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 日常のありふれた音の記録です
2012年5月
2012年5月31日 このところ数日、胡乱な天気が続いている。昼間は薄曇で気温が上昇せず、夜は冷え込む、5月とは思えない冴えない天気。雨もよく降る。もっとも農家の人に言わせると、もう一雨来て欲しいといったところ。直播きの稲はすでに数センチ顔を出していて、6月の下旬には田圃に水が入る。このところキャンプ場の一番上のコナラの木の下で録音している。本日も同様のセッティング。谷の入り口からは1kmを超える距離になるので車の音は聞こえないが、朝は遠くの鉄道の音が入ってくる。この木はキャンプ場ができる前からの古株。昔はもっと色々な木が残っていたのだが、枯れたりすると桜の木に置き換えられる。だれからも文句の出ない無難な選択なのだが、おかげでだんだん単調で退屈な環境になってきた。もうちょっといろいろあって雑然としているほうが、にぎやかで楽しい。なんてことを言いながら毎年サクランボは図々しくいただいている。今年は残念ながらほとんど全滅である。数えるほど、というより見つけるのが困難なほどしか見当たらない。もっともだれも食べないような小さなものだ。ただ直径が1cmほどの大きなサクランボは例年にない豊作、来るたびに意地汚くせっせと食い散らかす。これはなかなかの美味。意外なのは鳥が手をつけないこと。もっと爛熟気味にならないといけないようだ。5月も下旬になってホトトギスが鳴きはじめた。もうすぐ夏である。
Sample.mp3 2分14秒 2.55MB のどかだが音が遠く散漫。なにやら上からポチポチと降ってきているが、少なくとも雨や朝露ではない。人工ヘッド"Solomon"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
キャンプ場へ行ったら落ちていた。そのまま山の中を3kmほどついてきた。かなりやせ細ってひどい風邪ひき状態。とても冬は越せそうにないので拾って帰る。俗に言う錆猫・雑巾猫。何ヶ月かは室内で飼われていたらしくトイレの躾けは出来ている。翌日病院へ連れて行って風邪の手当てと寄生虫の検査。雌猫、体重1.5kg、推定4ヶ月とのこと。芋虫、蝶、蛾、子ネズミ、カエルといろいろ食いつないでいたようだ。オモチャのネズミを出したら本当に食べようとした。多分捨て猫だろう。捨てた人には止むを得ない事情があると思うが、そんな事情は墓穴の中で生きながら蛆虫に食われると良い。食って食って食って、大グソ垂れて、寝る。すでに2週間、体力の回復は目覚しい、をとっくに通り越しているが、まだ声が良く出ない。困ったのはわが家のボス、極悪猫。あらぬ敵意を抱いてexclusive or状態。andまではいかなくても良いから、せめてorにしたい。はてさて・・・?。

2012年5月14日 連休明けくらいから天候がしだいに悪化。一日中風が強く、空には冬のような雲が飛び交って、まるで初冬並みの寒さである。とはいえさすがにここに至ってようやく天気も回復ぎみ。本来の5月の気温には程遠いがまずまずの好天。上山田から円張川に回ってみたが、ただこの季節としての活気は今ひとつといったところだ。
人工ヘッドはテストも兼ねてこのところ頻繁に持ち歩いている。小型マイクのセットと比較すると6〜7倍の重量、荷物もヘッドと三脚の二つになる。圧倒的とってもいい差である。2トラサンパチのオープンリールデッキを持ち歩いていた時代と比べれば、いまは夢のような時代といってもいいのだが、それでも人間の欲望はもっと小さく、もっと軽く、と限りがない。
人工ヘッドの性能には不満がないわけではない。それは10ヶ月前に制作した小型マイクのものと共通する。その解消にはまだ4〜5年はかかるだろう。またマイクそのものは完成したものの、システムとしての動作が完成するのはまだ数年先になる。
Sample.mp3 2分39秒 3.05MB 前半は上山田で。ぶり返した寒さで今ひとつ活気がない。後半は円張川。真下でなにやらごそごそやっているが、流れの音をもう一つ増やそうと、いじましくも姑息な手段を弄しているところ。これこそ不自然の流れの音?。人工ヘッド"Solomon"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
カメラバッグを入手。入荷は予想外に迅速だった。寸法は見事にピッタシ。なのだが、必ずしもベストとはいえない面もある。両サイドと蓋と前面に付いているポケットが貧弱。ほとんど実質的な使い道がない。しかたがないのでマイクのバッテリーボックスはヘッドと一緒に収納。ポケットには小物を入れる。メモリーレコーダーは三脚のケースに隔壁を設けて一緒に収納。なかなか理想的なものはないので、そこは自分で工夫して使うしかない。長距離を持ち運ぶのにはバックパックが楽でいいのだが、個人的には使い勝手の面でショルダーバッグの方が好みである。困るのは一応防雨構造なのだが、表面の材質が繊維であること。雨に濡れると水を含むし、泥などの汚れか染み込む。雨の日に使った後はよく乾燥させ、時々は洗濯もしないといけないのである。特に梅雨時が大変だ。エアコン全開で強制乾燥しないととてもじゃないが間に合わない。マイクは使わないときはデシケーターか乾燥剤を入れた密閉ケースに保存しておくのか無難。梅雨が来る前には準備したい。
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