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 日常のありふれた音の記録です
2010年5月,7月
2010年7月28日 薄曇りの一日、時々雲の隙間から太陽が弱々しく顔を出す。場所はいつもの円張川。最近雨は少ないが、流れは結構あって、程良いくらいの水音を立てている。雨の少ない時期には殆んど水が涸れている川なのだが、小さな水溜りになった場所のあちこちに魚が泳いでいるのは、いつ見ても納得のいかない現象だ。水のない時期をいったいどこで過ごしているのか。それとも水とともにどこからかやって来るのか。それ以前にどうやってこんなところまでやってきたのか。いつ考えても不思議である。
Sample.mp3 1分14秒 1.43MB 水の流れの音というと清冽なイメージがあるが、そううとばかりは限らない。ドブドブとむさ苦しい音や、ゴーゴーと暑苦しい音もあるし、てんぷらでも揚げているような音もある。でも音のない流れのほうが圧倒的に多いのだが。実験用マイク(Experimental microphone)とICR-PS501RMで録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
昨年に引き続き今年も田圃のカエルは激減。殆んどカエルの鳴いていない田圃も多い。稲も早や50cmほどに育った7月も終わりのこの時期となっては驚くほどの静けさだ。’90年代にはまだ夜間に田圃中が鳴きわめいている様なカエルの大合唱が聞かれたのだが、今から考えると信じられないような光景だった。外灯や窓に集まる昆虫も随分少なくなった。これはなんだかとても寂しい。代わりに増えたものもある。今は夕方に飛び交うコウモリも昔はいなかった。サギの仲間も増えた。アオサギ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、アマサギと勢ぞろい。時代とともに変わっていくが、やはりいろいろいてにぎやかなのが楽しい。

2010年7月24日 いつの間にか時間は経ち、2ヶ月ぶりの更新となってしまった。すでに夏真っ只中である。もしかして今年も真夏日はやってこないのでは、という予想に反して、梅雨が明けると結構な猛暑になった。岡山市内ではすでに37℃を記録しているという。夜になっても熱風が吹き、エアコンの噴出し口の下にしか生き延びる場所はないという感じである。真夏日と猛暑。夏は苦手という人には申しわけない限りだが、去年の三日坊主の夏にガッカリしたボクとしては、本当の本物の真夏の到来を大いに喜んでいる。
Sample.mp3 1分15秒 1.44MB 波の音は結構面倒な音源で、耳の位置で水平一直線になりやすいのだが、ここでも今ひとつという感じ。実験用マイク(Experimental microphone)とICR-PS501RMで録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
なんて言いながら真夏大歓迎なんて言っている当の本人が少々夏バテ気味。他人のことなんか言っていられないのである。それになんだかんだと時間がない。本日は所用のついでに海まで出掛けた。距離は節制して最短距離。川沿いに下って猫の額ほどの小さな浜辺に到着。真昼時だが潮はやや引き気味。岩場と狭い砂浜に打ち寄せる波の音も今ひとつ元気がない。湾の向こう側を横切る船のエンジンの音。1kmほど離れた工場の昼のサイレン。海鳥とトンビの声。背中に焼けつくセミの合唱。まったく暑い日だ。

2010年5月30日 相変わらずサイトの更新の停滞が続いている。拙サイトをお訪ねいただいている皆様には本当に申し訳ない次第なのである。前に同じことを書いたのはたしか9ヶ月前だったような気がする。更新が停滞してすでに2年近く。最近は以前に比べますます多くの時間を割かなければならなくなっているし、これがなかなかままならない。立体音響は5年10年と時間のかかる遅々たる分野なのである。とはいえ進展はまずまず順調といってもいいと思う。3年以上いろいろやってきて気づいたことがある。方向の情報と距離情報は比較的似た種類の情報で、相互に可換性があること。また1マイクロセカンドを下回る時間情報が関わっているのではないかということ。もちろんモノーラル的な情報である。バイノーラル的な左右の時間の弁別限は20〜10マイクロセカンドといわれているので、これより1桁以上小さい。しかし16bit、44.1kHzのフォーマットには記録できる。これは不可解と言ってもいいことで、何らかの変換があるのではと思うがよく分からない。ともあれ一応の結果を得るには今しばらくの時間が必要なようだ。
Sample.mp3 2分02秒 2.34MB 前半は岡山市街にて、真ん中に上山田の晩春の風景を挟み、後半は市の運動公園。元の録音は16bit、44.1kHzだが、mp3では市街の雑踏の音は劣化が感じられる。160bpsに収めるには少し厳しい音源である。実験用マイク(Experimental microphone)とICR-PS501RMで録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
最近発売されたf社の10cm口径限定版フルレンジユニットである。実は同社の限定版ユニットを購入したのはこれが初めてである。過去の限定版ユニットについては、期を逃したり、SP工作なんかしていられる状況ではなかったり、好みに合わなかったりで、結局購入にはいたらなかった。中には買えなかったのを後悔している機種もいくつかある。ともあれ今手にしているのは紛れもないスタンダードシリーズの流れを汲む強力なユニットである。エッジは新素材のコルゲーションエッジ。コーンは前Eシリーズと同じ素材だが、Enシリーズになってやや赤みがかった色調に変わっている。ダイキャストフレームはEΣシリーズの転用と思うが、多少無理をしている感じもある。スタンダードシリーズのセンタードームがコーンに接しているのに比べ、こちらは少し浮かせた構造。センタードーム自体はボイスコイルボビンの直径より大きめで、ボイスコイルボビンがセンタードームの少し内側に接着されているようだ。どちらかというとおとなしいユニットで、周波数特性は5kHzあたりから非常にゆったりと低下し、30kHz以上まで伸びている。個人的な好みではもう少しじゃじゃ馬の方が好きなのだが、その点を除いてなかなか評判はいいようだ。すでにエンクロージャーの設計は10種類以上できている。では早速・・・といきたいところだが、これが時間がないんだよな。
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