2010年5月30日 相変わらずサイトの更新の停滞が続いている。拙サイトをお訪ねいただいている皆様には本当に申し訳ない次第なのである。前に同じことを書いたのはたしか9ヶ月前だったような気がする。更新が停滞してすでに2年近く。最近は以前に比べますます多くの時間を割かなければならなくなっているし、これがなかなかままならない。立体音響は5年10年と時間のかかる遅々たる分野なのである。とはいえ進展はまずまず順調といってもいいと思う。3年以上いろいろやってきて気づいたことがある。方向の情報と距離情報は比較的似た種類の情報で、相互に可換性があること。また1マイクロセカンドを下回る時間情報が関わっているのではないかということ。もちろんモノーラル的な情報である。バイノーラル的な左右の時間の弁別限は20〜10マイクロセカンドといわれているので、これより1桁以上小さい。しかし16bit、44.1kHzのフォーマットには記録できる。これは不可解と言ってもいいことで、何らかの変換があるのではと思うがよく分からない。ともあれ一応の結果を得るには今しばらくの時間が必要なようだ。 |
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Sample.mp3 |
2分02秒 2.34MB 前半は岡山市街にて、真ん中に上山田の晩春の風景を挟み、後半は市の運動公園。元の録音は16bit、44.1kHzだが、mp3では市街の雑踏の音は劣化が感じられる。160bpsに収めるには少し厳しい音源である。実験用マイク(Experimental
microphone)とICR-PS501RMで録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and
use a headphone) |
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最近発売されたf社の10cm口径限定版フルレンジユニットである。実は同社の限定版ユニットを購入したのはこれが初めてである。過去の限定版ユニットについては、期を逃したり、SP工作なんかしていられる状況ではなかったり、好みに合わなかったりで、結局購入にはいたらなかった。中には買えなかったのを後悔している機種もいくつかある。ともあれ今手にしているのは紛れもないスタンダードシリーズの流れを汲む強力なユニットである。エッジは新素材のコルゲーションエッジ。コーンは前Eシリーズと同じ素材だが、Enシリーズになってやや赤みがかった色調に変わっている。ダイキャストフレームはEΣシリーズの転用と思うが、多少無理をしている感じもある。スタンダードシリーズのセンタードームがコーンに接しているのに比べ、こちらは少し浮かせた構造。センタードーム自体はボイスコイルボビンの直径より大きめで、ボイスコイルボビンがセンタードームの少し内側に接着されているようだ。どちらかというとおとなしいユニットで、周波数特性は5kHzあたりから非常にゆったりと低下し、30kHz以上まで伸びている。個人的な好みではもう少しじゃじゃ馬の方が好きなのだが、その点を除いてなかなか評判はいいようだ。すでにエンクロージャーの設計は10種類以上できている。では早速・・・といきたいところだが、これが時間がないんだよな。 |
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