<< >> 過ぎ去った時からへ HOMEへ

 日常のありふれた音の記録です
2011年12月
2011年12月31日 せっかくの大晦日なのですぐ近くの山の上にあるお寺に出掛けてみた。最近ここは大晦日となるとなにかと行事でにぎやかで人出も多くなっている。年明けと同時に放つ風船の数が500なのでそれ以上人が来ているのは確か。護摩供養の行われている薬師堂は、半ば解体といった体で大掛かりな足場を組んで大改修中。間に合わせに敷いたブルーシートの上での行事である。意外だったのが若い人が多いこと。神社や本堂の前でシンミョーな顔をして手を合わせている。ズケズケとあちこちに顔を出して、図々しく録音して写真だけ撮って帰るオイラとしては、なんだかバチ当たりなことでもしているような妙な気分。実際そうなのだからしかたがないが、でも根っからの不信人者なのでお参りはしないのである。午後11時前から翌日の1時頃まで、2時間ほど録って引き上げた。風もなく穏やかで静かな年の暮れである。
Sample.mp3 3分9秒 3.61MB あとで聞きなおしてみて気になったのがデジタルカメラのフォーカシングのジーコジーコという音。これが意外とやかましい。なにせ左手にマイクを付けた三脚、右手にカメラという格好でうろつき回っているのでどうにも仕方がない。ピークの音圧レベルは高いが、平均的にはかなり静か。ダイナミックレンジは結構広いのである。小型マイク"Slivikin"とPCM-M10で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
今年は波乱万丈だった我が家の極悪猫も年末に至って程よく快調である。西の地にたむろする性悪猫どもは異様なくらい姿を見せず平穏そのもの。日が暮れると子ネズミを探しに外に出て行くが、寒いのですぐ帰ってきて暖かな座布団の上で丸くなり、不満げな四角い目付きでオイラを見つめる。いうまでもなく猫は退屈し切っているのである。これは危険な兆候だ。来年もまた、オモチャのネズミの操作係を命じられるのではないかと、不安はいや増すばかりである。

2011年12月23日 人間の声を録ってみたくて街まで出掛けた。なにかと所用があって昼前に大慌てで電車に乗り、駅で買ったヒルメシをかっ食らいながら30分ほどの道程を歩いてアーケードのある商店街へ。クリスマス前ともなると賑わうのか常だが、せいぜい12月中旬までで、直前や当日ともなると意外と人出が少ないというのが従来のパターン。予想は当たって、歩道の真ん中に市が立っているものの、かなり閑散とした雰囲気だ。仕方がないのでマイクを担いでせいぜいウロウロと歩き回り、昼過ぎにまた電車に飛び乗って大慌てで帰ってきた。実際に録音していたのはわずか40分ほど。年末も近いとはいえ、なんだか忙しない。
Sample.mp3 1分47秒 2.04MB せめてもう1週間早く来れば良かったのだが、出掛けると往復だけで結構な時間つぶしになるのでなかなか時間が取れない。小型マイク"Slivikin"とPCM-M10で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
テキストファイルの入力・編集に特化した単機能ツールである。今時の機器としては異例なほどの超低機能、むしろ無能の機械といってもいいくらいの特異な製品だ。
ちょっとした文章を書くのに、騒がしくて起動に時間のかかるパソコンを使うのがイヤなので、昔はポケットタイプのワープロで書き、フロッピーディスクでパソコンに転送していた。
パソコンの交代でフロッピーディスクの使用が面倒になったので、次はPHS用のポケットボードに打ち込み、メールで転送した。これもPHSのインターフェースが変わり使用できなくなった。
その後長い間適当なものが見当たらなかったのだが、期待していたものもある。一つが電子辞書で、小型のキーボードと大きめの画面は何といっても魅力的、しかも辞書付きだ。しかし何年も待ったがテキスト編集機能を持ったものは現れなかった。もう一つ、2年位前から気になっていたのがこの製品である。でも当初の機種は高価でとても手が出せなかった。ところが最近下位機種が格安で出ているのを見てついに衝動買いしてしまった。安物には弱いのである。なにせケチケチ人間のボクでも買えるくらいだから尋常な値段ではないが、そこは現行品なので公表はしない。
320×240ドットの4インチSTN液晶は上位機種とはかなり格差があるものの、全体的に精密で丁寧な作りは変わらない。キーピッチ17mmの折り畳み式キーボードは良質で、Windowsパソコンと同じキー配置。起動は電源ボタンを押してわずか2秒とパソコンの数百分の一である。機能面でははるかに及ばないが、キー操作はパソコン上のテキストエディタと類似で使いやすい。microSDメモリーに保存したデーターはUSB経由でパソコンに転送する。
いろいろ不満はあるけれど、今のところボクの個人的でわがままな要求に答えてくれるものは他にはない。長年待ち望んでいたものなので、それなりに喜んで使っている。
▲UP 過ぎ去った時からへ HOMEへ