<< >> 過ぎ去った時からへ HOMEへ

 日常のありふれた音の記録です
2009年7月,8月
2009年8月24日 ついに意を決して新しくデジカメを購入。もちろんケチなオイラは在庫処分の格安品である。当方のデジカメの条件は3つ。小型軽量、長電池寿命、操作性。録音といっしょになるのでこの辺の要求はかなり厳しくなる。でもこれだけで選択肢は限られてしまう。このうえ特価の展示品処分のブツを、などと言っていると収集がつかないので、適当なところであきらめる。今回は殆んどすべての面で性能は向上。ズームは高倍率になり、画面の隅まで画質は良好。画素数は2倍になって、オートフォーカスも高速になった。この上なにも文句はない・・・はずなのだが、とても困ったことが一つだけある。それは撮影間隔が2.5倍に増えたこと。次のシャッターが切れるまでに3.3秒くらいかかる。この間隔は画像のサイズを変えても変わらない。たぶん撮像素子の画素数の増加が原因なのだろう。このレスポンスの悪さだけはもうどうしようもない。壊れたカメラを修理しようかと今本気で考えている。
Sample.mp3 1分17秒 1.48MB いつものキャンプ場。今年はここ4、5年ぶりでにぎやかである。頻繁に来れないのが残念だ。しばらくは増えていた谷川の水量も、今日は激減してさびしくなった。あっという間に過ぎ去った短い夏。すでに秋の気配である。実験用マイク(Experimental microphone)とICR-PS501RMで録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
サイトの更新の停滞が続いている。今年の初めに数ヶ月から半年くらいと予想していたのだが、もうすでに8ヶ月を経過して秋もまもない時節。まだあと半年くらいはこの状態が続きそうだ。拙サイトをお訪ねいただいている皆様にはまことに申し訳ない次第なのである。ただフィールドテストで出掛けることが多いので、いくぶんかは更新が多くなると思う。いま何よりも欲しいのは時間である。

2009年8月6日 デジカメがこわれてしまった。強制乾燥で復活したと思ったのはほんの一時のこと。事態はすぐに悪化してとうとう復元不能になった。これは非常に困るのである。修理となると決して安くはない。買い替えも頭に浮かんだが、この機種以降電池寿命は短くなっているし、ズームのワイド化で解像度はむしろ低下している。それに購入後わずか2年と8ヶ月、あと2〜3年は使ってやりたい。今ハソノ時期ニアラズ、・・・と思い込んでいたのだが、念のためと家電店に行ってみると、すでに悪魔的な配慮が行き届いているではないか。気になる2点はまったく問題なし。出費の差はそれほどに大きくはない。どうしたものかと思案している。
Sample.mp3 1分35秒 1.82MB もう来ないのかと思っていた夏がとうとうやって来た。焼けつく陽射しとむせ返る熱気。梅雨の湿っぽい涼しさなんか消し飛んで、一日中暑いという言葉しか出てこない。これこそ本当の本物の夏だ。とはいえ立秋まであと数日、三日天下の夏なのである。あとは延長戦に持ち込んで何とか9月半ばまでは・・・、と考えているがうまくいくかな。実験用マイク(Experimental microphone)とICR-PS501RMで録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)

quarterplane
http://quarterplane.com/
2009年7月27日 quarterplaneさんのサイトにリンクさせていただいた。ここでわざわざ紹介させていただくのだから、もちろん立体音響のサイトである。exnaural(現在はHoloacaustic)はquarterplaneさんの開発されたシステムの総称。サイトは開かれて間もないので、コンテンツは十分に豊富とはいえない。システムの全貌はいまだ垣間見ることはできないが、そこで聞くことのできる音源は明らかにホロフォニックな音場再現を持った注目すべきものだ。quarterplaneさんはexnauralをextended binaural(拡張されたバイノーラル)と説明されているが、むしろbinauralという小さな殻を吹き飛ばす意味でexploded binauralのほうがふさわしいかもしれない。
立体音響の研究は長い時間と多くの費用がかかり、しかも収益に繋がる成果が出せるかどうかさえ予測できないので、企業は手を出したがらないし、プロの研究者は研究成果の発表のために、使い古された理論やありふれた測定に頼った表面的で実質のないものになりがちで、そこには人間が音場をどのような方法で認識し、どのように感じているかといった重要な部分が抜け落ちている。おそらく立体音響の発展のためには、こういった基礎的な部分の研究を一からやり直さなければならない時期がいつか来るだろう。それが20年後なのか40年後なのかは分らない。いま曲がりなりにも自由な研究が出来るのはアマチュアだけなのである。そういった意味で立体音響に関わる人たちの登場を大いに歓迎している。
ボク自身はバイノーラルという言葉を好まない。両耳聴という人間の聴覚のごく一部分の機能を表す言葉を立体音響全体に当てはめるのは適当ではないと思うからだ。本来の限定された意味を超えて使われるこの言葉は、これまで多くの誤解や迷信を生み出してきた。頭部伝達関数という言葉も同様に好まない。いかにももっともらしく聞こえるという意味でボクもそれを受け入れる。しかし人間の立体聴はいくつもの異なる種類の情報から成り立っている。十把一絡げに頭部伝達関数で括ってしまうのは余りにもずさんで、少なくとも科学的、分析的な方法ではない。頭部伝達関数の性質も良く分っていないし、立体聴とどう関連しているのかもほとんど立証されていない。そもそも頭部伝達関数自体が実用的な精度においてさえ正確に測定されたことは一度もないのである。人間にとっては聞こえているものが全てであって、頭部伝達関数そのものを知ることは出来ない。人間の聴覚は頭部伝達関数の一つの端にしかないのだから。その正否はともかくとして、現状では単なる信仰である。
立体音響には分らないことが多く、有効な測定や評価の方法も確立していない、前途多難な分野である。ボクとしては新しい立体音響と研究者の出現を喜んでいる。

