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 日常のありふれた音の記録です
2012年8月
2012年8月19日 前日に大中山まで出掛けた。ここの小さなサーキットの音を録ってみたいというのが理由。和気から片上鉄道の跡地の遊歩道を歩く。道々気になったのは歩道の山側が隙間なく鉄柵で仕切られていること。これは現地に着いて思い出したのだが、鹿の防護柵だった。でも以前はこんなになかったような・・・。さっそくコースの二重のカーブを眼前に見られる場所に行こうとしたのだが、この鉄柵に遮られて行き着けないのである。1時間ほど入り口を探してみたが見当たらず。あとは入場して録るしかないのだが、公開された競技などではなく一般の人が走りに来ているので多分OKは出ないだろう。時間も少なくなったので、あきらめてこのまま片上まで歩いてみることにした。和気から大中山までは道は途切れがちだが、大中山から片上の街に入るまでは一直線。池あり、木陰あり、トンネルありで、朝夕の散歩には好適だ。大中山を離れると、鉄柵も途切れがちになり、ほどなく見かけなくなった。
Sample.mp3 1分03秒、1.20MB 1/3:(高山の西の谷川で)後半唐突に聞こえてくるイケズなサイレンの音は近くの消防関連の施設から。2/3:(道路を越えた南側で)谷は浅く左側の道路から車の音が聞こえてくる。3/3:(海にて)地面はコンクリートで、そこから垂直に50cm下が海面、一歩踏み出せばたちまち海に沈んで土佐衛門という感じ。人工ヘッド"Solomon"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
前日、片上側で結構深い谷があるのが目に付いたので再び出掛ける。駅から廃線跡の遊歩道沿いに歩き、遊歩道の下のトンネルを通ってゴルフ場の南にある谷を上ってみた。ところがこれは期待はずれ。道の左側はすぐゴルフのコースになっており、セミの声もまばら。引き返してこんどは山の南側にある谷に入ってみたが、ここは実際は谷ではなく西側を道路が平行に走っているが地形に遮られて騒音はあまり聞こえない。ここの谷川でしばらく録音。すぐ上が墓場でその上が遊歩道、そのまた上が道路と言う感じだ。帰りは道路を隔てた反対側の谷に入ってみた。下からは谷が左に回りこんでいるように見えたが、入ってみるとほぼ真っ直ぐなので、道路からの騒音は避けられない。山に入ると直ぐの場所に今は使っていないイノシシ捕獲用の檻が置いてある。近くでなにやらガサゴソと音がするので見ると、中型の犬くらいの小鹿か逃げていく。水を飲みに来ていたようだ。残り時間も少なくなったので道を引き返して、今度は駅の北側の学校のグラウンドの練習風景を録音。ところが録音を始めてから2分ほどで終了になってしまった。時間つぶしにそのままマイクを担いで街中を歩き海岸まで出て、4分ほど録って時間切れ。7分前に駅に到着し、本日終了である。

2012年8月17日 午前中ずっと谷川へ下りて録音。谷川というとなんとなく涼しげな響きがあるが、実際に昼近くなっても27〜28℃。汗はまったくでない。ただ小さな山の小さな谷川では、実情は下の画像の通り。5〜6歩歩くごとに蜘蛛の巣に引っかかるし、蚊も大挙して供血者を待ち構えている。そもそも腰掛けて休む場所もほとんどなくて、立ったままでいることが多い。地形が結構急で木も茂っているので、谷川沿いに歩くことは困難。ときどきマムシも転がっているので用心は怠れない。こういう場所で見かけるヘビはほとんどマムシで、気がつくとたいてい目の前にいる。
一週間ほど前、谷川で録音していたら、突然キーキーという鋭い鳴き声。しかし鳥が近づいて来た気配はまったくない。よく聞くと声は左手の石積みの方からのようだ。大き目の石を無造作に積み重ねた、1.6mほどの高さの部分的なもので、石と石の間は大きな隙間だらけ。しばらく注意して見ていると、石の間から20cmくらいの小さなイタチが顔を出して鳴いた。ここが住処になっているらしい。以前150mほど下流でも見かけたことがあるが、同じ個体なのかな。
Sample.mp3 35秒、685kB 1/2:(8月14日)このすぐ後はげしい雨になった。2/2:(8月17日)円張川で。人工ヘッド"Solomon"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
2012年8月14日 朝から何となく湿っぽい天気。近隣を一巡りしてみたが、あまり面白い音には出会わない。最後に辿り着いたのがキャンプ場のある谷の入り口の農業施設。この南の端の三角形になった隅の部分になにやら得体の知れないものが積み重ねてある。外から見ると籾殻が主のようだが、牛糞のような臭いもする。ここに大量のスズメとツバメが集まっている。何か昆虫が大量に発生しているらしい。スズメは直接地面に集まり、ツバメは飛び回りながらコトにあたっている。いつもだと何となくマイクを置きにくい場所なのだが、本日休日にて雨模様。さっそく三脚を立てて録音開始。小雨が降っているので簡易の防雨処置をする。ツバメはすぐに戻ってきたか、スズメは警戒心が強いのかなかなかやってこない。そのうち突然雨脚が強くなり、はげしい土砂降りになった。マイクを回収に行ったら数分でずぶ濡れである。雨は30分ほどで止んだが、他の地方ではかなり被害が出たようだ。

2012年8月4日 昨年に続いて岡山市の花火大会に出掛けた。現地に2時間前に到着。前回は700mほど離れた川の中州の端から録ったが、今回はもう少し接近してみようということであちこち探す。とはいってもなかなか適当な場所って見当たらないものだ。見物客の邪魔にならず、観客と程ほどの距離が取れて、通路代わりに使われない場所。しかも花火が良く見えてエコーが豊か。・・・な所はこの過密状態ではあるはずもなく、落ち行く果ては打ち上げ場所のある中州、ここの人のいない草地に陣取ることになった。約1時間、4000発は昨年と同じ。人が多いようだが、なぜか帰りの電車は座れなかったものの割りと空いていた。
Sample.mp3 3分03秒、3.50MB パソコンのヘッドフォン出力と、低能率・低耐入力のヘッドフォンでは再生困難。とはいえ実物大の音量で長時間聞いていたら難聴になってしまう。人工ヘッド"Solomon"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
打ち上げ場所からの距離はほぼ100m。すぐ目の前に立ち入り禁止のバリケードがある。多分この辺りが最接近できる場所だろう。この中州の東側、一段低くなった小さな草地に北向きにセット。すぐ後ろは住宅。右後方には橋があり、右手にはもう一つの中洲がある。この草地にはだれもいないので最も近い観客との距離は4mくらいある。もちろん橋の上にも、橋の下にも、右手の中州にも観客がいるが、10m以上の距離があるので、少し遠すぎる感じ。マイクは録音機のライン入力に入れて、リミッターはOFF。最初の1〜2分で録音レベルを設定。マイクが音圧で飽和しているという感じで、それぞれの爆発音によるレベルの差が少ない。花火の角度は上方40度から80度くらい。寝転んで見たほうが楽である。風向きが良ければ火の粉と灰も存分に楽しめる距離だ。水平の位置や方向は悪くないが、花火の位置があまりにも高いので、建物からのエコーは期待できない。右手の住宅と後ろの橋からのシャンシャン言うようなエコーがメイン。DAWソフトで波形を見てみると、波形が大きく一方に偏っている。花火は爆発はするが、爆縮はしないので当たり前か。次回はもう少し距離をとってみよう。といってもなかなかいい場所はないんだけどな。
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