である。岩場や谷川ではマイクや録音機の破損・水没は避けられない。なにしろ重量がないのでちょっとした風で転倒してしまうのである。その点、この三脚なら大丈夫。脚部を大きめに開いておけば、少々の強風ではまず転倒しない。ただ残念なのは、そのぶん高さが低くなってしまうこと。20cmくらいのエレベーターが付いていればと思うのだか、ないものは仕方がない。延長ロッドも考えてみたが、かさばる上に制作が結構面倒で、費用も本体を上回りそう。なにかいい方法はないものかな。

2013年2月7日 日に日に日が長くなって行くのが分かるようになり、暖かい日にはときおり春の気配さえ感じるようになった。もちろん春とは言っても春モドキ、ホンモノではない。本当の春が来るのはまだまだ先の話だ。このごろは時間がないので自宅の庭で録音しているが、朝と夕方はけっこうにぎやか。これもまた楽しい。マイクの制作の方は遅々としているが順調に進んでいる。なにしろ手間仕事なので仕方がない。それでも3月の中ごろまでにはなんとかなりそうだ。
Sample.mp3 2分47秒、3.18MB 時間がなく録音に出掛けることが出来ないので自宅の庭で録音。日没後のひとときである。小型マイク"Kalivan"とPCM-M10で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
録音機材と一緒にいつも持ち歩いていたデジカメが壊れてしまった。部品が入手できないため修理は不能。これまで6年以上使ってきたが、その間に何度修理に出したか分からないほどである。しかたがないので新規購入となった。とはいってもケチケチ人間のオイラだから真っ当なものはとても買えない。カタログにはまだ掲載されているもののかなり古い機種、超格安品である。前機種を6年以上も使ってきたのには実はわけがある。バッテリー当たりの撮影枚数の多さ、シャッター間隔の短かさ、操作性、小型軽量。この四つの条件を満たす機種は現在ない。暇つぶしについでに持ち歩いているものだから、どうしても要求は厳しくなってしまう。新規の機種も撮影枚数とシャッター間隔、操作性の点ではあまり不満はないけれど、重量と大きさにはちょっとうんざり。でも代わりはないので使っていくしかないようだ。

2013年1月2日 12月の末にIsophonic processing systen Ver.5.0が稼動を始めた。予定よりも3ヶ月ほど早い完成である。まだ不具合やバグは残っているはずだが、それはまたその時である。9月から4ヶ月間人事不省状態でかかりっきり。おかげて更新もすっかり停滞し、我が家の極悪猫もシッポで部屋の埃をかき集めるモップ猫に変身してしまった。そんなに急いだのには実はわけがある。春までにもう一つヘッド付きのマイクを作りたい。現在使用しているヘッドは、非常に静かな環境ではノイズの点で少し不満がある。環境音用としてもう少しローノイズ・高感度のものが欲しいのである。2〜3ヶ月で何とかなると思うが、予定は未定である。
プログラムのコードを書き上げてコンパイラに通すと、まず山のように文法上のエラーが出る。問題の箇所が指摘された場所の近くにあるとは限らない。やっとコンパイラを通って出来上がるのは、死体を寄せ集めつなぎ合わせてかりそめの生命を与えた怪物のような、忌まわしくもおぞましいバグの塊である。何一つ正常に動くところはない。まさに蛆虫が充満した這い回る腐乱死体という感じた。殺虫剤を吹きかけて一網打尽にしたい気がするが、そんなことをしたら全て壊滅して元も子もなくなってしまう。一つずつ虱潰しに手なずけていくしかない。バグの原因のほとんど全てはプログラマーの責任である。中でも言語の仕様に関係するものは分かりにくく、予想外の破壊的な結果をおこすことがある。そんなときは小さなモデルを作って動作を検証する。しかしごく稀に理解しがたい不具合に出会うことがある。これはしかたがないので代替策で間に合わせる。
Ver.5.0でRF64、384KHz、32bit/Floatまでの対応となり、DAWソフトへ32bit/Float形式で渡せるようになった。64bit/Floatへの対応は容易だが今回は実装していない。ただ今後32bit/Integer形式のレコーダーが登場するとDAWの編集環境はどうなるのか、そのあたりは気になるところだ。
Sample.mp3 1分31秒、1.73MB 元旦に近くの神社を2つ訪ねたが、朝早くて参拝者も少なく、しかもBGM付きなのにうんざりして、キャンプ場に帰り2時間ほど録音。でも出来上がったのはたった3秒のファイルだった。間違って録音を停止してしまったらしい。2日は朝からキャンプ場。そこそこにはにぎやか。今年の冬は例年より寒さが厳しくなりそうだ。人工ヘッド"Solomon"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
Ver.5.0でファイル切り出し用のツールを追加。独立したソフトではなく機能の一部である。PCM-D50、PCM-M10ではRIFF/WAVE形式で2GBごとに分割されたファイルになるので、複数のファイルを繋いでそこから必要な部分を別のファイルに切り出すもの。メモリーレコーダーからハードディスクに吸い出し、ハードディスクからDAWソフトに読み込むという作業は非常に時間がかかるので、できればやりたくない。環境音では録音したファイルで実際に使用する部分はせいぜい1%程度なのである。そのため波形表示は簡略化して高速化した目安程度の大雑把なものだ。書き込みはしないからメモリーレコーダーのメモリーからも直接切り出せる。ハードディスクに落とし込んでいる時間がない時には便利だ。画面がイヤに毒々しいが、これはべつに製作者の趣味というわけではなく、複数のカーソルをXORで描画する都合上こんな配色になってしまった。もっとも製作者好みではある。切り出されたファイルはプロセッシングシステムで処理し、DAWソフトに渡して細かい編集を行う。とりあえずこれで環境は一応整ったわけだが、実際に十分活用する時間があるのか、そちらのほうが心配だ。
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