2009年7月26日 朝起きると曇り模様だが空は明るい。大丈夫だろうとキャンプ場に出掛けたら、しばらくすると雨がポツリポツリと落ちてきた。そんなのは一向に気にしないのだが、あろうことかデジカメが故障、撮影した画像が突然真っ白けになる。これは困った。修理に出すと時間がかかるし、買い替えも気が進まない。どうしようかと考えているうちに思い出したのが、結露である。前に冷房の効いた室内から雨の屋外に持ち出してMDを2台壊したことがある。何度おなじ失敗をしても懲りないアホなのである。慌てて撮影を中止し、バッテリーを取り出した。あとは運に任せるしかない。しかしよく考えてみると、屋外の厳しい環境で使う録音機やカメラにはよくある現象だ。冷房の効いた車内から雨の降りしきる野外へというのは禁物だか、今の時代ではそれもなかなか避けられない。湿度100%近い環境ではわずかな温度差が命取りになる。あらかじめ外気の露点温度以上に暖めておけばいいのだがなかなか難しい。真夏に汗で濡れたシャツの中に入れて体温で暖めるというのはいくらなんでも逆効果だ。結露すればテープが動かなくなって万事休すというDATならともかく、今はメモリーレコーダーの時代である。少々の結露ではへこたれない耐久性がほしい。多分それは可能だろう。故障したデジカメはアンプの天板に4時間ほど載せておいたら一応復活した。というわけで画像は天気の良かった7月9日の分から。
Sample.mp3 1分34秒 1.79MB このところ便利に使っているICレコーダー。常用のモードはmp3の320kbps、これはMDとほぼ同等である。MDでは音源によっては破綻したり、明らかに情報が欠落していると感じることがあるが、このICレコーダーではどうなのか。普段録音している限りでは特に異常は感じない。しかし先日庭でニイニイゼミの声を録ったときに破綻した。例のシュワシュワシュワという付帯音が付いてくるのである。音声の圧縮はメモリーの有効利用や省電力には非常に有利で積極的に利用しているが、条件の厳しい環境音ではなかなか万能とはいかないようだ。実験用マイク(Experimental microphone)とICR-PS501RMで録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
今年の梅雨は水田のカエルも去年以上に激減。家の中で聞いているとそこそこにいるように思えるが、外に出てみるとあちらにポツリこちらにポツリという感じである。オーディオ的に言うと、10年くらい前は田圃中が一斉に鳴きわめいているという面音源だったか、いまは複数の点音源状態。それで分ったのだが、意外とカエルって移動しない。家のすぐ傍のカエルは毎晩同じ場所で1週間以上鳴いていた。アメリカザリガニも減ったが、逆に増えたのはジャンボタニシ。ここ数年来家の近くでも紅色のタマゴを見るようになった。稲の苗を食害するので、農家の人は対策に大童。今のところ水田への侵入は食い止められている。ところでジャンボタニシはもともと食用の輸入種だ、コレって食えるのである。アメリカザリガニといっしょに朝の味噌汁に3つ4つ放り込んで・・・と考えたら想像疲れでげんなり。でも気をつけなければいけないのは寄生虫だ。かなり性悪である。もちろん生食は厳禁、素手で無闇に触れるのも避けたほうがいいようだ。それはカエルやナメクジやヘビでも同じようなもの。ナメクジの踊り食いやアオガエルの丸呑み、マムシの生齧りなんてしてはいけない。
▲UP 過ぎ去った時からへ HOMEへ