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 日常のありふれた音の記録です
2009年9月
2009年9月21日・22日 ふと思いついて、吉井川を海まで下り、そこから海岸沿いに牛窓まで辿ってみた。ただ人が簡単に入れる海岸は殆んど護岸工事がされているか岩場で、砂浜はほんのわずか。2箇所の海水浴場は連休中とあって家族連れの釣り客でいっぱい。小さな漁村のわずかな砂浜で録音してみたが結果はペケ。こりゃマイクが悪いな、マイクが。翌日再び出掛けて、河口近くのネコの額ほどの砂浜で録音。波の音はマイクのテストにはいいのだが、どうも遠くていけない。
壊れたデジカメは修理に出した。レンズユニット交換。意外にも費用は思っていたより安価だった。新しい機種のほうが、レンズの解像度や歪曲歪、ズームの倍率、デジタルズームの画質、画素数、液晶モニターの視認性と色再現、オートフォーカスの速度、撮影機能、操作性・・・と、あらゆる面で優秀。でも撮影間隔の長さと、陽光下で液晶がほとんど見えないという点はボクにとって致命的。録音機材といっしょについでに持ち歩いているオマケ的・暇つぶし的存在なので、その分どうしても要求は厳しくなってしまう。結局修理した旧機種をメインに使うことにした。物事ってなかなかうまくはいかないものである。
Sample.mp3 2分42秒 3.08MB 9月22日に再び河口近くの海岸まで出掛ける。最初は海岸沿いの墓地に墓参りに来た家族連れ、2番目は砂浜に打ち寄せる波、3番目は護岸の石積みの隙間に入り込んでくる波の音。実験用マイク(Experimental microphone)とICR-PS501RMで録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
ペア5600円の7割引格安スピーカー。中高域がもうひとつ。そこで考えたあげく、トゥイーターの接続を逆相にした。これでトゥイーター・スーパートゥイーターとも逆相接続。6dB/octネットワークの一般的な接続になった。この方法は、前回ネットワークの定数を変更してからまだ試していない。しかし予想を上回ってハイバランスの音になった。試聴位置による音色の変化も激しい。周波数特性はといえは今度こそ本当に正真正銘の無茶苦茶。山あり谷あり、もうどこで測定しても決してフラットにはならない。僅かにマイクの位置を変えるだけで目まぐるしく様相を変える。とてもじゃないが人には見せられたものじゃない。そもそも測定しようにも、どこで測ればいいのかさえ分からないのである。こんなことで本当にいいのだろうか・・・。一日悩んで結局元に戻した。3つのユニットの帯域が広い範囲で重なっていて、お互いに牽制しあいながら何とかまともそうな音が出ているのである。ああややこしい。

2009年9月14日 いつの間にかすっかり秋である。日暮れは虚しいほどに早くなり、空は雲一つない無常な秋晴れ。昼間はさほどでもないが、夜半は寒いくらいになった。これでお彼岸過ぎればオイラの夏気分はもう完璧に終焉である。あまりにも短か過ぎた夏ははなはだ心残りだが、こういう年もあるのだからまあ仕方がない。それにしても9月は一年でも音の少ない月でもある。これは毎年のこと。というわけで2時間ほど出掛けてはみたものの、あまり面白い音にはめぐり合わなかった。むしろこれから冬にかけてのほうが音は多くなるので楽しみなのだけれど・・・。
Sample.mp3 1分07秒 1.28MB マイクの1m前にマムシがトグロを巻いているのだが、かまわないことにする。気にしだすとお互いに警戒し始めて、だんだん気まずい関係になってくる。知らんぷりが一番。でもマムシは1m以上飛び上がることがあるので、秋とはいえある程度の距離は取っておいた方が安全だ。実験用マイク(Experimental microphone)とICR-PS501RMで録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
一年前に買ったペア5600円のスピーカー。いろいろいじってきたが、どうも中域が引っ込むのが気になる。といってもユニットの性格なのだからどうしようもない。そこを何とかもうちょっと、というので残っていたわずかな吸音材もすべて放り出してしまった。これは良かったが、かわりにバスレフのダクトから飛び出してくる900Hzの共鳴音がいよいよすさまじくなった。さて対策は、と調べているうちに、測定用のマイクをダクトに入れると減少することが判明。マイクの内部の空洞とスイッチの穴が共鳴器となってダクトからの音を吸収しているらしい。そこで一端を塞いだ紙のパイプを作って長さを変えて実験。チューニングをうまく合わせると効果は大である。さっそく適当なパイプを見繕ってきて製作し、バスレフダクトの中央付近に穴を開けて直角に取り付けた。結果は作った本人が驚くほど。壺をリスニングルームに置いて低音の調整をするとか、バスレフダクトにヘルムホルツ共鳴器を取り付けてダクトの共鳴を止めるという方法は昔からあるが、これほど良く効くとは思わなかった。やってみないと分からないものである。もっとも外には出なくなったが、内部は音が前後左右上下縦横無尽に反射して野放図に飛び交い共鳴だらけ。それはもう無茶苦茶で聞くも無残・・・。でも吸音材のメリットよりも吸音材のないメリットの方を採ることにした。格安のスピーカー一つでこれだけ楽しく遊べれば安いものだ?。
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