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 日常のありふれた音の記録です
2008年7月
2008年7月27日 近くへ出掛けるには朝も少し遅くなってしまったし、それに今日は日曜日。ふと思いついて日生の運動公園まで行ってみた。寒河駅で降りて田んぼの中の道を30分ほどテクテク歩くと到着。公園の南はすぐ海である。日曜日といっても意外と閑散としていて、運送会社同士の野球の試合は始まっているが、お年寄りのグラウンドゴルフは1時間ほどかけて三々五々ポツリポツリと人が集まってくる。早くから練習に来ている高校生は、いつ何が始まるとも知れず、一向に動きだす気配もない。朝から30℃を超える猛暑の中、そんなにのんびりしていて大丈夫なのか、と思うほどゆったりとしたリズムで時が過ぎていく。元気がいいのは向うの端のグラウンドで練習している赤いユニフォームの女子中学生だけ。午前中いっぱい録ってみたが、イマイチ活気がない。
Sample.mp3 1分46秒 2.03MB 帰りに運動公園から800mほど離れた住宅地の外れの山裾の川の傍で。特に何か催し物でもあるわけではないので、直接録ると散漫で退屈。最初からこんな狙いで録れば良かったかな。人工ヘッド"Alqays"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
大量に発生したチャドクガの幼虫はこれまた大量に自滅。丸裸になった木々は芽吹いて徐々に緑を取り戻し始めた。イラガにやられた柿の木の回復はさらに早い。イラガの幼虫はあちこちに分散してしぶとく生き残っている。毛虫の類は好みのもの以外は文字通り死んでも食べないというのが多いが、コイツは意外と雑食性。おかげで木の近くを歩いていると。たびたびチクチクとやられる。休日のいつもの日課だ。我が家は不快生物が満載である。台所にはゴキブリが出没、大きなクモが家の中を走り回る。窓には10匹以上のヤモリが取り付き、浴室の流しには排水口からナメクジが這い上がってくる。庭にはクモの巣がいっぱい。毎年たいていどこかにアシナガバチが巣を作る。軒下にはスズメが住み着き、蛇やムカデの類も出没。マムシもたまには出る。頭目格はもちろん我が家の極悪猫だ。そして不快生物の総元締めは他ならぬオイラである。そんな不快生物もいなくなってしまえばとても寂しい。いろいろ賑やかなのが楽しいのである。嫌われものの不快生物たち、みんなうちへおいで。

2008年7月21日 ろくに出掛けられないでぐずぐずしているうちに夏もいよいよ佳境に入ってきた。アブラゼミはまだ鳴いていないが、朝にはクマゼミの合唱が聞かれるようになり、干瓢を干す風景も見られるようになった。お盆を過ぎれば陽光も凋落の兆しを見せ始める。長いようで短い真夏の日々なのである。せいぜい楽しまなければと思うのだが今年はなかなか暇がない。8月は時間が取れそうなので少し遠出でもと考えているが、今のところ予定は未定である。真夏が3ヶ月くらい続けば楽しいだろうなと思うのだが、そんなことになったらそれはそれで大変だ。ところで我が家では先月のチャドクガの幼虫の大発生に引き続き、予想に反してイラガの幼虫も大発生。柿の木を食い尽くした後は隣のスモモに取り憑いている。おかげで柿の実もほぼ全滅。今年は食えんな。
Sample.mp3 1分41秒 1.93MB 上山田から鹿忍へ入って道の近くの小さな林で録音。なぜだか今年は山に入るとセミの声が今ひとつ聞こえてこない。雑然とした夏の音だが、今日はちょっとばかり寂しい。人工ヘッド"Alqays"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
YASHICA ELECTRO 35、GSNとGTである。cds測光による絞り優先自動露出。レンズは45mmF1.7。パララックス補正つきの距離計連動式ファインダー。重さは電池込みで約800gと重量級。発売は1973年と1970年。初代のELECTRO 35の発売は今から42年前の1966年である。明るいレンズと30秒以上の長時間露出、「ローソクの光で写真が撮れる」というのが当時の歌い文句だった。などというのはあちこち調べまわった挙句の受け売り。電池を入れれば動くと思うが今後使う予定すらない。大量に出回った機種なのでコレクションとしての価値はほとんどゼロ。そもそもボクには物を蒐集するという趣味がない。では何で買ってきたのかというといつもの癖だ。安くて重くて丈夫なものを見ると反射的に買いたくなるのである。多分キカイとしての魅力なのだろう。今となっては精密機器というのもはばかられる、荒削りで無骨で粗野、しかし眺めているだけで野蛮なくそ力が湧いてきて、思わず長剣片手に暴れだしたくなるような丈夫で頼もしいカメラである。

2008年7月14日 このところなかなか時間が取れないが、しばらくぶりに遠出してみた。といっても直通の電車もあって時間的にはごく近傍である。伯備線の美袋で下車、あとは路線沿いに北に上り志鳥谷に入る。入り口の集落を通り過ぎると、すぐに大きな砂防ダムに出くわすので面食らうが、あとは上の方まで谷川が続いている。今回は集落からダムの北側の階段をよじ登り谷の北面から入ってみた。谷の両側を道が通っていて畑もなく、谷川に近付けるのは両側の道が川を渡ってつながっている部分だけ。谷の下側三分の一ほどの狭い場所をあっちへうろうろ、こっちへうろうろして、午後4時頃まで過ごす。あまり期待していなかったが、これからいよいよ本格的な夏、という頃のざわついた雰囲気が気持ちいい。
Sample.mp3 1分58秒 2.25MB 最近増えてきたような、・・・気がするサンコウチョウ。4mくらいまで近づいてくれたので姿を見ることができた。まるで米国の某アニメのような優雅な動き。にもかかわらず声は近くで聞くと意外と悪声だ。人工ヘッド"Alqays"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
前作に懲りず、つぎのRCAケーブルを制作。断面積の95%以上、重量で99%以上が金属という無茶苦茶なもの。導体間の絶縁体は水溶性の樹脂。ありていに言うと木工用ボンドである。出来上がってすぐに繋いでみて驚いた。音量がずいぶん小さくしかも左右でアンバランス。周波数特性をとってみると中高域はフラットだが、150Hz辺りからローエンドにかけて大きく上昇している。導電性の木工用ボンドのせいである。CDプレーヤーの出力インピーダンスが意外と高いのだ。テスターで測ると絶縁は低く、しかもフラフラと安定せず、なんと電圧まで出てくる。電気的には最低最悪のケーブルである。これよりも少しばかりましなものがあるとすれば、ショートしたケーブルか断線したケーブル。音が出ないだけ心安らかだ。この辺は承知していたので、アンプの天板に乗っけて2週間乾燥。テスターの測定ではまだまだ芳しくないが、実際に繋いでみると音量は正常に復帰、周波数特性もフラットになった。特定の帯域でチリチリするのはさらに半月ほどでほぼ消滅。意外と静かで癖の少ないケーブルである。少し生堅さがあるのは大量に使った鉛のせいかも。ともかくも出来上がってしまった極悪ケーブル、まずはひと夏使ってみるかな。
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