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 日常のありふれた音の記録です
2012年4月
2012年4月30日 新しい人工ヘッド付きIsophonic microphone、”Solomon”である。予定を2週間遅れての完成。本日より使用を開始する。頭部のサイズは男性と女性の中間的な大きさ。使用したマイクはDPA4061である。大きな音圧下での使用を考慮した結果だが、心配なのは4060に比べてノイズが3dB大きいこと。たしかにステレオマイクとして使ってみて少々不満が出る。しかし組み込んだ段階で問題はほとんどなくなると期待した。実際にフィールドテストでも結果は良好である。電源は006Pの9Vバッテリーを使用。困ったのは持ち運びのためのケースである。前ヘッド用のものはすでにボロボロの状態、ぜひとも新調したい。対象となるのはカメラバッグ。ケチケチ人間のボクとしては何よりお安くあげたいところだか、ピッタシというものが見当たらない。やっと探し当てたのはかなり高額、しかも取り扱いメーカーに在庫がないので入荷待ちである。やれやれ。

2012年4月23日 キャンプ場から谷川沿いに登って、上の池まで出掛ける。キャンプ場は八重桜が満開。こちらは山ツツジが満開の状態である。気温も暖かく天気も良し、春満喫といったところ。マイクから少し離れたところに佇んでいたら、キャンプ場の方から二人のご婦人と犬が一匹、池の堤防を渡ってやってきた。ご婦人方はそのまま山を上って行ったが、犬は人間に警戒して足止めを食らい、あっちへウロウロ、こっちへウロウロ。道の傍に身を潜めて通っていただく。昼近くで引き上げたが、平野に出たところで先ほどのご婦人と犬に出会った。どうやら山をのんびり一巡りしてきたようだ。朝夕の散歩にしてはなかなかの長距離。春だね。
Sample.mp3 2分00秒 2.29MB キャンプ場の上の上の池のそばの道で録音。水面は3mほど下にある。静かな池が騒がしくなる一瞬。小型マイク"Slivikin"とPCM-M10で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
PCM−M10の内蔵マイク、96kHz24bitで録音。近所の家々の庭で4月の半ば頃から虫が鳴いている。もちろんわが家の草ボーボーの庭にも3〜4匹いる。手持の貧弱な図鑑では判然としないが、多分クビキリギスだろう。鳴き声を文字で表すとただの「ジィ〜〜〜」になってしまうのだが、至近距離で聞く声はかなり強烈である。スペアナを取ってみると、ピークは11.5kHzにある。20kHzでは30dB低くなるが、レコーダーの上限の40kHzまでダラ下がりで伸びている。マイクと録音機が対応していれば多分100kHz以上までレスポンスが確認できるだろう。この辺りまで録音できるレコーダーはあるが、これが再生となると難しい。たいていのスピーカーやヘッドフォンはせいぜい50kHz止まり。100kHzまで伸びているのはごく少数である。録音となるとさらに難しい。大抵のマイクは20kHz以下。50kHzまでとなるとごく少数派。100kHzまで伸びているものは特殊といっていいほど。入口と出口がレコーダーに追いついていない。でもそんな音、聞いてどうする。

2012年4月8日 もうすでに4月なのだが、この期に及んでまたもや春モドギが復活。7日、8日ともに前夜冷え込んで霜が降りるというありさまだ。両日とも近場のキャンプ場を訪ねてみた。すでに桜が半分ほど咲いていて、三々五々花見客がやってくる。前日からテントを張って泊り込みの人もいる。コチトラはキャンプ場からさらに上の上の池の畔で録音。あまり人手の入っていない場所で、ひっきりなしに上空を飛んで行く飛行機の音を別にすれば、騒音もなくとても静か。朝の陽射しが暖かくとても心地よい。マイクをセットして堤防の辺りでのんびり昼前まで過ごす。あまりのんびりしていたのでなにも書くことがないほどだ。
Sample1.mp3 1分25秒 1.62MB 4月6日。上山田の小さな谷川の中で。地表から2.5mくらい落ち込んでいて前後に1mくらいの段差があり、その間の5mくらいの長さの場所。風が強いが、ここはわりと静かだ。小型マイク"Slivikin"とPCM-M10で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
Sample2.mp3 1分45秒 2.00MB 4月8日。キャンプ場の上の上の大橋二番池の畔の道で。池の堤防を通る細い道は山を超えて向こう側の広い山道に抜ける。小型マイク"Slivikin"とPCM-M10で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
WM−61Aを入手。秋月電子通商で2個入り200円。1個当たり100円ということだが、送料がかかるので少量では割高になる。安価なマイクカプセルだが、音質には定評があって使っている人も多く、わざわざここで書く必要もないほど。そのままシールド線とミニジャックを付ければ、良質のマイクとしてプラグインパワーの付いた録音機ですぐ使用できる。ただ感度が高く、その分耐入力が小さいのが難点。大音量の音源には向かない。これにはLinkwits氏の改造法があって、要点は電源の9V化とマイクカプセルのFETのソースフォロワ化による耐入力の増加。回路にはいくつものバリエーションがあるけれど、録音機直結使用とプラグインパワーを切れない録音機でバッテリーボックスを介しての使用が一つのマイクで、しかもお安く簡単にというと結構難題。困ったな。

2012年4月4日 リンクの更新をさせていただきました。
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