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 日常のありふれた音の記録です
2009年10月,11月
2009年11月7日 少し早めに目を覚まして出掛ける。天気はしばらく前の冬並みの寒さとは一変して温かいくらいで、ピーカンはいやだとつい一言文句を付けたくなるような申し分のない晴天。前回と同じ場所でしばらく録音していたが、もう少し下流のほうはどうなっているのだろうと、道路から斜面を20mほど下って行ってみた。竹薮の中の道、というよりはかすかに人の通った痕跡をたどって、途中からは本当の道なき道になる。ただ竹薮は冬から晩春にかけては無闇に入れない。春に出てくる竹の子の頭を潰してしまう。下りてみると谷川の水量は意外にあるのでまずは一安心。結構広い場所なのであちこち移動して11時前まで録ってみたが、午後も遅いので鳥の声も遠く、谷川の流れだけの単調な音になってしまった。それにしても今日は珍しく車がよく通る日だ。
Sample1.mp3 56秒 1.07MB 庇のようになった大きな石の下を水が流れている。その石の上に三脚を立てて録音。石の上面は余り広くないので十分三脚を開けず、一触転倒の危なっかしいセッティングだ。実験用マイク(Experimental microphone)とICR-PS501RMで録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
Sample2.mp3 39秒 781KB 同じ場所の同じ流れを、庇状の石の下にマイクを入れ、近接して録音。実験用マイク(Experimental microphone)とICR-PS501RMで録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
f社スタンダードシリーズのフルレンジSPユニットが一新。型名も変わってかなり大きな変更のようだ。実物をまだ見ないので分からないが、コーン紙の色も変化しているように見える。いちばん気になるのはエッジの変更。従来はユニットの寿命を左右していた部分で、劣化が始まるのは平均的に10年程度。これくらいの年数が経過すると、エッジのダンプ材の軟化が始まり、次第に溶け出してコーン紙に茶色く染み込む。残ったエッジはガサガサに硬化してコンプライアンスは減少、気密性もなくなる。ここまで来ると修復は困難、実にモッタイナイ話である。もう少し長く使ってやりたい、といつも思うので期待は大きい。近いうちに一つ・・・は無理かな。

2009年11月2日 午後遅くに時間が取れたので、他の用件の帰りに円張川の方へ回ってみた。朝から強風が吹いて冬並みに風が冷たいので冬支度で出掛ける。前日の雨で谷川の水量は増えているが、音の好みからすると中途半端で少し多すぎる感じ。とはいってみても所詮細々とした流れだ。風が強いので、水音と山の木々の鳴る音のほかはなにもなく、単調で静かなもの。夕方に近くなっていよいよ薄暗く険悪な天気になってきたので引き上げる。わずか30分ほどではどうしようもないのだが、とにかく録音してみないことには始まらない。家に帰るとお約束の猫のお散歩。冷たい風と雨に猫はますますもって元気いっぱい。田圃の中をわが物顔に走り回る。数日前から喉を痛めてすっかり声が嗄れているが、そんな事はおかまいなし。最近近所に他所の猫が進出気味なのである。政治的駆け引きに大声と牙と鈎爪が必要なのは人間と同じだ。縄張り争いがしばしば流血沙汰になるのも人間と同じ。
Sample.mp3 1分51秒 2.13MB 前日に降った雨で谷川の水量は少し増している。といっても相変わらず細々とした流れだ。朝から風が強く、天気も険悪になってきたので音は少なく、あたりは静かなもの。実験用マイク(Experimental microphone)とICR-PS501RMで録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
一通り出揃った感のあるメモリーレコーダー。各社から多種多様の機種が登場して、ナマ録始まって以来空前の、夢のような状態といって良いほど。以前は到底考えられなかった高性能の録音機が手頃な価格で手に入るのはうれしい限りなのだが、いざ購入ということを考えると今ひとつ食指が動かない。個人的にこれといった魅力的なメリットのある機種がないのである。一方小型軽量のICレコーダーは魅力的だが、本格的な用途には少々不満がある。このまま膠着状態で大きな進展はないのかと思っていたらそうでもない。PCM−M10の登場は少しばかりショックだった。長時間バッテリー駆動と無駄なく堅密な小型軽量化、不満のないスペックと手頃な価格。他社のメモリーーレコーダーにも大きな影響を与えていくのではと思う。今のところHiMDの後継機の第一候補である。

2009年10月30日 おおっぴらに朝、というにはいささか遅すぎる時刻になっていつもの場所へ出掛ける。毎度同じ場所というのも何なのだが、このところ時間がとれない。近くで流れのある谷川があって騒音のない場所というとここら辺りしかないのである。その谷川もここしばらくの好天続きで気息えんえん。ほんの一筋の流れがどこからともなく湧き出て、とこへともなく消えていく。目に見える流れは全体のごく一部分。あとは地下世界の見えない流れである。谷川がすべて地表を流れるのは長らく雨が続いたときだけ。それでも干上がりかけた僅かな水溜りに魚が生き残っているのはなんだか不思議でもある。
Sample.mp3 1分54秒 2.18MB ここしばらく続いた好天で谷川はすっかり枯れてしまって息絶え絶えだが、そこは何とか工夫して録音。手近な場所で流れがあって騒音の少ない谷川というとここしかないので仕方がない。実験用マイク(Experimental microphone)とICR-PS501RMで録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
一年前に買ったペア5600円のスピーカー。前回トゥイーターの接続を逆にしたのは失敗。悔し紛れにスーパートゥイーターにマグネットを追加した。すでに3個くっ付いているので、この上1個追加しても大差は出ないと思っていたらこれが大間違い。周波数特性は変わらないのに、音のバランスが大きく変わったので唖然。スーパートゥイーターが耳障りな音を発しているのが原因のようだ。マグネットは接着剤でくっ付けているので元には戻せない。難題発生。おかげで事態収拾に四苦八苦。あれこれ試したあげく、スーパートゥイーターに小型のマグネットを3個追加、コンデンサーを0.8μFから0.47μFに変更という事で落ち着いた。高域のディップが深くなったのを除けば周波数特性は殆んど変わらないが、音色は以前の状態から一変。こちらの方が耐え凌げる音だ。格安スピーカーの改造は忙しい時の骨休めには手頃だが、少しばかり時間が潰れすぎるのだ難点だ。
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